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悠久のしらべ(第1回)

悠久のしらべ(第4回)は、お月見を題材に行いました。会場となったホールには、お月見団子とススキが飾られ、子供たちは悠久のしらべよりもそちらに気が取られている様子。
いつもながら、小さなお子様の多かった会となり、うれしいやら疲れるやら。

ピアノのしらべ
  • 「小さい秋みつけた」(中田喜直)
  • 「月光」(ベートーベン)
  • 「月の光」(ドビュッシー)
  • Close to You(バート・バカラック)
  • 「赤とんぼ」(山田耕筰)
  • 「紅葉(もみじ)」(岡野貞一)
  • 「きらり」(大島ミチル)
  • 「涙そうそう」(BEGIN)
悠久のしらべ(第4回)の様子


悠久のしらべ 第4回の様子


10月7日(土)に第4回悠久のしらべを行いました。

今回は、「中秋の名月を見よう!」と題して、旧暦8月15日の名月にあたるこの日に開催する運びとなりました。
受付には、ススキとお団子、サツマイモやアケビが飾られ、日本情緒豊かなお月見の様子も演出されていました。

今回の参加者は日帰り組も合わせて総勢で50名以上というこれまでにない盛大な会となりました。
参加者のうちの半数以上が子供たちとなり、また幼稚園児が多かったため会場はさながら幼稚園か保育所のような大騒ぎ。
前日まで、雨模様のお天気でしたが、当日の開催時間に合わせて晴れ間となり、澄みきった秋の夜空にぽっかりと浮かぶ名月を皆さんで鑑賞することができました。

ピアノ曲も、「月光」「月の光」などのクラシックに始まり、「小さい秋みつけた」、「赤とんぼ」などの童謡、唱歌など日本の秋を彩る楽曲で楽しんでいただきました。

それでは、会の模様をご紹介します。

【第1部】 こ、ここは保育所か?


始まりの挨拶
今回の会場もHarmony Space風輪のコミュニケーションホールです。
白浜の三段壁のすぐ横に位置している、無垢の杉の木を使った心落ち着くすばらしいホールです。

いつものとおり夕食を終えた19時より開始、でも、子供たちは広いホールで大騒ぎ、プロジェクターの投影されたスクリーンが珍しいようで、なかなか落ち着いて聞いてくれません。
それを無視して、最初は、いつものとおり今月の星空説明から。
 
この時期は、あまり目立った星がなく、どちらかというと寂しい星空です。
しかし、ギリシャ神話に出てくる、ペガサスやペルセウス、カシオペア、アンドロメダという星座たちが空に上がり、ギリシャ神話とともに星空を鑑賞すると興味深いのです。


 
そして本編、いきなり悠久クイズから入ります。
月と冥王星との大きさ比べでは、意外にも月の方が大きいと答えられた方も多く、見事正解です。
最近話題になった冥王星の惑星からの格下げについて、少し解説を行ないました。


見よ、この壮絶な子供パワーを!

そして、いよいよ本日のメインテーマである月のお話に入ります。

中秋の名月の云われを旧暦の説明とともに行い、月の満ち欠けとそれぞれの呼び名についての説
明、潮の満ち引きと月との関係などについて説明を行ないました。
最後に、月食の起こる理由を太陽系シミュレーションソフトを使って見ていただきました。

 

その後、ピアノのしらべとして、「小さい秋みつけた」(中田喜直)、「月光」(ベートーベン)、「月の光」(ドビュッシー)、Close to You(バート・バカラック)の演奏を堪能していただきました。


演奏の後、さっそく皆さんで芝生の庭に出てお月見です。
昼間の曇り空がウソのように、快晴となりまぶしいくらいのお月さんが東の空にぽっかりと浮かんでいます。
天体望遠鏡で拡大してみていただき、「クレータが見える!」と感動されていた方もおられました。小さい子供さんからは、「クレータはどうしてできたの?」という質問もあり、普段見ることの出来ない宇宙の姿に触れていただくことができたと思います。

秋とはいうものの、やはり夜ともなると風も強く、気温も下がってきます。お月見は30分ほどで終了し、休憩を取って第2部に移ることにしました。


【第2部】 お月さんの模様と秋の唄


第2部では、世界各地でのお月さんの模様の見方について紹介しました。

日本では、昔から餅つきウサギが有名ですが、世界各地にはそれ以外にいろんな見方をする地域があります。
片手のカニに始まり、本を読む老婆、荷物を運ぶロバ、女性の横顔など、お月さんの模様がどんな風にしたらそれぞ
れの見方ができるかを画面で見ていただきました。

 



月というのは、昔から私たち人間にとって最も身近な星、人々は月の満ち欠けやその動きに自然の奥深さを感じ、月と共に日々の生活を過ごしてきているのです。それだけに、月にはいろんな云われが残っていて、人々がどれだけ親しみをもって眺めていたかが分かります。


スクリーンに食い入る子供たち

2部のピアノ演奏は、「赤とんぼ」(山田耕筰)、「紅葉(もみじ)」(岡野貞一)、「きらり」(大島ミチル)、「涙そうそう」
(BEGIN)。

もみじの演奏では、会場の子供たちにも輪唱の演奏に協力してもらい、大人組と子供組で輪唱を楽しみました。



ハーモニースペース風輪の正面玄関
最後に、参加者へのおみやげとして、昆虫たちの写真入りの「悠久のしらべ特性カレンダー」を配布して、2時間あまりの悠久のしらべを終了しました。

日帰り組の方の時間の関係で、第2部の内容はスピードアップせざるを得なくなったことが反省点です。
次回からは落ち着いて行なえるよう時間配分を考えたいと思います。




次回は、来年の予定です。皆さんお楽しみに。