数字の位取りは3桁?


と、ママが聞くので、日本人なら4桁で考えるのが当たり前やろう、と答えた。するとママは驚いて、そんなこと言う人初めてや、という。

私らほんまに夫婦か? と思ったが、数字の位取りがなぜ3桁か、なんて今まで話した事ないから、さもありなん。ママが言うには、ママの小学校時代の先生が位取りは4桁で、と教えたそうだが、親たちがそれに猛反対して世の中は3桁で位取りするのが当たり前と言ったそうだ。ママの両親はふたりとも銀行員だったから、3桁で考えるのが当たり前の世界にいたので、小学生にもそう教えるのが当たり前だった。

しかし日本には万とか億とかという単位があり、それは4桁ずつ区切ることによってその単位が与えられている。3桁ずつくくるのは、英語表記の、thousand(千)、 milion(百万)、 bilion(十億)という単位に合わせているからだ。日本でそれにならって数字を読もうとすると、1万は、1十千(じゅうせん)なんて言う事になって、とっても変やん。だから4桁でくくって数えろ、と小学生に教えるのは間違っていない、とパパが言った。

ママは、私は4桁で区切っていたら、会社に入って思いっきりバカにされたので、それ以降3桁で区切るようになったけど、いまだにすぐに読めない、という。パパも4桁区切り表記を使ったら会社の上司からきつく叱られたことがある。今思えば叱られて当然だが、20年くらい前の話、当時はまだ血気盛んで、自分が正義だ、正義は必ず悪習慣を駆逐すると信じ込んでいた(笑)。パパはしつこく4桁にこだわり、100,000円と表記すべきところを、10万0000円などと書いて、日本の数字の数え方に固執した。

最終的には慣れなので、いまではもう表記方法なんかどうでも良いが、暗算や筆算するときは絶対4桁ずつ区切ったほうが楽に決まっている。


水 - 11 月 16, 2005   05:03 午前