いつも中途半端な亮佑のドア修理は大変な結果に…


先週壊れたドアを修理した。まずは亮佑に曲がった蝶番を平たくするように指示。どうやってするん? という亮佑に、自分で考えろと突き放す。と、しばらくしてハンマーで叩いて伸ばすと考えついた。

そのくらいは誰でも思いつくだろうと思っていたのだが…

傷つかないように雑巾をかぶせて叩くようにと助言。

しかし何度叩いても蝶番をなかなか元に戻せない。

「でけへん。やってえなあ。」

とすぐに諦めて助けを求めてくる。悪い癖だ。

いってみると蝶番は一つしか外していない。まず、すべて外すこと、と指示。

亮佑と晃志が蝶番を外している間に、すでに外してあった蝶番をハンマーで叩いてみた。たしかに簡単には元にもどらない。強めに叩くと、ある程度の曲がりは伸ばすことができたが、全体のゆがみがとれない。ペンチをつかって曲げようとしたが、完全に平らにすることはできない。

万力が欲しい。

結局、蝶番4つともパパが作業した。

まだまだ歪んでいるけど、いったん取り付けてみる。

蝶番の部分に1cmもの隙間があく。これでは戸当たりをつけても隙間が開きそうだ。

しばし思案して、蝶番を裏向けにつけて、壊したときと同じように無理矢理外開きに開くと、蝶番のゆがみを戻せるかもしれない。とりつけたドアをはずして、蝶番を外すようにというと、ねじ回しの作業に疲れたのか、「これでいいやん」と作業を終わらせようとする亮佑。

「あかん、隙間だらけや。やり直し。」
「ほな最初から、こうしたらよかったやんか」
「最初からこうすればいいって、亮佑は最初に自分でそう気づいたんか? 一回こういう作業をしたから、次どうすれば良いのか分かったんやろ? まずはやってみることが大切…」
それでもぶつぶつ言いながら、ムダな作業だと言い張る亮佑。結局、修理作業に手間暇かけたくないだけだった。

パパはぷっつん切れて、手伝うのをやめた。その場を引き上げたとたん、背後で大きな物音がした。振り返ると作業中のドアが廊下に倒れ、斜め向かいにあったトイレのドアに直径15cmほどの大穴が空いていた!

大変なことをしでかした、と亮佑は思ったに違いないが、「オレのせいじゃない」と言わんばかりの目つきでパパをにらみつけている。その場に居合わせて怒らないはずがない。久しぶりに激怒するパパ。

このドアはどないすんねん。誰が直すねん。

激昂しながら説教する。

いつも中途半端で何一つまともに最後までやりきったことがないのは恥ずかしい。
激昂して前後の見境ない行動はとんでもない結果を招く。


修理するからには完全に元どおりに戻すこと目指すもの。それをちょっと機能回復しただけで、すぐに「これでいいやん」と作業中断するのはおかしい。いつも中途半端に物事を終わらせようとするのは亮佑の悪い癖。実際に亮佑は、最後まで全力を尽くしてできるところまでやりきったことが、ほとんどない。いつも途中で逃げ出してばかりいる。

だいたい、どうしてレバーハンドルが壊れたのかということも、他人事のように思っている。いつも手荒く扱ってきたからこんなことになったという認識がない。壊した人が修理すべきだといっても、まず自分たちが壊したという認識がないので、修理作業を言いつけられるのも不当に思っている。

だれの責任にせよドアが壊れたからには、まず晃志を救出するのが先決だった。しかしできるだけ扉の損傷が少ないようにコマメに指示してたのに、最後の最後にデタラメなことをした。それは明らかに二人の責任だ。そしてそのために余計に手間暇かけて修理しなければいけなくなった。最終的に誰がドアを壊したか、ちゃんと認識しておかないといけない。なのに、いつまでもぶつぶつ修理したくないという態度を取り続けるのはおかしい。さらに激昂して前後の見境なく暴れるのはもっとおかしい。だから、いつも、とんでもないことを引き起こしてしまう。

あれが晃志の頭じゃなくて本当によかった。


火 - 1 月 13, 2009   01:22 午前