RAIJI FOREVER

らいじ

生後70日で我が家に来た頃は「浪速の貴公子」と呼ばれていたが、あっという間に大きくなってしまい、1年後には8kg超。2年目の検診では10kgを超えてしまいドクターストップ。

フードは肉なしでオカラとトウモロコシという情けない食事事情に。そのため、生来の食への拘りはますます強くなり、飼い主より食べ物を持ってる人の方が偉いと考えるようになってしまった。

人間大嫌いで、抱っこやペロペロなんて夢のような話。そのくせ、寂しがり屋の甘えん坊。とにかく、誰かの側が好き。でも、寝るのは背中合わせ。

オフ会では女の子大好きで、兎に角、顔より先にお尻に御挨拶。もちろん、女の子には嫌われ、どんなに怒られても、しつこく突進。

健康だけが自慢で、年に一度の検診以外で病院へ行ったのは眼を傷つけた時の一度だけ。これも、幸い軽症で、目薬一週間で治った。

こりゃあ10年は確実。下手すると最長寿命記録かと思っていた飼い主の油断からか、2002年8月11日、車のなかに置き去りにしていまい、熱中症で亡くしてしまう。まだまだ生きられたであろう犬生を、馬鹿な飼い主に摘み取られてしまった訳です。

結果として、幸せな犬生を送ることの出来なかったあいつは何のために生まれて来たんだろう。他の飼い主にめぐり合えていれば、もっと幸せに暮らせていただろうに。

飼い主は犬を選べるが、犬は飼い主を選べない。
せめて、お前のことを忘れないために、おまえがくれた楽しい時間を忘れないために。。。
2003年5月5日