空港報道の偏向

ここ10年ほど、全国に流通している負の空港報道のほとんどは
関空問題だといっていい。(農道空港問題は除く)
経営問題、埋め立てによる地盤沈下などである。

それが実際に関空だけに限られた問題であるなら、それも仕方ないことであるが
本当にそうであるのか、検証してみよう。

経営問題について
現在の関空の赤字は年間90億円。
営業的には黒字だか、借入金の返済の負担が大きい。
そのため、関空は国から90億円を補助されている。(補給金と言うらしい)
http://www.nnn.co.jp/dainichi/kikaku/kanku10/kanku041223.html

この90億円も伊丹が廃止されていれば必要なかったのだが、
伊丹が存続されたのは、国からの要請によるものであった。
http://www.kobe-np.co.jp/news_now/news2-233.html

その伊丹には年間110億円の環境対策費が国から支給されている。
http://art7.photozou.jp/bin/photo/4174864/org.bin?m=1185934747

つまり、計画どうり伊丹を廃止しておけば、関空は黒字になっていて
国の両空港への200億の補助も必要なくなっていた。
しかし、繰り返しになるが、伊丹存続は国の要請であった。

一方、成田は環境対策費という名目で年間170億円補助されている。
http://art7.photozou.jp/bin/photo/4174864/org.bin?m=1185934747

関空の補給金90億円に対して成田の環境対策費補助170億円である。
どちらが、国の負担が大きいかは明らかであろう。

成田は2004年に民間会社となった。
これから数年で、成田が国の補助金を上回る金額を法人税等で国に還元できるようになったとしても、
それは成田開港後30年以上たってはじめて国に還元できるようになったと言えるにすぎない。

関空は開港後まだ10年である。


地盤沈下について
羽田マヨネーズという言葉がある。
埋め立てによる地盤沈下・不等沈下は関空に限ったことではない。

http://park10.wakwak.com/~tamagawa/ref/ref-18.html
http://www.kanto-geo.or.jp/html/Food/mayo.html

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