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「ラクトフェリン」について

  ラクトフェリンは、哺乳動物の乳や涙、唾液、胆汁などに含まれる 分子量が約8万の蛋白質です。
ラクトフェリンは、人の母乳1リットル中に2〜4g、牛乳1リットル中に 0.02〜0.2g程度含まれていますが、出産後3日間に分泌される人の 初乳1リットル中に5〜10g、牛の初乳1リットル中に0.5〜1.5gと非常に 多く含まれています。
ラクトフェリンは、1960年にはじめて単離されて以来色々な有用な 生理活性が見付けられています。出産直後の赤ちゃんがお母さんの お乳を飲むことで免疫を獲得し、6ケ月以上風邪などの病気に罹り難いのは、このラクトフェリンによるものと考えられ、その生理活性が注目されています。

・ラクトフェリンの生理活性について
   ラクトフェリンには次のような多彩な生理活性を有し、各方面  で活発な研究が行われています。
(1)有害な細菌に対する抗菌作用
ラクトフェリンは、細菌に必要な鉄分を吸着し細菌の生育、増殖 を抑えたり、細菌に直接結合して細菌の細胞膜を破壊し死滅させる 作用があります。
胃潰瘍や胃癌の原因といわれている「ヘリコバクター・ピロリ菌」の増殖を抑えたり、進行すれば肝臓癌になると恐れられているC型 肝炎のウイルスの増殖抑制などです。
(2)腸内細菌叢を整える整腸作用・・・善玉菌であるビフィズス菌を増やし、悪玉菌を減少させ腸内細菌叢を整えます。
(3)NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性を高めるなど、免疫機能に関与したり、活性酸素などによる酸化を抑制する作用や 鉄の吸収を調節し、鉄欠乏性貧血を改善・予防の作用を有します。

・ラクトフェリンのニュースをご紹介します。
  (1)2005年3月6日の日経新聞
「第一回ラクトフェリンフォーラム」の内容紹介等。
ラクトフェリン 病気と戦う、免疫強化、がん予防も
(2)2006年10月16日の化学工業日報
ラクトフェリン 大腸がん予防効果
国立がんセンター確認 ポリープが縮小
(3)2007年1月14日の読売新聞
ラクトフェリン、C型肝炎に効果
(4)2007年3月8日の化学工業日報
ラクトフェリン 脂質異常を改善

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