★小学校5年生総合的な学習「身近な環境」の実践★
自分たちが興味のあることを調べ,その結果を分かりやすく表そうという学習過程をとることによって,ただ調べたことをメモにそって発表するだけでなく,意欲を持って学習活動ができると考えた。
学習の流れ
1 「身近な環境」の調べをして,その結果を分かりやすく発表しよう。
国語の教科書のテーマを参考に、どの子も身近なところから興味のある項目を選び,できるだけ身近なところから自分の力で調べていけるものを見つけるようにアドバイスをした。全児童36名が1人で調べていく。
2 「身近な環境」の調べをする。
学校図書館、地域の図書館、インターネットなどを利用してそれぞれに考え ながら取り組む。
3 説明用のメモ、黒板にはり視覚に訴えるものなどを作成する。
- 「資料の丸写し」〜そのまま取り入れてはいけないよく意味も分からずに,難しい資料を写し,それをたどたどしく棒読みするような発表ではなく、自分の言葉で説明していく。
- 川や池の水、リサイクルで作ったおもちゃ、リサイクルの実演〜具体的な活動 や具体物を掲示することで、聞いていた子も「おーっ。」と言う歓声。自分で具体的な活動を通して自分のものにする。
- 実物や画用紙に描いた絵〜調べ方,表し方として調べ学習では,インターネットの情報より本や辞典類を使った方がよい場合も多い。表し方も,実物や画用紙に描いた絵の方がより伝わる場合も多い。
結果
「身近な環境」の調べをして友達の発表を知ろうとすることで
結果を楽しみにして学習することができた。
結果が分かりやすい,見やすい表し方をしようとする気持ちが感じられた。
自分が調べた結果を興味を持って最後まで聞いてもらうために、学習に意欲的に取り組むことができ,次の調べ学習のヒントになった。
より分かりやすく表すという課題を解決するために,子どもたちとその都度問題点を出し合
い話し合って学習発表を進めたので,次の調べ学習への意欲が見られた。
調べ,発表したことが自分のためだけでなく,人の役にも立っているという実感をもつこと
ができた。
黒板(視覚に訴えるもの)には,画像(絵や写真、グラフなどの資料)のみを提示し,あとは原稿なし(メモ程度のものを用意)で説明できるようにさせる方がよい。