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まぁ、ちょっとここに来て座りなさい。
毎日、つらいことや苦しいことはあると思うけど、それはみんな同じなんだよ。
早く来るか遅く来るかの違いだけなんだよ。
遅刻したって、怒られたって、嫌われたって構やしない。
子供の頃に教わったおりこうさんを続けなくてもいいんだよ。
あなたはあなたなんだから。
まぁ、ちょっとここに来て熱いお茶でも飲みなさい。
顔を上げて、できるだけ前を向いてごらん。
空の上から、自分の住む街を見てごらん。
いろんな人がいるから。
笑っているお母さん、怒っているお父さん、真剣になっている学生さん、寝ている赤ちゃん、...そして、泣いているあなた。
楽しさや苦しさは、順番に廻ってくるもんだよ。
まぁ、ちょっと鏡を覗き込んで、自分の眼を見つめてみなさい。
瞳の中に、神様が住んでいるのが分かるかい。
人間はみんな神様なんだよ。
人も、木も、犬も、石ころも、山も、水も、隣のおっちゃんにも、みんなみんな神様が住んでいるんだよ。
あなただけじゃない。
ひとりぼっちじゃない。
ちょっと足を延ばして川原の土手にすわってごらん。
びっくりしたトノサマバッタが飛び立つだろ。
かわいいテントウムシが草を登っていくだろ。
柳の木を風が駆け抜けるだろ。
みんな、友達なんだよ。
あなたの仲間は、あなたが知っている友達だけじゃないんだよ。
地球が友達なんだよ。
だから、
ちょっとここに来て私の膝枕で寝てごらん。
地球のふところで気の済むまで寝てごらん。
いつか、きっと晴れるから。
今日も会社から帰ってテレビを見ると、中学生の自殺のニュースが報道されていました。
いたたまれない心から言葉がにじみ出てきて、15分で一気に書き上げました。
(2006年11月15日 記)
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