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授業教科等/体育/小学校/全学年 TOSSランドナンバー1214017
「はやぶさ」は実に簡単にできる
1.はやぶさ一回、簡単達成法
はやぶさ、別名「二重あや跳び」。
これは小学校でも高学年の技だとされてきました。
平田淳氏は、はやぶさができる条件として次を提示されています。
前あや跳びが30秒間に35回以上できること。 (法則化体育通信No.84「縄跳び上達への道」1996年3月号 |
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この条件を見たとき、さすがと思いました。
私も自分なりに条件を考えていました。これです。
1.二重跳びが連続3回以上できること。 2.あや跳びが30秒間に30回以上できること。 |
ここでの「あや跳び」とは、順跳び1回と腕交差跳び1回の計2跳躍で、あや跳び1回とカウントします。
平田氏が提示された条件は実践の中から得たものに違いなく、先達の研究ぶりに接して感嘆したものです。
さて、あや跳び30秒間に30回なり35回なり跳ぶことは、かなり大変な運動であり、あや跳びに習熟していなければ簡単にクリアできる数字ではありません。
ところが、これらの条件よりも、もっと簡単にできる方法がありました。
簡単方法の条件はたったの一つ。
ノーモーションの二重跳びが1回できること。 |
これだけです。
ノーモーションの二重跳びとは、一気に二重跳びをすることです。
普通は、1回旋1跳躍を数回跳んでから、二重跳びに入ります。
そういう手順を踏まずに、一気に1跳躍めで二重跳びをするのが、ノーモーションの二重跳びです。
これができれば、はやぶさは簡単にできます。
では、簡単「はやぶさ達成法」の動きを分解して紹介します。
1.グリップを構えて、一気に高く跳ぶ。 2.一回旋目は順回旋で回す。 3. 二回旋目は腕交差をする。 4. そのまましゃがんでしまう。 |
これで足下をロープが2回通過すれば、はやぶさ1回は達成です。
できたのかどうか子どもには分かりません。
あっという間に達成してしまうからです。
ここは指導者がしっかりと観察しておき、2回通過したなら、大きな声で「合格!」と成功を宣言することが大事です。
また、一回旋目に「順回旋」をするのがポイントです。
「腕交差回旋」を一回旋目にしてはいけません。ひっかかりやすいからです。
ポーズをすると、子どもは意欲を失います。
はやぶさ1回ができたら、あとは大田、藤澤式スモールステップを適用して連続へつないでいきます。
分かりやすいように記号で記します。
○・・・1回旋1跳躍を1回する
◎・・・はやぶさを1回する
(1)○−○−○−◎
(2)○−○−○−◎−○−○−○−◎
(3)○−○−○−◎−○−○−○−◎−○−○−○−◎
(4)○−○−◎
(5)○−○−◎−○−○−◎
(6)○−○−◎−○−○−◎−○−○−◎
(7)○−◎
(8)○−◎−○−◎
(9)○−◎−○−◎−○−◎
(10)○−◎−◎
(11)○−◎−◎−◎
・その後ははやぶさの回数を5回、7回、10回、13回、15回、20回と増やしていきます。
それから、もう一つポイントがあります。
グリップの握り方です。
4年生の子どもにいろいろ試してもらいましたが、これが一番跳びやすい握り方というのがありました。
親指も伸ばし、人差し指も伸ばしてグリップを握ります。
(サイト内の「グリップの握り方」の写真を参照してください。)
2.はやぶさには二種類ある
先に紹介したのは、1回旋目に「順回旋」をし、2回旋目に「腕交差回旋」をする方法でした。
これとは逆にしたものが、2種類めのものです。
つまり、ジャンプしたあと、最初に腕交差でロープを回し、次に順回旋で回して着地する方式です。
自力で上手になった子どもは、後者の方法で跳ぶのが多いです。
それはそれで完成された「はやぶさ」です。
ですから、どちらの方法でも「はやぶさ」は「はやぶさ」です。
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