青ざめた一撃

看護職って痛いことっていろいろあります。
例えば、これは見た話なんですが
酸素をしている患者さんで、レントゲンなどに呼ばれた際
酸素ボンベ(約10kg近く)をして行くんですが、それをベットに固定するんですよ
普通はその専用の器具があるのですが・・・
ベットにはその器具のフックのような部分を引っかけて固定するんですが・・・
ベットによってはそれが、甘いときがあるんです
そんなベットで移動したときなんです。
ちょっとした段差でそのフックが外れて・・・
酸素ボンベ(約10kg)が足の甲を直撃!!・・・

やばいくらい、足を引きずってましたね・・・・

あとは、腰痛ですね。
これは看護職なら誰でもあると思います
職業病といってもいいかもしれません
私は男であるため、力仕事が多いんですよ
慣れてないとき、力任せにやってしまったので
次第に、じっとしていられないくらいの腰痛が襲ってきたんです
整形外科に行くと・・・・「椎間板ヘルニア」
まぁ、軽いものでしたけどね
それを先輩に言うと・・・
「ボディメカニクスを使わないからそうなるんやで」
といわれますね
ボディメカニクスとは看護学校で習うんだけど
身体に負担をかけない、身体の動かし方みたいなものですね

まぁ、前置きはそれくらいにして
今回は、私が実際にやったので一番痛かった話です

その時は個室の患者さんに吸入をするため、
その準備をしていました
個室と言っても2人部屋ですが
そこはある理由がありまして、一人なんです

吸入液を注射器で吸ってそれを機器にいれます
入れ終わったんですが・・・
手をすべらせて落としてしまったんです

その時、私はとろうとしたんです
とれたんですけど

その取ろうとした勢いが止まらず
その勢いのまま、
自分の太股を刺してしまったんです

しかも、上の方だったので
貫通してました

横には患者さんの家族がいます。
確かに痛かったけど、悲鳴は上げてはいけません
何事もなかったかのように、その部屋を出ました
ちょっと、やばいなぁと顔は青ざめていたけど

確かに刺したことは痛いです
実はそれよりも、心配なことがあります

その理由は
その患者が2人部屋なのに
なんで一人かと言うことです
そうです、その人は感染症(MRSA)のために
隔離しているんです。


MRSAなんて、珍しいものじゃないです。
元気な人はあんまり発病しないし
それに血液でしか感染しないから

注射器はその人の身体をいっさい触れていません
だって、薬液を吸入器に入れるためのものですから

だけど、その人は数々の感染症を持っています。
ちょっと怖かったんです

一応主任に報告
誰もいないところでその傷を見せたんだけど・・・
穴みたいのが貫通しているので2つあります
しかも、注射針の太さは18ゲージといわれるもの
献血などで使用されるものは16ゲージといわれるものですが
あれよりも細いけど・・・・太いんですよ、それの一個下だから
ユニフォームは血がにじんでるし・・・

主任は「まぁ、大丈夫でしょう」ということですみましたけどね

こうして、生きてますから何ともないでしょう・・・たぶん