医療事故の勉強会


今、ちまたでは医療事故に関してニュースでよくいわれています

患者取り違え、誤薬、投薬ミス、体の中にメスやガーゼが残ってる

いろんなことあります

完全にはミスってなくならないけど・・・100%なくならないけど
99%近くまでは頑張ればなくすことができると思います

実は病院にはいるときに書いたレポートの題材が
「医療事故」に関するものなんです。

そこで、私はこう書きました

「看護婦はミスをなくさなければならないが、疲れがたまり
集中力が持続できない状態ではミスが起こる
看護職は休息することも仕事のひとつである
と思います」

今から思えば、
なんてきれい事書いてるんだ
と自己嫌悪に陥ります


さて、うちの病院では学習会がよくあり
その日も1年目学習会でした。
いつもはかったりーし、
昼ご飯後にあるので眠たくて仕方ありません

だけど、この時は非常に興味がありました
だって、「医療事故の学習会」ですから
今回はその学習会での話です

まずは病棟ごとに集まって、ミスの事例をあげてそのことに関して話しあった
その原因、どうすればよかったかなど・・・
それをみんなの前で発表するんです

まぁ、仕事量の多さで焦ってしまう、確認作業ができていない
というのが大きな原因でしょう

話し合いの内容としては

確かに仕事はむちゃくちゃあります。分単位で動かないとできないくらいに
無駄な動きひとつできる余裕がない

あと、先輩に「なにとろとろやってるのよ!」など
いわれるの嫌ですから


焦ってしまいますよ・・・

そういった話が全体の病棟から出たあと

今回の勉強会の指導者、副部長からの話がある

その内容はボクにとって衝撃的なものだった

「あんたらプロでしょ。いくら給料もらってるのよ
それに、ここの入院代いくらか知ってる?
それくらいあったら、いいホテル泊まれるわよ
うちの病棟ではニアミス報告
(事故報告書みたいなもの)
の回数、誰が何回出したかつけてるわよ
ミスっていたら給料泥棒と一緒よ」


話してる言葉は僕的に変換したけど
だいたいこんな感じです

うちらの話聞いてる?

ミスが起こったとき、どうしてミスが起こったか
その状況を考えるのが大切なのに
「ミスるな」といって、ミスったひとを攻めるのは
あんまりよくないことです


まして、その回数をつけているなんて聞いたら
ボーナスの査定をしてるのはだいたい婦長なので
そんなのつけていたら査定に傷が付くと考えると

隠す方向に心が動いてしまうよ
つーか、事故報告書でないよ


プロ意識持つのは大切ですよ
ミスをなくすためにそんな、
「己でガンバレ、プロ意識をもて」って

勉強会の意味ないじゃん

その後、私は勉強会のレポートを提出した
そこには

自分はミスをしないようにするにはどうするべきなのかばかり考えていた。
それ自体、大切なことだと思いますが、
プロとして、その仕事で給料をもらっている限りは
ミスを起こすこと自体がいけないことである。
ということをご指導いただきました。


あ”ーっ、自分で書いていても
虫酸が走る