半減してるのに、相次ぐ?
大場弘行 記者 その一
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毎日新聞 06128
<ガソリン入れ逃げ>大阪で相次ぐ 価格の高騰背景に 大阪府内のガソリンスタンドで給油したドライバーが料金を支払わず、
そのまま逃走する事件が相次いでいる。
「財布を忘れた」などと言って偽の免許証の写しを置いて逃げたり、急発進して強引に逃げる手荒な手口が多い。
原油価格の高騰によるガソリン価格の上昇も背景にあるとみられ、業界団体は大阪府警に相談するなど、対応に苦慮している。
 府内1444のガソリンスタンドが加盟する「大阪府石油商業組合」(大阪市北区)によると、
被害は03年28件、04年43件05年20件となっているが、報告されないケースも多く
「表に出ている件数は一部に過ぎない」という。
同組合は「ガソリン価格は再び上昇する観測もあり、今後、被害が拡大する恐れがある」と話している。
 24時間営業や深夜営業店が狙われるケースが多く、手口は「お金がない」などといってスタッフに偽の車検証のコピーを渡したり、
うその携帯電話番号を教え、後で戻って来て支払う振りをするなど巧妙だ。
 スタンド側も、ナンバーを控えるなど自衛策を講じているものの、盗んだナンバープレートを使ったり、
事前に紙でナンバーの一部を隠すなどしており、追跡は難しいのが実態だ。
 昨年8月には、箕面市内のセルフ式スタンドで、入れ逃げ犯人が、制止した店員を
ボンネットに乗せたまま約20キロ疾走して負傷させる事件も発生。
とび職の19歳ら計4人の少年が、強盗殺人未遂と詐欺容疑で逮捕された。
 同組合は「防犯ビデオが最も抑止効果があるが、費用面で設置が難しい店も多い。
原油の値上げ分をそのまま販売価格にも上乗せできない中で、追い打ちをかける事件だ。
各スタンドは気を抜かずに対応してほしい」と警戒を呼び掛けている。
 財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター(東京)の調査では、
府内のガソリン価格は04年1月に1リットル103円(消費税込み)だったが、
同年春ごろから高騰し05年9、10月には130円まで上がり、06年1月は126円――となっている。   【大場弘行】

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記事の見出しによると、ガソリン価格の高騰を背景に、「入れ逃げ」が相次いでいるそうだ。
とすると、ガソリン価格と「入れ逃げ」件数は比例しなければならない。

ところが、本文が見事に見出しを裏切っている。
ガソリン価格の高騰とともに「入れ逃げ」件数は半減しているのだ。
 04年1月に1リットル  103円       04年  43件、
   05年9、10月には  130円   05年  20件

こんな記事が堂々と紙面に載るとは、毎日新聞の読者もナメられたものである。

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