渡辺淳(わたなべすなお)さん略歴


※ 淳さんにいただいた「山椒庵日記」の著者略歴より私が取捨選択いたしました。
1931  福井県大飯郡旧左分利村川上にて誕生。1歳近くで養子にだされる。

1943  11歳の頃から母が読んでいた雑誌の挿し絵に興味を持ち、岩田専太郎、志村立美等の模写に熱中。

1947  15歳にして病弱の義父の薬代のため炭焼きをはじめ、田んぼ仕事、土木工事現場での仕事にも励む。

1952  20歳で結婚。記念に買った油絵の具で初めて油絵を描く。

1953  「雪の山」で毎日新聞社日曜画家展に入選。(21歳)

1958  大飯郵便局の請負配達を始める。「土竜会」を結成。展覧会を開催。(26歳)

1965  示現会展に「窯」入選(33歳)

1967  「炭窯と蛾」で日展初入選。(35歳)以後8回入選。

1970  作家 水上勉氏と出会う(38歳)

1971  水上勉「わが山河」(中央公論社)の装丁を手がけたのを手始めに、以後同氏の著作70冊余に及ぶ装丁を担当。また全国各地の新聞、週間・月刊誌に連載される同氏の著作の挿し絵を描き、挿し絵展なども全国各地で開催(39歳から)

1981  安井賞展入選。水上勉氏の「地の乳房」の新聞連載の挿し絵を担当(49歳)

1983  若狭「一滴文庫」の創設に参加。以後、その運営に深く関わる。(51歳から)

1989  秋野不矩、水上勉、灰谷健次郎、田島征彦らと「土を喰う日々 五人展」(京都 赤土舎ギャラリー)に参加。また水上勉氏と中国を旅する。(57歳)

1990  若狭湾美術展第一回展を開く。(58歳) 31年間つづけた郵便集配請負を退職。

1993  黄綬褒章受賞(61歳) 「渡辺淳 画集」、竹紙本「谷の風色」(一滴文庫)を刊行。