プログラム
j時 間 | 項 目 | 講 師 | 講演の要旨 |
演 題 | |||
09:30- | 受 付 | ||
10:00-10:05 | 開会挨拶 | 笠原悌二朗(実行委員長) | |
10:05-10:50 | 講 演1 | 小関 洋治(和歌山県教育長) | |
「健やかな子どもの成長のために教育ができること」 | |||
10:50-11:30 | 講 演2 | 仲野 暢子(禁煙教育をすすめる会代表) | 「WHOたばこ規制枠組条約」の批准(2004年)をきっかけとして、日本社会のたばこ環境は大きく変わった。当研修会の設立期(1980年代)には、校内でも社会でも禁煙・防煙教育は異端視され、抑圧されたが、3年前に和歌山県で始まった大人を含めた校内禁煙は全国的に広がり、生徒の喫煙率低下にも影響しているとみられている。 世界各国とも青少年の喫煙はたばこ産業の戦略との闘いであり、政府、メディア、地域、社会の総合的なキャンペーンと協力がなければ、子どもの心身の健康を守ることはできないという認識で一致している。国内外の先進的な経験に学び、子どもたちの未来のために何ができるかを考え合っていくーそのための材料提供をしたい。 |
「禁煙教育の歩みと現状−世界の動きの中で−」 | |||
11:30-11:45 | 特別講演 | 畑中 孝之(たばこ問題を考える会・和歌山) | 子ども達に私のように声帯を取ることがないように、その事を訴えて話しています。聞きにくいのに皆さん真剣に聞いてくれます。感想文もたくさん頂きました。「タバコは吸いません」「タバコは絶対吸いません」とほとんどの生徒が書いてくれてます。主にタバコの誘惑には負けないで、タバコは周りの人にも大変迷惑をかけますと訴えています。生徒達に話すたびに、勇気、元気を頂いています。これも禁煙運動に携わっている方々のお陰です。 |
「喉頭がん患者として子どもたちに伝えたいこと」 | |||
11:45-12:50 | 事務連絡 & 休 憩 | ||
12:50-13:10 | 事例発表1 | 西畑 昌治(和歌山禁煙教育ボランティアの会代表:医師) | 2003年8月、和歌山市近辺の医師・歯科医師・薬剤師などが、ボランティアとして小学校での禁煙教育を始めた。養護教員等の研修会で、会の活動を紹介したところ、小学校からの講演依頼が急速に増えた。年度初めには市内全小学校にFAXで希望を募ったりした結果、3年めで53校中50校で禁煙教育を実施することが出来た。月1回の例会で、授業の改善、パワーポイントの改良を計っている。当初、5、6年生を対象としていたが、現在では、3、4年生用も対象としている。子どもたちの家庭での受動喫煙が現在、最も悩ましい問題である。 |
「医療者としての 禁煙教育への取り組み」 | |||
13:10-14:20 | 大学生シンポジウム | ファシリテーター:中川利彦(弁護士:たばこ問題を考える会・和歌山 事務局長) | 未成年者の喫煙問題は年々深刻さを増している。子どもたちの防煙教育は、学校教育、地域社会、家庭、医療の連携が重要な鍵となり、特に学校教育における防煙教育の充実が欠かせない。そこで今回、将来教師や医師をめざす大学生が、自ら受けてきた禁煙教育や経験・体験を振り返り、どのような問題点があったのか、将来を担う子どもたちにどのような禁煙・防煙教育が必要であるのか、さらに効果的な教育はあるのかなどについて具体的に語り合い、教師や医療の現場めざすそれぞれの職能・職域の立場から子どもの禁煙教育の在り方について討議してみたい。 |
「教師や医師をめざす大学生の禁煙教育への考え方」 | |||
14:20-14:40 | 事例発表2 | 奥田 恭久(和歌山工業高校教諭) | 「生徒にタバコを吸わせたくない」「学校からタバコをなくしたい」大半の先生は「できることなら、そう願いたい」と思っているはずです。でも多くのフツウの高校では、「そんなこと無理」だと感じさせてしまう雰囲気はありませんか。そんな雰囲気を変えるには...?? 「そうだ、タバコに関する正しい知識を教える事から始めてみたろ」ということで『週刊タバコの正体』が始まりました。たった1年の成果はいかに? |
「週刊『タバコの正体』」の取り組み」 | |||
14:40-14:50 | 休 憩 | ||
14:50-15:20 | 事例発表3 | 高橋 裕子(奈良女子大学教授) | 子どもたちに普及している携帯メールを利用する禁煙支援プログラムであるジュニア禁煙マラソンから見える子どもの世界は大人の想像を絶する世界です。プログラムの中では子どもたちは本音を語ります。「禁煙しようとしても弟が同じ部屋で吸う。いいかげんおれを見習え」「いらいら、悲しくなってくる、この地獄のような責めはいつまで続くのかと思ってしまう」「やっぱり吸ってしまった。もう禁煙は無理なのかな」ニコチン切れや周囲の誘惑と戦いながら懸命に禁煙をめざす子どもたちのメール文を通じて、学校や社会が何をせねばならないかを考えます。 |
「禁煙ジュニアマラソン」 | |||
15:20-15:40 | 教材発表1 | 北山 敏和(田辺市立田辺第三小学校長) | 「たばこはこわい」と訴えることが、必ずしも喫煙防止につながらない。このことは、喫煙防止教育を受けて間もない若者たちの喫煙率が高く、教育を受けるチャンスがほとんどない大人の世代で、喫煙率の低下が著しいことからもわかります。では、どのような内容がその役割を果たすのか。それを、 (1)喫煙開始者のほとんどは思春期・青年期の子どもたちである。 (2)喫煙防止教育では「薬物依存」のことをほとんど教えられていない という二つの観点をふまえた教材をご紹介したいと思います。 |
「小学生向き禁煙教育教材」 | |||
15:40-16:00 | 教材発表2 | 池上 達義(日本赤十字社和歌山医療センター・禁煙外来) | 中高生では@有害性の話と周囲の元気な喫煙者の姿とのギャップに気づいているが,30年以上先の自分自身の健康問題はまだ非現実的A社会や大人の矛盾には敏感B喫煙生徒への禁煙サポートはまだ不十分といったことがあります.中高生向き禁煙教育ではこうした特徴を踏まえ@運動能力の低下やしわ,EDなど若年者にとっても現実的な問題をとりあげるA子どもへの売り込み手法や軽いタバコなど消費者を欺く商品の情報等を通して,タバコ産業の矛盾に気づかせるB禁煙サポート情報(ニコチン依存と禁煙の有効な方法)という3つの小テーマを盛り込みます |
「中・高校生向き禁煙教育教材」 | |||
16:00-16:20 | フロアからの発言 | ||
16:20-16:30 | 閉会挨拶 | 小林 賢二(禁煙教育をすすめる会代表) |