○○の日記

○蚤とフィラリアの予防薬(スポットオンタイプ)

背中につけ皮膚から吸収させる) アドバンテージハート:イミダクロプリド10%+イベルメクチン0.8%製剤 LD50(ラット) 1200-1500mg/kg 投与量 0.1-0.25ml/kg  投薬後4時間以上経てば水濡れOK。シャンプーは5日目以降にするほうがもちが良い。0.5%の確率で元気が無くなるが翌日には回復する。

○爬虫類の基礎

ヘビやトカゲの適温は24-32℃  アリゲーターは27-32℃ で高温多湿でなければならない。カメには視力と記憶力がある 陸ガメの最低温度は21℃である 雌雄の鑑別には総排泄口の位置が尾の遠位にあるほうが雄としてみる。 雄のハコガメは赤目で腹が凹んでいることがおおい。小さなカメは2日に1回 大きなカメは週1回の給餌をする  dogfoodの肉缶でも飼育できる :カメの眼瞼腫張にはビタミンAの投与や日本茶(カテキン、タンニン)に泳がせる。軟性甲羅には小魚の丸焼きや卵の殻、チーズ、かたつむりをあたえてみる。      

Htは カメヘビトカゲとも30程度 WBCはカメ13200 ヘビ8000 トカゲ27000 寄生虫性のEo増加はあたりまえ :カメにレタスを与えると食事性硝酸塩による痛風になる 対応としてはヨードNaを0.5%の割で食事に混ぜるとよいとされる。

イグアナの密飼いによるストレス性四肢浮腫がおきるので注意する

V−E欠乏による黄色脂肪症では紫外線ランプで蛍光をだす

○アトピーおよびアレルギー性皮膚疾患への漢方併用療法

ステロイド使用皮膚疾患に小柴胡湯でステロイドの漸減ができる可能性がある。小柴胡湯に含まれるサイコサポニンはステロイド類似作用を持つ、またグリチルリチンはステロイド増強作用を持つ。これらの作用よりステロイドの減量ができると思われる

○猫引っ掻き病(CSD)におけるBartonella(Rochalimaea)の役割をPCR(ポリメラーゼ鎖反応)法で調べたところCSD患者はBartonellae(B.henselae)が原因でおきておりAfipia(A.felis)は有意な役割を果たさないことがわかった:グラム陰性多形小桿菌 :B.clarridgeiaeもCSDを起こすことがわかった。

国内での診断は困難といわれますが一部研究機関でボルデテラの診断は可能なようです。不明熱ではパスツレラもおさえたほうが良いでしょう。(2006現在)

猫ノミの33%からバルトネラDNAが検出され猫自身からでは20%の個体から検出される。このことから猫ノミが猫ひっかき病の媒介の重要因子になっている可能性がある。バルトネラは人間の子供の視神経網膜炎を起こして一過性視力低下をきたす。

○犬の緑内障の基礎

視神経は100万本の軸索と結合組織、グリア細胞、血管からなる。緑内障性視神経萎縮の成因には機械説と血管説とがある。眼圧が正常圧(21mmHg)以上で視野障害を訴える。毎年、過齢とともに5000本の神経繊維が消失し、篩板部の脆弱化がおきる。治療目標眼圧は初期で20mmHg以下に、中期から末期では15mmHgをめざす。(正常眼圧15.5±2.5 or13.4±3.2mmHg)            房水排出改善剤       房水産生抑制剤       眼圧30mmHg以下であれば一剤の低濃度の物からはじめる。ついで高濃度、多剤併用を考える。場合によっては炭酸脱水素阻害剤で一旦、低下させる。  β遮断薬を使うことが多いが副作用には徐脈、気管支痙攣、結膜炎、涙液減少、表層角膜炎などがある。犬の普通眼圧は10-20mmHg程度であるが、体調によって変動するので対側の正常眼の眼圧が参考となる。緑内障では35mmHg以上が多く、前部ぶどう膜炎では眼圧は低下傾向になる。

○難治性褥瘡に対するPG−E1製剤使用(ヒト)

PGE1静脈点滴(120μg/日)3週間で難治性じょく創面積が24.8%までに縮小した。 人間では 局所血流が投与後に43%増加し老齢動物への難治性皮膚潰瘍への応用が期待されるが、長期にわたる点滴の繰り返しが実際上では問題となる。

○市販フードによる猫の慢性腎不全

蛋白量40% カリウム含量0.32%、リン酸塩加キャットフードを与えたところ、1年以内に慢性腎不全になった。病猫のカリウム値は低かった。病理的にはリンパ球性プラズマ球性間質性腎炎であった。

○強酸性水とはpH2-5 : 残留塩素AVE20-30ppm :酸化還元電位(ORP)1100mV以上の殺菌力の強い水の事で電気分解により得られる。殺菌作用は、塩素と酸化還元電位の相乗効果によるものと思われている。有機物の存在下では効果が無い。エンベロープの無いDNAウイルスには効きにくい(犬パルボ、猫カリシ)。  

pHが2の超酸性水は低濃度Clで短時間殺菌ができるが有機物によわい。pH5の酸性水は高濃度のClで効果が見られるが有機物につよい、しかし残留塩素が問題である。密封して3℃で保存すると3ヶ月効果を持つが開封すると数日でに効果を失う。殺菌力の最低ラインはORP970mV  Cl 0.8ppm以上である。 外耳炎に洗浄剤として有効であったとの報告がある。 マウスの腹腔内洗浄試験でも問題はなく初期の除菌作用は生理食塩水洗浄に勝るという報告がある(日本医大) 牛の内膜炎に対しての子宮洗浄で著効が見られたという。

○レプチン:ロックフェラー大学がレプテインをマウスに注射して脂肪細胞の減少に成功した。レプテインは0b遺伝子が作る特殊なホルモンであり、副作用はなさそうであるが今後の研究が必要である。脂肪組織からレプチンやアディポネクチン(これら総称してアディポサイトカイン)がでて肥満を予防しているが、その一部が破綻して肥満になる。レプチンは中枢神経に働きかけ食欲の抑制や交感神経を介した代謝の亢進を促す。アディポネクチンはインスリンを助ける作用があるので肥満するとこれが減少しインスリン抵抗性が生じるといわれている。

○犬猫の主な伝染性疾病の伝播と感染様式1

@ ジステンバー(CDV:モルビリウイルス)

尿、嘔吐物、唾液鼻汁、糞便:動物から排泄されると比較的不安定で、簡単に破壊される。犬同士の接触や狭い空間内での飛沫物の吸引による。

A 犬伝染性肝炎(アデノウイルスl型)(アデノウイルス2型)

尿、唾液、糞便:ジステンバーウイルスに比べ抵抗性があり、動物から離れ10日間生存が可能である。乾燥、熱で容易に不活化されるが、l型は消毒剤に抵抗性があり、広域の温度とpHに対応可能である。犬同士の直接接触と汚染された環境から感染が成立する。l型は接触感染が、2型は飛沫感染が主な経路である。I型では回復した動物でも6−9ケ月間は尿中にウイルスの排泄が認められる.

B ケンネルコフ(犬アデノウイルス2型.犬バラインフルエンザウイルス.犬ヘルぺスウイルス等幾つかのウイルスと.ボルデテラ等細菌)

唾液:複数のウイルス、細菌が関与しており、非常に感染力が強い。

大同士の直接接触と飛沫感染による。犬ヘルぺスウイルスは犬が発咳を始める前に咽頭にウイルスが多量に存在し、潜伏期キャリアーとなる。感染動物が触れた部分、使用した器具の消毒を行う。感染動物の隔髄、排泄物の処理に注意する。

C 犬パルポウイルス感染症(パルポウイルス)

尿、唾液、糞便、嘔吐物。感染動物から離脱した後、l年間は生存可能である。環境からの間接接触によっても感染する。ハエ、ゴキブリなとの駆除も必要である。消毒剤としては4%ホルマリン、0.2%次亜塩素酸ナトリウム、2%グルタールアルデヒドを用いる。感染動物は必ず隔離する。

感染症の原因菌の例

泌尿器感染: E.coli 50% Proteus 15% Klebsiera 15% Staphylo 15%

性器: E.coli 35% Staphylo 25% pasturella 25% pseudomonas 15%   

皮膚創傷: S.intermidius 36.8% E.coli 26.3% Anerobes 26.3%                 proteus                                                  

外耳道: S.intermidius31.6% Proteus 26.3% P.aerugunosa21.1%                 yeast10%                                                 

鼻炎:S.intermedius38.9% E.coli22.2% pasturella22.2%                      K.pneumoniae11.1%                                          

肺炎:E.coli38.9% K.pneumoniae22.2% S.intermedius16.7% Proteus            mirabilis 11.1% Bordetella bronchiseptica 11.1%             

骨髄炎:  S.intermedius 44.4% E.coli 22.2% S.epidermidis 22.2%             enterro&pseudomo 5.6%                                    

敗血症:  S.intermedius 43.8% E.coli 37.5% K.pneumoniae 12.5%              Enterococcus fecalis 6.3%

○犬の誤交配時の処置

エコーで卵胞が最初に確認できたのは、出血開始から4.9±0.6日で卵胞の大きさは3-5mmであった。 誤交配時の処置は排卵後5-6日目又は発情開始後8-9日めに0.2mg/kg のギナンドール(10ml 20mg 17βエストラヂオール油性剤)の投与で受精卵の卵管通過阻止ができる。

ジエチルスチルベストロール 交配48時間以内に0.1-1mg/頭 5日 PO

デキサメサゾン 30日目から10日 5mg/kg BIDで死亡と吸収(人工流産)

エストラジオール17シクロペンチルプロピオン酸 0.1mg/5kg(<1mg) 72hr以内に1回