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「腸」と「免疫」と「イミュトール」について
1.腸の構造と働きについて
腸は十二指腸に始まって肛門に終わる全長約7〜9mの組織で、 その構造と働きから、大きく「小腸」と「大腸」に分けられます。
(1)「小腸」について
全長: 約5〜7mあり、十二指腸、空腸、回腸に分かれています。
主要な働き:一つが、食べ物の消化・吸収です。口から入った食べ物は胃で一部消化され 小腸に送られます。小腸では、膵液、腸液、胆汁の三つの消化液の作用を受けます。
膵液で作られる膵液や小腸から分泌される腸液にはたくさんの酵素を含んでおり、 タンパク質、脂肪、デンプン等を小さな分子にし、吸収しやすい成分にまで消化します。
もう一つの主要な働きが免疫に深く関与していることです。小腸内部の粘膜には小さな リンパ管が数多くあり、リンパ管中を流れるリンパ液に含まれている自己免疫細胞を ここで活性化している といわれています。
(2)「大腸」について
全長:約1.5mあり、盲腸、結腸、及び直腸に分かれています。
主な働き:水分の吸収です。水分の吸収は大腸の右側の結腸で主に行われ、左側の結腸は 糞便を肛門の方に送る役目をしています。
水分の吸収が妨げられるような障害は、下痢の原因となります。

2.腸内環境を支配する「腸内細菌」について
人間の大腸には約100種類、100兆個、重さにして1kg以上の細菌が住みついている といわれています。これらの細菌は私たちの体に良い働きをする善玉菌(ビフィズス菌、 乳酸菌 等)と悪い影響を与える悪玉菌(大腸菌、ウエルッシュ菌、バクテロイデス等) と「日和見菌」と呼ばれている健康な時には人体に何の影響もしないが、体力、抵抗力が 低下すると病原菌に変わる細菌に分けられます。
善玉菌は腸の調子を整え、消化・吸収・排泄を良好な状態に保つ働きの他、悪玉菌の増殖 を抑え、病原菌からの感染を防ぎ、各種ビタミンを生成し、腸管の免疫細胞の活性化 食品中の有害物質や発がん性物質の分解・排泄等、いろいろな働きをしています。
一方、悪玉菌はタンパク質やアミノ酸を分解し、アンモニア、硫化水素などの悪臭 のある物質や発がん性の強いニトロソアミンなどの有害物質を生成します。
健康な時には善玉菌の勢力が強く、悪玉菌の繁殖を抑えていますが、バランスの悪い 食生活が続いたり、生活習慣が乱れたり、ストレス、老化などが原因で善玉菌が劣性 になると腸内細菌叢のバランスが崩れ、病気の引き金となります。
出来るだけ規則正しい生活習慣を心掛け、腸内環境を整えましょう。

3.「腸」と「免疫」の関係
人間の体には、もともと体内にあった物と、そうでない異物(体内に侵入してきた ウイルスや病原菌など)を識別し、異物が体内に侵入するとこれを排除し健康を維持 しようとします。この自己防衛システムがいわゆる「免疫」で、非常に大切な機能です。
免疫システムは、「胸線由来のシステム」と中年以降の免疫の70%以上を占めると 言われる「胸線外(主として腸管)由来のシステム」に分けられます。
腸管由来免疫のメカニズムは、リンパ液中の免疫細胞がリンパ液の流れ込む小腸粘膜 に存在するパイエル板で免疫を上げる物質と出会い、活性化され全身に廻り免疫力を 発揮します。
私たちが病気を予防し健康を維持するためには、免疫力・免疫調整力の維持が不可欠で そのためには、腸管由来免疫を高めることが必要と考えられます。

4.「イミュトール」(βー1,3/1,6−グルカン)について
イミュトールの成分は、パン酵母由来のβー1,3/1,6−グルカンです。
口から摂取された「イミュトール」(βー1,3/1,6−グルカン)は、胃液で殆ど分解 されることなく小腸に達します。
小腸にはリンパ液が流れ込んでいるパイエル板という免疫に関与する組織があり、小腸に 達した「イミュトール」(βー1,3/1,6−グルカン)はパイエル板の表面にあるM細胞 を通過し、パイエル板中でリンパ液に含まれている免疫細胞(マクロファージやNK細胞等) の免疫能力を高めます。
免疫力を維持するには、規則正しい生活習慣を心掛けることが大切ですが、現実の生活は ストレスをはじめ環境の悪化や加齢など、免疫を低下せる要因が溢れています。
信頼出来る健康補助食品を適切に利用も含めて健康維持をはかりたいものです。

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