東京ヤミ金 心中追い込み事件 2   共同通信 ・ 産経新聞 06925

東京のヤミ金業者が、大阪府八尾市の老世帯を心中に追い込んだ事件の概要については
こちらをご覧ください。 東京ヤミ金 心中追い込み事件

同時に、その時の報道の多くが、できるだけ業者の所在地をあいまいにしていたことも
もう一度、確認してください。

それを踏まえて、次の記事をご覧ください。

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八尾のヤミ金心中で遺族が提訴 「違法取り立て」と8人相手取り

大阪府八尾市のJR関西線で平成15年6月、ヤミ金の厳しい取り立てを苦に同市内の主婦=当時(69)=ら3人が
心中した事件で、主婦の兄と姉が25日、恐喝罪などで公判中のヤミ金グループメンバーらを相手取り、
約7600万円の賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。

 原告側は「違法な取り立てで追いつめられて自殺した」と主張、主婦らの逸失利益や慰謝料の支払いを求めている。

 訴えられたのは、「アクセス」「友&愛」などの複数のヤミ金グループを組織していた8人。
6人が恐喝罪などで起訴され、うち2人が大阪地裁で実刑判決を言い渡されており、4人が公判中。
統括役と元店長の2人は同容疑などで大阪府警に指名手配されている。

 訴状によると、心中したのは主婦と、主婦の夫=同(61)、主婦の兄=同(81)=の3人。

 被告らは、15年4月、主婦に約3万円を貸し付けたことを契機に違法な取り立てを強め、電話で主婦や主婦の兄を脅迫。
主婦が「これ以上払えといわれたら死ぬしかありません」と窮状を訴えても、金払われへんねんやったら死んでみろと取り合わず、
違法な取り立てを繰り返した。

 このため、3人は人生に絶望し6月14日、「主人と兄ちゃんも死にます」などと書いた遺書を残し、
R関西線で、電車にはねられて死亡した。

(引用終り)
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まず、この記事でもヤミ金グループがどこを拠点としていたのかは、
相変わらず触れていません。

また、先に見ていただいたヤミ金グループの逮捕時の報道では、
ヤミ金グループと被害者以外の大阪とのかかわりは報道されていません。
ましてや金払われへんねんやったら死んでみろという言葉も報道されていません。

この言葉は、今回初めて出てきたものです。(注

つまり、この記事は、ヤミ金グループの所在地を表記しないで、メンバーの言葉を大阪言葉風に捏造して、
あたかもヤミ金グループが大阪のグループであるかのように偽装しているのです。

油断も隙もないとは、このことでしょうか。



(注)                
それに、この言葉の「感じ」も非常に怪しいです。
「金払われへんねんやったら」は大阪言葉風ですが、「死んでみろ」は共通語風で、
それこそ、木に竹を継いだ感じなのです。

もっと言えば、「金払われへんねんやったら」も不自然です。
なぜ不自然と感じるのか、その理由は言わずにおきます。
これからも、あることでしょうから。

ネイティブとしては「金払われへんかったら」が自然な言い回しでしょう。

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