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スピルリナについて
1.スピルリナとは
スピルリナを発見し、「スピルリナ」と命名したのはドイツの藻類学者トウルピン博士で、 1927年のことです。
スピルリナは、藍藻類のネンジュモ目ユレモ属スピルリナ科に属する一群の藻類で 水前寺海苔などと同じ藍藻類です。緑青色を呈し、全長が0.3〜0.5ミリメートルの 微細藻類で、ラテン語で「ねじれた」「らせん」を意味します。
スピルリナは、約35億年前に誕生した最古の生命体の仲間で、とても生命力が強く 古代マヤ文明などの時代から食用として利用されてきました。
2.未来食糧として注目される「スピルリナ」
スピルリナの栄養価について本格的な調査が開始されたのは1963年のこと。仏政府が、 かつて植民地だったチャド湖周辺の住民の栄養状態が、近隣諸国に比べきわめて良いことから、 彼らが日常的に食べているチャド湖の藻(スピルリナ)に注目し、仏国立石油研究所の クレマン博士をリーダーとし現地調査を行いました。
その結果、スピルリナの高い栄養価が明らかになり、しかもそれは、人類の未来の食糧資源として 非常に注目すべき食品であることが発表されました。
その後、国連でも調査され、スピルリナの安全性と優れた栄養価が確認され未来の重要な食料 としても注目すべき食品であることが、1980年UNIDO(国連工業開発機構)の報告で発表されました。
また、NASA(米国航空宇宙局)では宇宙未来食として研究されています。
3.スピルリナは、40種類以上の素晴らしい栄養素をバランスよく含んでいます。
私達が健康を維持していく上で大変重要なのが「栄養素をバランスよく摂取すること」 です。
その点、スピルリナには40種類以上の栄養素がバランスよく含まれていて、とても効率の良い 栄養素の補給が出来ます。スピルリナに含まれる主な栄養素は次の通りです。
(1)タンパク質の構成成分である「アミノ酸」を豊富に、バランスよく含んでいます。
タンパク質は、健康な体をつくる基本的な栄養素で、各種アミノ酸によって構成されています。
なかでも体内では合成することが出来ず、必ず食品から摂らなければならない「必須アミノ酸」 と呼ばれるアミノ酸・・・ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン・・・がありますが、スピルリナはこれら 必須アミノ酸の全てと、その他のアミノ酸11種類(セリン、プロリン、グリシン等)を 含んでいます。
(2)ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。
スピルリナには、他の食品と比較しても抜群のビタミン群の供給源になっており、特にβーカロテン VB12は突出しています。(VB12は通常、牛レバーなどに多く含まれ、別名「抗貧血性ビタミン」 とも呼ばれています。また、最近注目されている葉酸も含んでいます。
さらにスピルリナは、緑黄色野菜ジュースの濃縮エキスと呼ばれるくらいに、アルカリ性の ミネラル栄養素が豊富に含まれています。
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、銅のほか、生命維持に不可欠なリン、 亜鉛 等も含んでいます。
4.多価不飽和脂肪酸「ガンマ・リノレン酸」を含みます。
ガンマ・リノレン酸は、ごく限られた植物や母乳などからしか摂取出来ない貴重な栄養素です。
5.体に良い天然色素を多量に含んでいます。
・βーカロテン:抗酸化作用が強く、体内でVAに変換されます。
・ゼアキサンチン:ルテインとともに、目に多く含まれるカロテノイド。眼精疲労など眼精疾患 の予防効果があるとされています。
・クリプトキサンチン:かんきつ類の皮などにも含まれる色素で、強い抗酸化作用が注目されています。
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