諱は正行(まさゆき)。金右衛門、平九郎と称す。本姓は永原氏。 永原(山内)刑部一照の二男に生まれ、乾(板垣)加兵衛正信の養子となる。山内但馬一長の実弟。 慶長年中、養父加兵衛正信の跡目高千石の内から、三百石三人扶持九歩を下し置かれ養子相続する。 同19年(1614)江戸城御普請の御用を仰せ付けられる。 慶安2年(1649)12月18日病死する。 明治元勲板垣退助伯爵の血縁の先祖なり。