理解に苦しむiPhoneアプリのレーティング問題


iPhoneアプリにおいて、ちょっとした異変。ここんところ、Webブラウザ機能を備えたアプリのアッブデータのレーティングが軒並み17以上になっている。無料のアップデートをまとめてダウンロードしたとき、突如として、このアプリはレート17である旨が表示されて困った。

レート17とは、以下の項目に抵触するので17以上が対象となるアプリのことで、その項目に対する頻度と程度《(頻繁/極度)とか(まれ/軽度)とか》を表示しなければならないようだ。

成人向け/わいせつなテーマ
性的内容またはヌード
リアルなバイオレンス
過激な言葉遣いまたは下品なユーモア
アルコール、タバコ、ドラッグの使用または言及
ホラー/恐怖に関するテーマ
アニメまたはファンタジーバイオレンス

そんなアプリをダウンロードした記憶はないのに、いったいどういうことだろう。
とおもっていたら、Twitterで、Yahoo動画 がその対象になったといことを知った。

確かにYahoo動画は、PC向けのサイトと異なった内容で、いきなりアダルト系の動画がリストアップされるので、子どもの前はおろか、職場でもおいそれと起動できない(ので、iPhoneには常駐させていない)。

そのときは、さもありなん、と思っていたのだが、MyWebClip の作者が、何度アップデートを申請してもリジェクトされて、とうとうそれがレート設定にあるということに至ったそうだ。

それ知ってからというもの、Webブラウザ機能がついたアプリは必ずレート17になっていることに気づいた。もともとレート設定なしのアプリなのに、アップデートのときにはレート設定しなければならなくっているということのようだ。

大いに疑問なのは、ブラウザそのものにレート設定しなければいけない理由はなんだろう。

どう考えてもSafari以外のブラウザを排除したいという意向しか汲み取れない。そもそも純正アプリのSafariそのものがレート17だとすると、iPhone自体がレート17を設定しないといけない理屈になる筈。

その一方で、ビキニ姿の女性の写真集は「まれ/軽度 性的内容またはヌード」という12+のレート設定。

いったいAppleは何を考えているのか。

tumblr gear は、おそらく抗議の意味をこめて、満身創痍のアイコンに変更している。


金 - 8 月 7, 2009   10:59 午後