取材能力はある、と信じたい

東京でのソニーPS3の発売
福岡でのソニーPS3の発売

東京での任天堂Wiiの発売
大阪での任天堂Wiiの発売

記事をご覧になれば分かるように、
無法・混乱などをイメージさせる「転売屋」や「ブローカー」を詳しく書いているのは、大阪や福岡の記事であり
東京の記事では、そういう負の要因は必要最小限にしか取り上げていない。

実際に、東京に「転売屋」「ブローカー」がほとんど存在しないのであれば
上記の記事のようになることも仕方ないが、もちろん実態は違う。

東京でも、大阪や福岡と同じように、「転売屋」「ブローカー」が普通に存在していたことは、多数の報告がある。

http://www.akibablog.net/archives/2006/11/37.html
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午後7時すぎにはヨドバシ500人超・アソビット約120人になっていた。
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なお、ヨドバシでは中国語・朝鮮語を話す人もけっこう並び、
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転売屋に雇われたホームレス 服にお金をかけてないご年配の方々の姿もあった。
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なんというか「日本語」がレア、稀少、懐かしく感じるくらい!日本人よりゲーム対して熱戦な人が一杯いるんですねぇ。
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こんなにもPS3は他国の人にも大人気でお年を召した方々にも幅広く受け入れられてることに驚きました。


東京でのゲーム機の発売を取材した記者氏は、上のような様子が目に入らなかったのだろうか。
目撃したとして、それを記事にしようという意欲はなかったのだろうか。

東京本社には、取材能力も取材意欲もない記者が集まっているのだろうか。

そうではなく、目の前で起きていることを把握する能力も、それを記事にしようという意欲もあると信じたい。
能力はあり、意欲もあるが、たとえ記事を書いてもそれが東京の負の話題なら、紙面に載らないだけだと信じたい。
せめて、記事にならないのは記者個人の問題ではなく、組織としての全国紙の体質だと思いたい。



たかがゲーム機発売の記事で、何をおおげさなと思われるかもしれないが、そうではない。

この記事を取り上げたのは、全国で同時に起きた出来事なので、各地の記事を比較しやすいからであり、
同じような報道の偏りは、社会・行政・文化・経済・環境その他、あらゆる分野に及んでいるのである。

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