Lesson1〜原画
まずは、普通コピー用紙にシャーペンでぶっつけ一発描き! イラストをスキャナーで取り込みます。 線画が薄すぎるので「レベル補正」で線の濃さを調整しましょう。 白紙部分の汚れまで浮き出てしまうので「明るさ」で背景の色目を調整。 好みの線画になったら、いらない線やゴミをおおまかに消します。 ここでポイント。 ミズは色を塗る前には、かならず出来上がりをイメージして、 イラストになにかしらのテーマを決めます。でないと先に進めません。 なんせ彩色は1時間くらいの作業なんでイメージは大切でございます☆ で。 今回の紫龍とみちるさんのテーマは「お洒落の秋」(ダサっ)。 テーマカラーは「茶色」 なので、線画を「バリエーション」で茶色っぽく変えてしまいます。 原画をいじるのは、ここまでにしてLesson2へ参りましょう。 |
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Lesson2〜肌
キャラにあう肌色を適当に選び、大雑把に色をのせます。 「はみ出して、消せ」 ミズの色塗りの基本姿勢でございます。おっとこまえです。大胆です。 色を塗るのに迷いは必要ございません。 はみ出したら消す、はみ出したら消す。 この地道な作業の繰り返しから、自分のカラー/感覚を掴んでいきます。 基本的に1過程につき1レイヤーしか使用しないので、 肌で1レイヤー、髪で1レイヤー...て具合です。 あとあとのバランスで色を加えるので、とりあえずは 肌色を塗るのと塗らないのとだけで、明暗を出せれば良いと思います。 ではでは、一番キャラらしさが出るLesson3〜髪へ進む。 |
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Lesson3〜髪
今回は2人の髪が接してるので、1人各1レイヤーを使用し、 キャラの髪の色を雰囲気で選び、またまた大雑把に色をのせます。 塗らない部分でツヤ感を残し、 塗る部分では同系色を用いて濃淡を出します。 もちろん「はみ出して消せ」原理、爆発。 ちょうどパレットの上で色を混ぜ合わせて遊ぶのと同じ感覚かな。 やり直しが利くのがメリットのデジタル塗り。 様々な色を乗せてみましょう。 思いがけないグラデーションが出て楽しい効果が見られます。 おつぎは、かなりイラストらしくなりますのLesson4です。 |
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Lesson4〜服
今回のテーマ「茶色」を服に使ってみましょう。 服は思いつきで描いてることがほとんどですが、 個人的に洋服大好きvなので、どこか楽しい過程です。 紫龍のチャイナや、みちるさんのS戦士や制服姿を問わず、 コスチュームの基本色を守って、適当に色をのせます。 ここでも、塗らない部分を白く残すことで、 身体のメリハリ感が出せればOKラインだと思います。 ほら、適当が彩色にはかかせないので。 おっと、一番好きな過程Lesson5まで来ましたか、イェイ×3♪ |
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Lesson5〜目
すべての過程の中で、キャラに生命を持たすというか、 存在感を打ち出すことが出来るのは、目をおいてないのでは! ってくらい、一番好き、かつ、力を入れるパーツの彩色です。 Lesson4と5を見比べたら、 いかに目に色をいれるのが大事か分かろうというもの。 目もキャラの基本色を守りつつ、テーマに沿った濃淡をつけます。 睫毛も眉も、同時進行で色を加えましょう。 ここらへんはマスカラ塗ったり化粧するのと同じ感覚で。 「あとあとでバランスを...」 最終過程に近付いてきたら、レイヤーの余ってる部分で、 いろんなパーツに好き勝手に濃淡を加えていきます。 残すトコあとわずか。Lesson6へ、いざいかん。 |
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Lesson6〜仕上げ
最後に全体のバランスを取るため、お化粧をほどこしましょう。 目をさらに引き立たせるためには、 アイシャドウとリップを塗って、顔を整えるのが大切です。 今回はテーマカラーの茶系統で目元に彫りの深さと 口元にシックなツヤを出してみました。 普段なら、紫龍を甘く優しく見せるために淡い桃色系を、 みちるさんには珊瑚系を選んで人魚をイメージしてます。 目元と口元はメイクアップ講座と同じ趣きですね。 あとは、もう一度バランスを見て、 髪・肌・洋服にも陰影をつけ、人物の彩色は全行程が終了でーす。 Lesson7をもちまして、色の塗り方講座に終業のベルが鳴りますv |
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Lesson7〜効果
最終行程は、遊び心いっぱいのナンデモアリーノ精神が大切です。 背景に写真を持ってきたり、効果的な文字を入れてみたり... 真っ白でも構いません。 自分が描いたイラストに合う効果が出せれば良いと思います。 個人的には「これで終わり!」気分になる文字を入れて、打ち止め。 イラストも文字も、ある程度で見切りをつけないと 過剰になってしまうので、どこかでストップをかけるコトが大事だと思います。 今回のテーマに沿ったミズなりの完成イラストがコレ→。 使うレイヤーも少ないので、基本的にイラストは軽めです。 愛用ソフトが、例えるならプレステ2に対してファミコン並の機能しかないのですが、 自分の絵画レベルには最適じゃないかと達観(笑)。 要はイメージとバランス、適当さと感覚です! あきらめと、いさぎよさもあれば尚、グッド。 そんなワイルドシンキングなミズ先生のアホアホ彩色講座は以上です。 ここまで付き合ってくれた優秀な生徒さん、ありがとうございましたvvv |
(2002NOVEMBER05〜14)