16、温帯低気圧の構造
それでは低気圧付近ではなぜ雨や雪が降る(降水と言います)のかを説明しま
す。
日本列島がある中緯度では通常低気圧と言えば温帯低気圧をさしています。
この温帯低気圧は上空の偏西風に流され原則的に西から東移動します。
下の図は温帯低気圧の構造を模式図にしたものです。
温帯低気圧は台風の様に中央に眼があり同心円的に反時計廻りに渦がまいてい
ません。
基本的には温帯低気圧の中心の前面には温暖前線が後面には寒冷前線がありま
す。
台風(熱帯低気圧)には中心から延びる前線はありません。
温帯低気圧は温度差が、熱帯低気圧は水蒸気が発達の原動力になっており構造
も違っています。温帯低気圧では前線の南側には暖気があり南西よりの風が吹いており、北側に
は寒気があり後面では北西の風が吹いています。
下の断面図では温暖前線の前面では寒気の上に暖気が乗り上げ滑りながら上昇
しています(滑昇)。
ここに上昇流が発生し雲(層状雲)が出来て雨(地雨)が降っています。寒冷前線付近とその前面では暖気の下に寒気が潜り込み激しい上昇流のために
雲(対流雲)が発生し短時間に強い雨(しゅう雨)が降っています。この様に低気圧の周辺では上昇流があり雲が発生して雨が降っています。
低気圧が接近すると天気が悪くなると言われるのはこのためです。