児童虐待件数の嘘
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http://www.nurs.or.jp/~miyazaki/oodou.htm
筆者は30年程前に虐待された男児例を経験したのを機に,
一小児科医として子どもの虐待に関心を寄せてきた。
その結果では,子どもの虐待は古い時代ほど日常的に行われていた。
多くの報道に反し,少なくともわが国では子どもの虐待を起こしにくくする
社会・文化的要因が増加したきており,子どもの虐待増加の根拠はないと考えている。

児童相談所における子ども虐待の相談件数の増加が話題になるが,
筆者の考えでは,子どもの虐待が児童相談所で取り上げられたり,
相談したりできる時代がようやく来たのである。


http://www.pref.osaka.jp/jido/kenriyougo/Index1.htm
第1回
児童虐待を中心とした権利擁護システムのあり方検討小委員会議事要旨 

〔質問〕 児童虐待の背景と現状について
大阪府と市を併せると虐待相談件数が全国一ということだが
この理由は本当に大阪で多いということなのか、
それともシステムがいいからアクセスが多いということで、
こういう評価をしてよい数字になっているのか。

〔回答〕 事務局
児童虐待問題は、全国的に見ても大都市部で件数が多いという傾向があり、大阪もその傾向にあるが、
児童虐待対策という点で大阪府は全国でも取り組みが進んでいて、逆に受け皿として機能しており、
つながりやすいというところがある。
例えば、昭和54年に子ども家庭センタ−や保健所等の職員が参加して、
全国に先駆けて「児童虐待の権利擁護のあり方システム検討」が実施されている。
また、地域のネットワ−クの構築や地域の関係機関による連絡会議等も
他府県に比べて進んでいる。
さらに、以前から弁護士や医師などの専門家が熱心に府の行政とかかわっていただいており、
連絡会や勉強会等に参加いただいている。
このような背景があり、虐待の早期発見、対応という点で、まだ不十分なところはあるが 
一定取り組みが根付いており、早期のうちに子ども家庭センタ−に通報なり相談がいただける体制づくりができている、
ということが主な理由の一つと考える。

(
引用終わり)

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「ホームレス調査」や「犯罪件数」の増加と同じ構図である。
警察や児童相談所の活動が活発になったから、見かけの件数が増えたということである。

したがって、大阪の児童虐待件数が多いということは
警察の犯罪認知、東京都のホームレス調査と同様に、
必ずしも実数の多い少ないを意味しているのでない。

大阪は他地域より児童相談所の活動が活発だからという解釈もできるのである。

もういいかげんに、より積極的に情報公開しているところが、
より多く叩かれるという悪習は止めなければいけないと思う。

そういう報道が、官庁・企業を情報隠蔽に追いやるのである。

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