「逃亡者」は大都市を目指す

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逃亡者はなぜ大阪をめざす? (1月11日) 産経新聞
 「平田は大阪にいたんだろう?」。一週間前、新年の社員大会で顔を合わせた東京の上司が言った。
「可能性はありますね」。あいまいに答えたが、ズバリだった。
オウム真理教元幹部、平田信(まこと)容疑者はやはり、17年近い逃亡生活の大半を元女性信者と
大阪に潜伏していたらしい。

 ▼呼称を略すが、日本赤軍のリーダーだった重信房子は高槻市内で逮捕された。
英国女性リンゼイさんを殺害した市橋達也は整形手術をして茨木市の建設会社に住み込んでいた。
推理作家チェスタトンは名探偵ブラウン神父にこう語らせている。
「賢い人は木の葉をどこに隠す? 森の中だ」。身を隠すなら人の中…。

 ▼「秋深き隣は何をする人ぞ」と芭蕉は詠んだが、現代は誰も「隣は何を」と気にかけない。
街や電車ですれ違っても、見慣れた手配写真を思い浮かべなかったろう。
が、都会の無関心は東京も同じだろうに、なぜ逃亡者は大阪にやって来るのか。
ブラウン神父に解いてもらいたい謎だ。

(引用終わり)
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これはまた何とアホな文章なんだろうか。
こんなのは謎でもなんでもない。

重信房子は東京出身で明治大学。
市橋達也は千葉大学卒業後も千葉で生活していた。
平田信は東京で就職してオウム真理教の活動も東京だった。

東京・関東が活動拠点となっていた人物が逃亡者となった時、
地元を離れてもう一つの大都市である大阪に隠れ住もうと考えるのは
当然のことである。

だから、大都市に隠れ住むという目的で逃亡者が東京を目指すこともある。
平成22年度では、他府県が手配した指名手配のうち108人が警視庁で検挙されてるのだ。

警視庁統計
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/bunsyo/toukei22/pdf/kt22d137.pdf
指名手配犯検挙数 平成22年
(他府県手配→当庁で検挙→108人)

自分で書いていておかしいと思わないのが不思議なほど低レベルな文章である。
東京は逃亡者を寄せ付けない結界で守られてるとでも思ってるのか(笑)



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