不祥事企業の所在地 2

【不祥事企業の所在地1】
朝日新聞と読売新聞の不祥事企業の所在地表記に疑問を呈したが、
その後、公正取引委員会の発表の段階ですでに情報に偏向があることが判明した。
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/05.november/05111502.pdf
http://www.eonet.ne.jp/~0035/volks-koutori.jpg (画像化)

これについて、2点述べてみたい。

第一は、読売と朝日は公取委の資料をそのまま記事にしたのだから
両紙を批判するのは的外れなのだろうか、ということである。
これについては、やはり批判されるべきだと断言できる。
なぜならば、共同通信は <「フォルクス」(本社東京)> と適切に表記しているからである。
http://www.eonet.ne.jp/~0035/volks-kyodo.jpg
共同通信はHP等で「本社東京」を確認したのに対し、
朝日と読売は(地域的な偏向とは無関係だったと善意に解釈しても)所在地の確認を怠ったのである。

第二に、当局発表の段階ですでに情報に偏向が加えられているということを重視したい。
公取委だけではなく、厚生労働省も、東京に本社のあった協和香料化学鰍ノついて、
次のように非常に紛らわしい表現をしている。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/06/tp0603-1.html
http://www.eonet.ne.jp/~0035/kourou.jpg
(画像化)
>
今般、茨城県の協和香料化学(株)茨城工場において


当局のこういう報道資料の発表の仕方から、
堺屋メモ3に書かれている中央の意思が決して過去のものではなく、
現代においても脈々と受け継がれているということが確認できるのである。

                                                                        戻る