犯罪容疑者の住所表記
_________________________________________________

毎日新聞 記事本文
留守中の民家に侵入し現金や宝石を盗んだとして県警は11日までに、
大阪市中央区島之内1、無職、○○○被告(54)=中国籍▽同市生野区鶴橋1、
無職、○○○○被告(56)▽同市中央区島之内2、不動産ブローカー、○○○被告(57)=韓国籍=を
住居侵入と窃盗容疑で逮捕、起訴し、同市浪速区敷津西2、無職、○○○○容疑者(57)を同容疑で逮捕した。


毎日新聞 記事本文
県警捜査3課と栃木、群馬両県警の合同捜査班は11日、
いずれも中国籍の東京都足立区東綾瀬1、無職、○○○(36)▽同青井4、会社員、○○○(35)両容疑者ら
男女8人を窃盗と窃盗ほう助容疑で逮捕した。同捜査班は、○容疑者らが
埼玉、栃木、群馬県内のパチンコ店やスーパー駐車場の車を狙い、数百件の盗みを繰り返したとみて追及している。

(引用終り)

上の記事の○○○○被告と○○○○容疑者は二人とも日本人。
__________________________________________________


ご覧のとおり、大阪と東京でほぼ同じ内容の
外国人がリーダー役の犯罪グループが他県の警察に逮捕されたという記事である。

これが毎日新聞の手にかかると、次のような見出しになるのである。

奈良の記事の見出し。
窃盗:民家侵入、盗み回る 県警、容疑で大阪の4人逮捕−−奈良など2府3県 /奈良

埼玉の記事の見出し
窃盗:県警など、中国人8人を逮捕 車上狙いの疑いなど、余罪数百件か /埼玉



つまり、
奈良の場合は、「日本人と外国人の 大阪在住の容疑者」という見出しになっているのに対して

埼玉の場合は、「東京在住の外国人の容疑者 」という見出しになっているのだ。


特に埼玉の事件は、見出しの議論でいつも問題になることだが、
このままでは埼玉在住の容疑者の犯罪と誤認されても仕方ないのだ。

負のニュースの時の「東京隠し」のために、埼玉在住の容疑者と誤認されることを
期待している見出しだと言われても、仕方ないのである。

                                                                        戻る