恒常性の維持
生命の恒常性の維持
1) 毛髪が日常の生命サイクル以外の変化をしないためには
毛髪が生命全体を守るために白髪、抜け毛、薄毛、脱毛、くせ毛などに変化をすることは述べましたが、
それらの変化を少なくするためには、生命が危険にさらされない状態になることです。
視点を変えますと、毛髪が変化するときは、生命に危険がある場合に限られるということです。
生命に危険がない状態とは、言うまでもなく「心身ともに健康な体」のことです。
2) 心身ともに健康な身体とは
一般的に言われる、血圧の数値、コレステロールの数値、血糖値、メタボリック症候群などや、
一日30品目、この食品はビタミンが普通の何倍あるとか、個々の病名など、そういう表面的なことではありません。
健康な身体とは、神経系、内分泌系、免疫系の一辺が同じになり正三角形になった時に得られます。
神経系の一辺が短くなったとき、神経系が影響する不全が生じ、内分泌系の一辺が短くなったとき
内分泌系が影響する不全が生じます。
神経系と内分泌系の相互作用が円滑に働いたとき、免疫系が構築されます。(トライアングルが正三角形)
免疫力の高まる食品とか、目に良い食品といった考え方が、表面的ということがご理解いただけますでしょうか?
3) 生命の恒常性の維持
神経系と内分泌系がお互いスムーズに働いたとき、体の抵抗力「免疫系」が構築されます。(生命のトライアングル)
その構築されたトライアングルを日常生活の中で保つ必要があります。
トライアングルを保つため、様々な変化をして生命の微調整をしてくれている唯一の部位が毛髪です。
4) 全ての生命に共通
生命の微調整のために毛髪という体の一部が変化をするというのは、他の生物でも当たり前の行為です。
トカゲがしっぽを切るのは、腰が悪いからではなく生命全体の危険から守るためですし、カメレオンの保護色は
決して皮膚が悪いのではないはずです。
皮膚という一部を変化させることにより、生命全体を守ります。
植物においても、微生物においても同様のことは当たり前の変化です。
生命だけに限らず、日常生活において、一番大切なものを守るため何かが犠牲になるというのはよくあることです。
5) 抜け毛予防や発毛させることの危険性
全ての生物が生命全体を守るために、身体の一部を変化させています。
その変化を止めたり、邪魔をすることにどうして疑問を持たないのでしようか?
毛髪という一部分だけで身体は存在しているのではありません。
すべての部位は生命の恒常性の維持のために
頑張って、それぞれが助け合い命をつないでいます。
毛髪や皮膚を見た目(ファッション)優先で捉えますと、トライアングルが構築されません。
6) 毛髪の変化は「症状」ではなく、生命を守るための「行為」です。
症状と捉えますと、それを治そうと思います。そう考えますと、それを「良くないこと」と思ってしまいます。
命を維持するための行為と捉えますと、何かのために役に立っていると考えます。「良いこと」と思えます。
当然、良いことの邪魔はするべきではありません。
毛髪は生やしてはいけません。生えなければいけません。
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