メディアリテラシー
よみうりテレビ 「たかじんのそこまで言って委員会」 06年7月16日
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メディアリテラシー
あなたは「テレビ」をどう見ていますか?
木村拓哉さん主演のスペシャルドラマ「ヒーロー」、これが意外なところで反響を巻き起こしています。
ドラマに登場する架空の山口県名産品「あごま」を実在すると信じた視聴者が多勢いたようで、
一時はインターネットの検索サイトキーワードランキングで1位になったとか。
どうやら、世間には、テレビの言うことをそのまま信用しすぎるかたもいるようで、
もしかすると、大阪のおばちゃんは全員が全員、豹柄の服を着ていると思っている人が多勢いるのかもしれません。
でも、テレビには「演出」という名の「見せ方」があるのは確かです。
最近、メディアリテラシーという考え方に注目が集まっています。
「メディアリテラシー」とは、テレビや新聞などのメディアが、
何を伝え、何を伝えていないのかを、視聴者側が読み解き、使いこなす能力のこと。
これについて、森さんはこうも語っています。
「テレビという巨大なメディアの怖さに対して、見る方も、作る方もあまりに無自覚だ。」
あなたは「テレビ」をどう見ていますか?
「テレビ」を疑ったことがありますか?
ここで皆さんにお伺いします。
あなたが危惧する現在のテレビの問題点は、なんですか?
森達也氏
「苦悩はしてますよね。
最近、海外のアメリカの友人、メディア関係者が日本に来て、夕方のニュースを見まして、
これ一体、何なんだと、ニュースと一緒に並列して、寿司屋の回転寿司のベストテンとか、
いま流行りのスイーツとかやってるけど、森、これは一体、何なんだと言うから、一応、これは報道なんだと。
で、なんでこんなことやんなきゃいけないんだ、と。 (中略)
あえて弁護すれば、彼らも嬉々としてやってるわけじゃないんですよね。
悔しいと、辛いと、こんなことをするために俺は局に来たんじゃないんだ、
ディレクターになったわけじゃないんだと言ってる人が一杯いる。」
http://www.vsocial.com/video/?d=54165
(引用終り)
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二つ、付け加えておきたい。
一つは、このVTRの製作者は、視聴者が「あごま」の実在を信じたからインターネット検索を利用したと考えてるようだが、
視聴者は「あごま」の実在を信じたからではなく、その真偽を確かめるために検索を利用したと考えることもできるのである。
二つ目は、森氏が言っている「日本に来て、夕方のニュースを見まして」というのは、キー局のニュースのことである。
日本全国のニュースが、こんなに低いレベルであるわけではない。
三宅氏が言うような「夕方、1時間半もやっている」ニュース番組でも低きに流れない番組は、地方にはあるのだ。
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