京都の通り数え歌

京都人なら誰でも知っている歌であるにも関わらず、 いったい誰が作者なのか、いつ頃から作られた歌なのか誰も知らないという謎の俗謡である。

歌詞は何種かある(?)ようであるが、私の祖母が歌っていた内容は以下のとおりである。 ※以前、学生時代の同級生(京都出身)と偶然この「通り歌」の話をしたが歌詞内容は全く同じ であった。私の知る「東西の通り歌」以外に「南北の通り歌」を教えてもらったので以下に挙げる。


    東西の通り歌

   丸竹まるたけゑびすおしいけ
   姉三あねさん六角ろっかく蛸錦たこにしき
   あや佛高ぶったか松萬まつまん五條ごじょう
   雪駄せったちゃらちゃらうおたな
   六條ろくじょう三哲さんてつとおぎ、
   七條ひちじょうゆらば、はち九條くじょう
   十條じゅうじょう東寺とうじで、とどめす。



    南北の通り歌

   てら御幸麩屋ごこふやとみ柳堺やなぎさかい
   高間たかあいひがし車屋町くるまやちょう
   からす両替りょうがえむろころも
   新町釜座しんまちかまんざ西にしがわ
   あぶらさめ堀川ほりかわみず
   葭屋よしや猪黒いのくろ大宮おおみやへ。
   まつくらしに、智恵ちえ光院こういん
   じょう福千本ふくせんぼんては西陣にしじん