HOME > 第四回講演会

第四回講演会(2014年10月11日)への多数のご参加ありがとうございました

 先日,同志社女子大学で実施いたしました当会第四回講演会には多数のご参加をいただき、有難うございました。おかげ様で,大盛況のうちに会を終えることができました。  当日のレポートを掲載させていただきます.どうぞ,ご覧ください.

第四回講演会レポート


 第4回の講演会は、同志社女子大学の今出川キャンパス純正館(S302)にて、「ビートルズ」をテーマにブロードキャスターのピーター・バラカン氏及び山口大学の大学教育機構留学生センター教授、福屋利信氏のお二方にご講演頂きました。同志社女子大学在学生12名、卒業生13名、一般の方ほか45名、総勢70名で大変賑わいました。
第一部 ピーター・バラカン氏による『ビートルズの出現とイギリスの社会』
 なぜビートルズが短期間で英国を風靡し、幅広い年齢層から彼らの魅力に魅せられたのか、その理由をバラカン氏こだわりのレコーダで当時のヒット曲、また日本ではあまり知られていない1950年代後半から60年代前半までの曲を聞きながらお話をされました。当時のラジオやレコードが果たした役割をはじめ、ビートルズがイギリス社会に与えた影響などその時代を生きた方ならではの実感のこもった分かりやすい説明が印象的でした。  先月発売されたばかりの『Beatles MONO LP BOX』から数曲聴きながら、思わず引き込まれてしまうバラカンさんの優しい語り口に、笑いあり、懐かしさあり、温かいひと時でした。
第二部 福屋利信氏による『ジョン・レノンとアイリッシュ・ソウル』
 ロック史上なくてはならない存在のビートルズがイングランドの辺境地ともいわれるリヴァプールから世界に羽ばたいたのは、単なる偶然ではなく必然であったことを、西洋史におけるリヴァプールの位置づけの観点から解説されました。  特にジョンレノンの内面にアイリッシュ・ソウルがしっかりと根付いていることを、様々な角度から検証されました。またアイリッシュ・ソウルに絡め、フィッツ・ジェラルド作の "The Great Gatsby" の主人公ギャッツビーとレノンに共通して見られる生きざまに触れ、レノンがギャッツビーと同じように銃殺されるにいたった背景も解説されました。  学術的な講演と言えども、福屋氏の随所たるユーモアに惹きつけられ、学術的な解説に偏らず楽しくレノンの素顔と内面に触れることができました。
講演をしてくださったお二方並びに共催をして下さった同志社女子大学の関係者の方々に、心より御礼を申し上げます。有難うございました。 

第四回講演会実施概要    当日のプログラムはこちら 

 主催: アゴラ・ブリタニカ(イギリス研究会)
 共催: 同志社女子大学
 日程: 2014年10月11日(土)
 会場: 同志社女子大学(今出川キャンパス)
 第一部演題:「ビートルズの出現とイギリスの社会」ピーター・バラカン氏
(音楽評論家、ブロードキャスター、エフエムインターウェーブ株式会社執行役員)
ピーター・バラカン氏公式ブログ
 第二部演題:「ジョン・レノンとアイリッシュ・ソウル」
福屋利信氏(山口大学大学教育機構留学生センター教授)

写真 写真