2001 Aircraft Accident Investigation Report

◆ この一覧表は、運輸安全委員会(JTSB)公表資料に基づいて作成しています。
 ※公表された航空事故報告書は、JTSB欄Ship番号にhyperlinkしています。

No 発生日 発生場所 JTSB 型式 運航者 事故の概要
1 2001/01/31 静岡県焼津市付近海上上空 JA8904 ボーイング式747−400D型

[同社所属ダグラス式DC-10-40型JA8546との接近]
日本航空株式会社 ・事故種類: ***************

・概要: *日本航空株式会社所属ボーイング式747−400D型、JA8904は、平成13年1月31日(水)、同社の定期907便(東京国際空港−那覇空港)として、東京国際空港を離陸し、東京航空交通管制部の上昇指示に従って、高度約37,000ft付近を上昇飛行中、同管制部からの指示により高度35,000ftへ降下を開始した。また、同社所属ダグラス式DC−10−40型、JA8546は、同日、同社の定期958便(釜山国際空港−新東京国際空港)として釜山国際空港を離陸し、飛行計画に従って高度37,000ftで愛知県知多半島の河和VORTACを通過し、大島VORTACへ向けて巡航中であった。両機は、同日15時55分ごろ静岡県にある焼津NDBの南約7nm(約13km)の海上上空約35,500ft〜35,700ft付近で、異常に接近し、双方が回避操作を行ったが、907便において、回避操作による機体の動揺により、乗客及び客室乗務員が負傷した。
 907便には、機長ほか乗務員15名、乗客411名計427名が搭乗しており、 乗客7名及び客室乗務員2名が重傷を負い、乗客81名及び客室乗務員10名が軽傷を負った。
 907便は、機体が動揺した際、機内の一部が小破したが、火災は発生しなかった。
 一方、958便には、機長ほか乗務員12名、乗客237名計250名が搭乗していたが、負傷者はなかった。
 958便には、機体の損傷はなかった

・原因: 本事故は、次のことにより発生したものと推定される。
 東京航空交通管制部は、左旋回をしながら上昇中であったA機(日本航空907便)と巡航中であったB機(日本航空958便)との接近を示すCNF(異常接近警報)が作動した際に、A機とB機の便名を取り違え、上昇中のA機に対し降下指示を発出した。A機は、この管制指示により降下操作を開始し、その直後にTCAS(航空機衝突防止装置)において上昇を指示するRA(回避指示)が作動したが、引き続き管制指示に従って降下操作を継続した。A機とRAに従って降下したB機とは、互いを視認しながらも異常な接近の状態となり、最接近の直前に双方が目視による回避操作を行い、その際、A機は、B機と接近交差する直前にB機の下方を通過しようとして、更に急激な降下をしたため、乗客及びCA(客室乗務員)が浮揚落下して負傷した。
2 2001/02/27 北海道河東郡上士幌町字勢多東3線333番地場外離着陸場 JA6126 シュワイザー式269D型(回転翼航空機) 川田工業株式会社 ・事故種類: ***************

・概要: JA6126は、平成13年2月27日(火)、事業用操縦士技能証明実地試験のため、受験者である操縦者、航空従事者試験官及び操縦教員の計3名が搭乗して、北海道河東郡上士幌町内の勢多場外離着陸場においてオートローテーション(パワーリカバリー)の科目を実施中、10時12分ごろ雪面に接地した後、横転し機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  死傷者 無し
 航空機の損壊  中 破 火災発生無し

・原因: 本事故は、事業用操縦士技能証明実地試験において、操縦者が180度旋回オートローテーションを実施中、右旋回開始のタイミングが遅れたこと、その後の修正操作が適切でなかったこと及び適切なパワーリカバリーが実施できなかったこと等によって、目標地点手前の雪面に接地した後、バランスを崩して横転し、機体を損傷したことによるものと推定される。
3 2001/03/16 三重県四日市市山田町 JA7762 エンストロム式280FX型JA7762 個人 ・事故種類: ***************

・概要: 個人所属エンストロム式280FX型JA7762(回転翼航空機)は、平成13年3月16日(金)、エンジン防錆飛行のため、場外離着陸場である四日市ヘリポート(以下、「同ヘリポート」という。)を離陸し、同ヘリポート周辺を飛行した後、着陸進入中、13時30分ごろ、エンジンが不調になったため、同ヘリポート付近に不時着し、機体を損傷した。
 同機には、機長だけが搭乗していたが、死傷はなかった。
 同機は中破したが、火災は発生しなかった。

・原因: 本事故は、同機が、着陸進入中、地上7〜8mの低高度でエンジンが不調になり、その後、機長が、低速及び低高度でエンジンが故障した場合の操作ができないまま同機を接地させたため、機体を損傷させたことによるものと推定される。
 なお、エンジンが不調になったことについては、燃空比が不安定になる要因を明らかにすることなく、エンジン駆動燃料ポンプの調整スクリューが右一杯に固定されたままで飛行を継続したことが関与したものと推定される。
4 2001/03/25 香川県小豆郡土庄町豊島 JA123X パイパー式PA−28−181型 個人 ・事故種類: ***************

・概要: 個人所属パイパー式PA−28−181型JA123Xは、平成13年3月25日(日)、レジャーのため、八尾空港を12時03分に離陸し、広島西飛行場へ向けて飛行中、行方不明となった。
 翌3月26日、同機は香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃字神山1795番地3の壇山北東斜面に衝突しているのが発見された。
 同機には、機長ほか同乗者2名計3名が搭乗していたが、3名全員が死亡した。
 同機は大破し、火災が発生した。

・原因: *本事故は、同機が、飛行中に有視界気象状態の維持が困難な状態に遭遇したが、飛行を継続したため、豊島の存在に気付くのが遅れて回避操作が間に合
 わず、12時42分ごろ、壇山の山腹に衝突したことによるものと推定される。 飛行中に悪天候に遭遇したことについては、機長が、出発時及び飛行途中で、気象状態を軽視して飛行を実施し、継続したことが関与したものと推定される。
 また、このことについては、機長が、自動操縦装置やGPS装置の地図画像を使用することを前提に、かつ、過度にこれらに依存していたことが関与した可能性が考えられる。
5 2001/04/08 岡山県邑久郡邑久町邑久滑空場付近 JA2554 グローブ式G103ツインVSL型JA2554 個人 ・事故種類: ***************

・概要: 個人所属グローブ式G103ツインVSL型JA2554(動力滑空機)(複座)は、平成13年4月8日(日)、慣熟飛行のため、岡山県邑久郡邑久町豆田の邑久滑空場(以下「滑空場」という。)を離陸して上昇中、プロペラ駆動系統が故障したため、滑空場に引き返す途中、高度を失い、10時22分ごろ、滑空場の滑走路の南端から南南西約200mの河川敷の草地に着地した際、機体を損傷した。
 同機には、機長ほか同乗者1名計2名が搭乗していたが、死傷者はいなかった。
 同機は中破したが、火災は発生しなかった。

・原因: 本事故は、同機が、離陸後の上昇中、プロペラ駆動用歯付ベルトが破断・脱落したため、滑空場に戻る途中、高度を失い、滑空場付近の河川敷に着地した際、機体を損傷したことによるものと推定される。
 同機が滑空場に到達できなかったことについては、機長は、プロペラが格納できなかったため最短の経路を選定したと考えられるが、格納できないプロペラが回転することによる風車抵抗が大きかったと考えられること及びベース・レグにおいて向かい風を受けたことにより、機長の予測以上に降下率が大きかったことが関与したものと推定される。
 なお、歯付ベルトが破断したことについては、過大な荷重が掛かったことによることが考えられるが、過大な荷重が何によって生じたのかは、明らかにすることはできなかった。
6 2001/04/28 愛知県豊川市平尾町 JR1289 ホームビルト三河式HA−400U−R582L型(超軽量動力機、複座) 個人 ・事故種類: ***************

・概要: JR1289は、平成13年4月28日(土)、レジャーのため、操縦者のみが搭乗して、愛知県額田郡額田町額田場外離着陸場を14時47分ごろ離陸したが、約11分後突然エンジンが停止し、15時00分ごろ豊川市平尾町の畑に不時着した際、機体を損傷するとともに操縦者が負傷した。
 搭乗者の死傷  操縦者  重傷(腰椎圧迫骨折)
 航空機の損壊  小 破  火災発生なし

・原因: 本事故は、操縦者が当該超軽量動力機の型式認定を受けて搭載していた燃料タンクを超軽量動力機用としては認められない燃料タンクに換装した際、ベント機能に関する十分な知識がないまま燃料タンクのベント機能を設けずに飛行したため、燃料の供給が止まり、エンジンが停止して不時着し、その際に機体を損傷するとともに、操縦者が重傷を負ったことによるものと推定される。
 なお、不時着した際、機体を損傷したこと等については、エンジン換装に伴う重心位置の移動が操縦上の特性に変化を与え、エンジン停止状態での適切な接地操作がで きなかったことが関与した可能性がある。
7 2001/05/04 栃木県佐野市富士町 JA2477 PZL−ビエルスコ式SZD−51−1ジュニア型(滑空機) 個人 ・事故種類: ***************

・概要: JA2477は、平成13年5月4日(金)、グライダー競技のため、機長だけが搭乗し、群馬県邑楽郡板倉滑空場から飛行機曳航で発航し、事故現場付近で飛行していたが、高度が低下して上昇できないまま、付近のゴルフ場に不時着した際、14時00分ごろ樹木等に接触し、機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  無し
 航空機の損壊  中破  火災発生無

・原因: 本事故は、同機が、飛行中に予期しない気流の沈下帯に遭遇して高度が低下し、付近のゴルフ場に不時着した際、樹木等に接触したため、左主翼を損傷したことによるものと推定される。
8 2001/05/19 三重県桑名市上空 JA6787

JA4201
アエロスパシアル式AS332L1型

セスナ式172P型
中日本航空株式会社

中日本航空株式会社
・事故種類: ***************

・概要: 中日本航空株式会社所属アエロスパシアル式AS332L1型JA6787は、平成13年5月19日(土)、訓練飛行のため、名古屋空港を離陸し、民間訓練/試験空域の中部近畿訓練空域1−1を飛行中であった。同社所属セスナ式172P型JA4201も、訓練飛行のため、約10分遅れて名古屋空港を離陸し、同じ訓練空域を飛行中であったが、11時31分ごろ、三重県桑名市上空において両機は衝突し、両機とも墜落した。
 JA6787には、教官である機長及び訓練生1名計2名が搭乗していたが、2名とも死亡した。同機は大破し、胴体の墜落地点で火災が発生した。
 JA4201には、教官である機長、訓練生及び同乗者2名計4名が搭乗していたが、全員死亡した。同機は大破したが、火災は発生しなかった。
 また、地上にいた者1名が軽傷を負った。民家2棟及び車両の全焼とその他の物件の損壊があった。

・原因: 本事故は、両機が同一訓練空域での訓練飛行を実施中、両機の教官及び訓練生の見張りが不十分であったため、両機が接近し、衝突、墜落し、搭乗者計6名が死亡したことによるものと推定される。
 見張りが不十分であったため相互に視認できなかったことについては、次に掲げる要因が関与したものと推定される。
 (1) 衝突約1分前から両機は衝突コースに入っており、接近する相手機を発見し にくくなっていたこと。
 (2) A機においては、操縦練習の監督者である教官が訓練生の操縦の監視に集中し、外部の見張りが疎かになったこと。また、A機の訓練生も、訓練に集中していたこと。
 (3) B機の教官及び訓練生にとって、外部の見張りには高翼機特有の主翼や窓枠がつくる死角、教官の場合は、それに加えて訓練生によって生じた死角が影響したと考えられること、また、教官及び訓練生とも、特有の死角に対処した適切な見張りの方法をとっていなかった可能性があること。
9 2001/05/21 グアム国際空港から北北西約240kmの上空 JA8960 ボーイング 747-400D 全日本空輸株式会社所属 ・事故種類: ***************

・概要: 全日本空輸株式会社所属ボーイング式747−400D型JA8960は、同社の定期173便として、関西国際空港を平成13年5月20日(月)22時58分(日本標準時、以下同じ。)に離陸し、グアム国際空港へ向けて飛行中、21日01時25分ごろ、グアム国際空港から北北西約240kmの上空、フライト・レベル(以下、「FL」という。)390で巡航中、タービュランスに遭遇し、機体が激しく動揺した。
 同機には、機長ほか乗務員13名、乗客286名計300名が搭乗しており、この機体の動揺により、乗客1名が重傷を負い、乗客13名及び客室乗務員7名計20名

・原因: 本事故は、同機が上昇気流を伴った雲の雲頂付近を飛行した際、タービュランスに遭遇し、機体が激しく動揺したため、乗客1名が重傷、乗客13名及び客室乗務員7名計20名が軽傷を負ったことによるものと推定される。
 なお、乗客1名が重傷を負ったことについては、足元が不安定な履物を履いていたことが関与したと推定される。
10 2001/05/27 新潟県中頸城郡妙高高原町 JA7952 ロビンソン式R22Beta型(回転翼航空機) 個人 ・事故種類: ***************

・概要: JA7952は、平成13年5月27日(日)、慣熟飛行等のため、機長ほか1名計2名が搭乗し、新潟県中頸城郡妙高高原町大字毛祝坂付近を飛行中、雲中飛行となり、不時着の際、08時57分ごろ、樹木に接触して転覆し、機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  同乗者 軽傷
 航空機の損壊  大 破 火災発生なし

・原因: 本事故は、同機が、飛行中雲中飛行となり、雲中から離脱しようとして右旋回中、機長が空間識失調に陥ったため、高度を下げて不時着する際、草地と誤認した樹木に引っかかって、転覆し、機体を損傷したことによるものと推定される。
11 2001/06/05 兵庫県三原郡西淡町 慶野松原場外離着陸場 JA9385 ヒューズ式369D型 株式会社エースヘリコプター ・事故種類: ***************

・概要: 株式会社エースヘリコプター所属ヒューズ式369D型JA9385(回転翼航空機)は、平成13年6月5日(火)、夜間係留地である慶野松原場外離着陸場を離陸し薬剤散布のための作業へリポートである沼島場外離着陸場へ向けて飛行中、エンジン・チップ注意灯が点灯した。
 点検のため、離陸地の慶野松原場外離着陸場へ戻った際、着陸直前にエンジン・ア ウト警報灯が点灯し、05時07分ごろハード・ランディングして機体を損傷した。
 同機には、機長ほか同乗者1名計2名が搭乗していたが、両名とも重傷を負った。
 同機は大破したが、火災は発生しなかった。

・原因: 本事故は、同機が飛行中にエンジン・チップ注意灯が点灯した際、出発地へ帰投しようとして飛行を継続したため着陸の時機を失い、着陸進入時にエンジンが停止し、ハード・ランディングして機体を損傷したことによるものと推定される。
 エンジン・チップ注意灯が点灯して、その後エンジンが停止したことは、整備作業終了時に取り外されなかったシール・ガイドが摩耗し、その金屑がエンジンオイルと共にエンジン内を循環し、潤滑不良を引き起こしベアリング等を破損させ、その結果、パワー・タービンの回転を停止させたか、ガス・プロデューサー・タービンの回転を低下させ、これによって補機の機能が低下して燃焼が継続できなくなったことによる可能性が考えられる。
 また、ハード・ランディングしたことは、エンジンが停止した時の飛行高度及び速度が、飛行を避けるべき制限高度−速度包囲線図内であったため、発動機故障時の対応では回復操作の効果が十分得られなかっことによるものと推定される。
12 2001/06/21 福島県田村郡小野町 JA9868 ベル式206B型(回転翼航空機) 株式会社エースヘリコプター ・事故種類: ***************

・概要: JA9868は、平成13年6月21日(木)、05時32分ごろ、農薬散布のため、機長だけが搭乗し、小野町小野新町駐車場場外離着陸場(以下、「場外離着陸場」という。)から離陸した。その後、農薬散布を実施中、05時55分ごろ、高圧送電線(以下、「送電線」という。)を引っかけ、水田脇に墜落した。
 搭乗者の死傷  機長  重傷(外傷性クモ膜下出血及び腰椎骨折)
 航空機の損壊  大破  火災発生無し

・原因: 本事故は、同機が、農薬散布飛行中、送電線を越えて右旋回した後、左旋回を始めた直後、前方クロスチューブ左側を送電線に引っかけて飛行不能となったため、墜落したことによるものと推定される。
 機長が、同機の前方クロスチューブ左側を送電線に引っかけたのは、散布エリアに気を取られ、同機と同線との間隔を十分取ることの注意がおろそかになったことによ るものと考えられる。
13 2001/07/15 群馬県邑楽郡板倉町 JA2845 ダイヤモンド・エアクラフト式HK36TTCスーパーディモナ 型(動力滑空機)(複座) 社団法人日本グライダークラブ ・事故種類: ***************

・概要: JA2845は、平成13年7月15日(日)、操縦練習飛行のため、操縦教員及び操縦練習生(以下「練習生」という。)が搭乗して板倉滑空場を離陸し、13時43分ごろ、同滑空場に着陸の際、強く接地してバウンドした後、機首下げ姿勢で再接地し、機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  死傷者  無し
 航空機の損壊  中 破  火災発生無し

・原因: 本事故は、同機が着陸進入中、操縦教員の操縦によりショート・ファイナルで高めのパスを修正しようとした操作が適切でなかったため、強い接地となってバウンドした後、機首下げ姿勢で再接地し、機体を損傷したことによるものと推定される。
 なお、ショート・ファイナルで高めのパスを修正しようとした操作が適切でなく、 同機が強い接地となったことについては、操縦教員の同型式機による飛行経験及び右席における操縦経験が少なかったことが関与したものと考えられる。
14 2001/07/20 岐阜飛行場 JA3381 パイパー式PA−28R−180型 個人 ・事故種類: ***************

・概要: 個人所属パイパー式PA−28R−180型JA3381は、平成13年7月20日(金、祝日)、レジャーのため、群馬県大西飛行場を離陸し、岡山県岡南飛行場に向けて飛行中、木曽御岳山付近の上空で、最初に燃料油量計の指示に異常を認め、次いで、電気系統の故障を認め、最寄りの岐阜飛行場に緊急着陸しようとした。その際、脚を下げられず、10時52分ごろ、同飛行場の着陸帯の草地に胴体着陸して機体を損傷した。
 同機には、機長ほか同乗者1名計2名が搭乗していたが、機長が軽傷を負った。
 同機は、中破したが、火災は発生しなかった。

・原因: 本事故は、同機が、飛行中にオルタネーターが故障した際、機長がこのことに気付くのが遅れ、オルタネーター故障時の措置が取られず、充電できないままのバッテリー電源を使用して飛行を続けたため、緊急着陸する前にバッテリー電源も使い果たし、通常の脚下げ操作による脚下げができず、非常脚下げを試みたが、機長の非常脚下げ操作が適切ではなかったために非常脚下げもできず、胴体着陸して機体を損傷したことによるものと推定される。
15 2001/08/16 岡山県久米郡柵原町 JA3785 セスナ式172NAT型 岡山航空株式会社 ・事故種類: ***************

・概要: 岡山航空株式会社所属セスナ式172NAT型JA3785は、平成13年8月16日(木)、写真撮影のため、岡南飛行場を離陸して岡山県久米郡柵原町付近を飛行中、09時58分ごろ、同町定宗の水田に墜落した。
 同機には、機長ほか同乗者2名計3名が搭乗していたが、全員死亡した。
 同機は大破し、火災が発生した。

・原因: 本事故は、同機が低高度を低速度で飛行中、過大なバンク角により旋回を行ったため失速に陥り、民家の屋根に左主翼を接触させた後、墜落したことにより発生したものと推定される。
 機長が、過大なバンク角による旋回を行ったことについては、山あいの狭い空域で、写真撮影の意図に沿って、急な旋回を行ったことによるものと推定される。
16 2001/09/12 長野県諏訪市車山山頂付近 JA2163 グラスフリューゲル式スタンダード・リベレ201B型(滑空機、 単座) 個人 ・事故種類: ***************

・概要: JA2163は、平成13年9月12日(水)、レジャーのため、機長が搭乗して、霧ケ峰滑空場からウィンチ曳航により14時46分発航したが、車山付近において旋回中、急激に高度が下がり、14時55分ごろ車山の山頂付近に不時着した際、機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  軽傷
 航空機の損壊  中破

・原因: 本事故は、機長が、車山方向に向かって飛行中、上昇風を感じて左旋回した直後、下降風帯に突入したことにより急激に高度が低下したため、車山頂上付近の斜面に不時着しようとして強く接地し、機体を損傷したことによるものと推定される。
17 2001/09/23 滋賀県蒲生郡日野町 JA8893 セスナ式208B型 南紀航空株式会社 ・事故種類: ***************

・概要: 南紀航空株式会社所属セスナ式208B型JA8893は、平成13年9月23日(日)、測量撮影のため、八尾空港から名古屋空港方面へ向けて飛行中、12時38分ごろ、滋賀県蒲生郡日野町付近の上空において、突然、エンジン出力が低下したため、同町の工場敷地内に12時45分ごろ不時着した際、機体を損傷した。
 同機には、機長ほか同乗者1名計2名が搭乗していたが、死傷者はいなかった。
 同機は、中破したが、火災は発生しなかった。
 死傷者数 **********

・原因: 本事故は、同機のエンジン補機であるFCUのガバナー・ドライブ・シャフトのベアリングが破損したことにより、FCU内で、急激に燃料流量が最少流量となり、急激にエンジン出力が低下してアイドリング状態となったため、機長はエンジンが停止したという思いにとらわれ、不時着を実施した際に、機体を損傷したことによるものと推定される。
18 2001/09/23 茨城県竜ヶ崎市半田町 竜ヶ崎飛行場 JA4037 セスナ式182K型 個人 ・事故種類: ***************

・概要: JA4037は、平成13年9月23日(日)、慣熟飛行のため、機長及び同乗者3名計4名が搭乗し、大島空港を離陸して竜ヶ崎飛行場に着陸の際、16時25分ごろ、滑走路上にハード・ランディングし、機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  なし
 航空機の損壊  中破  火災発生なし

・原因: 本事故は、機長の最終進入における高度、速度の設定及びエンジン出力の制御並びに接地前の返し操作が適切でなかったため、同機が、落着し、その際機体を損傷したことによるものと推定される。
19 2001/10/10 北海道河東郡士幌町 JA7866 ロビンソン式R22Beta型(回転翼航空機) アビア航空株式会社所属 ・事故種類: ***************

・概要: JA7866は、平成13年10月10日(水)、事業用操縦士技能証明実地試験のため、受験者である機長及び航空従事者試験官の計2名が搭乗し、上士幌ヘリポートを離陸し、同ヘリポートの南約8km付近上空で模擬の発動機故障の不時着試験科目を実施中、エンジンが停止し、13時30分ごろ上士幌ヘリポート南南西約7kmの小麦畑に不時着した際、機体を損傷した。
 搭乗者の死傷  死傷者なし
 航空機の損壊  機体 中破  火災発生無し

・原因: 本事故は、事業用操縦士技能証明実地試験において、機長がオートローテーションを実施中、キャブレター・アイスが発生してエンジンが停止したためパワー・リカバリーができず、かつ、対地高度が低下していたため、不時着した際、同機がバランスを崩して機体を損傷したことによるものと推定される。
20 2001/10/22 北海道札幌市西区 JA9257 富士ベル式204B−2型(回転翼航空機) 株式会社エースヘリコプター ・事故種類: ***************

・概要: JA9257は、平成13年10月22日(月)、物資輸送(樹木植栽用土を入れた輸送用袋をスリングにより輸送)のため、機長及び整備士1名計2名が搭乗し、北海道札幌市西区福井の五天山場外離着陸場を離陸し、隣接する荷つり地から輸送用袋をつり上げ、荷下ろし地で作業中、15時03分ごろ、地上作業員をスリングのフックに引っ掛けてつり上げたため、地上に降ろそうとした際、同作業員が岩壁に接触した後、落下し、負傷した。
 搭乗者等の死傷  機長及び同乗者 負傷無し              地上作業員   重傷
 航空機の損壊   損傷無し

・原因: 本事故は、同機が、荷下ろし作業中、フックマンの作業を行っていた地上作業員をスリングのフックに引っ掛けてつり上げたため、地上に降ろそうとした際、地上作業員が落下し、負傷したことによるものと推定される。
 なお、同機に地上作業員がつり上げられたことについては、地上作業員がフックマンとしての荷下ろし作業について理解が十分ではなかったこと、機上での「上昇OK」の合図の確認が十分ではなかったこと、及び手動でフックを外す作業要領が明確にされていなかったことが関与したものと考えられる。
21 2001/11/11 宮崎県都城市上水流町大淀川河川敷の場外離着陸場 JR7041 ホームビルト三河式トライク−G25型超軽量動力機(単座) 個人 ・事故種類: ***************

・概要: JR7041は、平成13年11月11日(日)10時40分ごろ、操縦者のみが搭乗し、宮崎県都城市上水流町の場外離着陸場において展示飛行中、着陸に引き続く離陸の際に、前方の水路脇に設置されたロープに車輪が接触し、水路対岸の法面に衝突した。
 搭乗者の死傷  重傷(右橈骨遠位端骨折)
 航空機の損壊  中破、火災発生なし

・原因: 本事故は、操縦者が、設定された離着陸帯の長さに対する認識が不十分なまま、ジャンプ飛行の際に長めのローパスを行ったため、接地点が水路付近のロープに近づき過ぎ、その後、無理な再離陸を試みたために後輪をロープに接触させ、法面に衝突し、操縦者が負傷するとともに、機体を損傷したことによるものと推定される。

Aircraft Accident in Japan by SAKUMA Mitsuo/Former Aircraft accident investigator of JTSB