14、前線について
温帯低気圧には前線が付いているのが特徴です。
では、前線とは何なんでしょうか?
温帯低気圧は暖かい空気と冷たい空気が接する所に発生しその温度差をエネル
ギー源として発達します。
暖かい空気と冷たい空気が左右に接すると冷たい空気は暖かい空気の下に潜り
込み、暖かい空気は冷たい空気の上に行こうとします。
最後には冷たい空気の上に暖かい空気が載るように位置関係が変化します。
この時に空気の動きが風になり上昇気流を起こし雲を作り雨を降らせます。
この冷たい空気と暖かい空気の接する面を前線面と言いこれが地上に接してい
る所を天気図では前線として線で表していますが、実際には立体的な構造をし
ています。
前線には寒気と暖気の接し方によりいくつかの種類があります。
寒冷前線は低気圧の南西にあり暖気の下に寒気が潜り込んで激しい上昇流を起
こし積乱雲のような対流性の雲を作り短時間に強い雨(驟雨)を降らせます。
特に強い寒気が入って来た場合は雷や突風を伴った集中豪雨になる事もありま
す。
温暖前線は寒気の上に暖気が面状に乗り上げ層状の雲で覆われ広い範囲にシト
シト雨(地雨)を降らせます。
しかし、積乱雲がある時は強い雨が降る所もあるので油断は出来ません。
閉塞前線は温暖前線より寒冷前線の進む速度が早く追い付いてしまった時に現
れます。
この時の低気圧は発達のピークにある場合が多いです。
停滞前線は梅雨前線や秋雨前線で寒気団と暖気団の境目に出来、西から東へと
移動せずに同じ場所に停滞しているので停滞前線と呼ばれています。
低気圧に付属するのではなく前線上に小さな低気圧を並べる事があり、南北に
移動して雨を降らせたりするため動きの予測のしにくい前線です。
台風や高気圧の後縁の縁辺流のような暖かい湿った空気の流れとの組み合わせ
で集中豪雨が良く起こり易く気をつけなければならない前線です。