子どもが「あっ!」と驚く止め技
クロスフリーズ

クロスフリーズという縄の止め技には、大きく分けて「腕で止めるパターン」と「脚で止めるパターン」があります」
さらに「脚で止めるパターン」には2種類があります。
ではそれぞれのクロスフリーズを紹介します。

 


1.腕のクロスフリーズ

 片足の裏に縄をひっかけて止める「片足ストッピング」は多くの方がご存じだろう。
 それよりも高度なのは、返し跳びからの片足ストッピングだ。なかなか優雅な止め技である。
 珍しいのには、腕で止める「クロスフリーズ」という技がある。
 両腕に十字にロープをひっかけて止めるのがクロスフリーズだ。
 初めて見た人は、たいがい驚く。
 あっという間に、ロープが腕に絡まって止まる。
 練習ステップはこうだ。
 
 
 
 
 
 













第一段階

1.おへその前で腕を交差する。
2.腕を交差したまま顔の上まで上げる。
3.内側の腕を下に下げる。
4.さらに内側の腕を前に突き出す。
5.両腕を横に開く。
 


 第2段階(動きの中で腕の動かし方を練習する)

1.足下に垂らしたロープを引っ張り上げて、クロスフリーズ
2.片足ストッピングから縄を跳ね上げてクロスフリーズ
3.前跳びからクロスフリーズ

 
 このステップで練習すると、上達が早い。
 写真の4年生の娘は第2段階の2までなら1日でできるようになった。
 





  クロスフリーズ習得のスモールステップ
               
 
 習得のステップを紹介する。
 
【ステップ1】
 おへその前でバッテンを作る。
 「バツ」と指導者は声をかける。

【ステップ2】
  








顔の前までで持ち上げる。
ロープがきれいなループになっていることを確認する。 
指導するときは「上」声をかけて合図する。  
 
 
【ステップ3】

 

手前にあるグリップを下に下ろす。
手前のほうを下ろすのであって、外側のを下ろしてはいけない。
 「下」と合図する。
 


【ステップ4】

下ろしたほうのグリップを前に突き出す。
「前」と号令をかける。 


【ステップ5】
両腕を左右に開く。
これで、クロスフリーズのできあがり。
 
 
 
【ステップ6】
 前へならえのように両手を前に伸ばした状態からクロスフリーズ。
 
【ステップ7】
 前回しを1回やって、片足でロープを止めてからロープを跳ね上げてクロスフリーズ。
 
【ステップ8】
 前回しを3回跳んですぐにクロスフリーズ。
 このとき、足振り跳びをして、観客には脚に注目させてから、クロスフリーズするとインパクトが強くなる。
 

体育の時間に2回このステップで指導をした。時間は10分程度である。
すると、5年生30人中27人がステップ8までできるようになった。
                 (平成18年度の実践)
 
 
 

2.脚のクロスフリーズ
 脚のクロスフリーズには2種類ある。
1.後ろ回しの腕交差からする方法
2.前回しの背面交差からする方法 

 1は後ろ回しの交差跳びが1回跳べれば、脚クロスフリーズはできる。
 2は前回しの背面交差跳びが1回跳べれば、脚クロスフリーズができる。

 どちらかというと、1のほうが易しい。前の交差跳びができればすぐにマスターできる。

 2は「背面交差跳び」というかなりマニアックな跳び方ができないとフリーズさせにくい。
 背中で交差するには肩の柔軟性が必要である。
 また背面でグリップを交差させなければならないのだから、定位置で交差できるようにするための修練がいる。

 しかし、クロスフリーズさせるポイントは共通している。

腕も開いて、腕も開くこと。 

 脚クロスフリーズは、腕クロスフリーズに比べると、インパクトに劣る感がなきにしもあらずだが、それでも、初めて見た子どもはびっくりする。

 腕クロスフリーズにしろ脚クロスフリーズにしろ、初めて見た子は、
「ぼくらの先生、縄跳びうまい!」となること間違いない。

   
上の写真は背面交差跳びから脚クロスフリーズ したところ。  
 
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