今年のクリスマスカンタータは少し新しくなった


10日、恒例のクリスマスカンタータが無事終了した。今年のカンタータは他の仕事に追われる中で、ハンドベルの指導やら、コーラスの練習用CDの作成など、準備段階でいろいろと忙しく、肝心の照明セッティングがついおろそかになってしまった。

最大の誤算は、調光卓の30のスライダーひとつひとつにつけていた照明器具の名前が剥がされて、あたらしいシールに張り替えられていたことだ。おそらく大学祭のステージに入っていた業者が勝手に剥がしたのだと思われる。ひどいことをする。

おかげで、照明器具と調光器との配線をチェックするのに多大な時間を要し、大変だった。

カンタータの照明器具は、毎年この一週間程度の設置、配線だけ。約40系統の照明器具を2つの調光機を使って制御している。その配線は、事前に電器担当者が行なってくれているが、調光機に記録されたプログラムどおり正しく配線されているかどうかは、照明監督の仕事。毎年ゲネプロまでにそれを確認しておくのだが、それができなくなっていたのだ。

調光機が壊れて、あたらしいシーンを外部メモリーに記録できなくなってしまったので、毎年同じ照明を使ってきたので、今年もそれをベースにして、すこし変化をとりいれると大丈夫と思っていたのが、災いした。ゲネプロ直前までチェックしていなかったのだ。

頼みの綱は、すでに記録しているシーン毎の照明。配線されている照明器具が番号通りかどうかは、すでに記憶されているシーン毎に固有の照明器具が点灯しているかどうかチェックしていけば、確認することができる。しかしそれは、ステージの進行にあわせてぶっつけでチェックするしかない。照明監督として配色や調光の具合をみるどころではなく、ゲネプロのときは配線チェックと配線差し替えに追われた。

おかげで各方面から、照明に関する注文が相次いだ。とくにソリストに当たっていないとか、聖歌隊にあたっていない、暗くて楽譜が読めない、などなど。結局、翌日には天井裏にのぼって照明器具の調整をしなおすハメになった。

だから、色の確認ができたのは、本番直前のリハのとき。

しかし、それでも、おおきなトラブルなく本番を終えることができたのは、照明スタッフとして参加した学生と職員のおかげ。とくに臨機応変に光を演出する調光卓担当の学生2名がありがたかった。

さて、照明以外にも今年は例年と異なることがたくさん。一番大変だったのは、事務局の担当者が10月になって交代したこと。しかも前任者の準備不足が尾を引いていた。

今年あたらしく就任した音楽教員による新しいとりくみもいろいろあった。コーラス練習用のCD作成にはじまり、ソリスト・聖歌隊にはマイクを使わないことを提案。もともとマイク使用に疑問を持っていたので、会場設営にかかわったスタッフはすぐに合意した。ソリストは、オケの前(指揮者の横)で歌い、歌わないときはコーラスの後ろで待機することになった。(しかしゲネプロで声量のない学生のために、最終的にソリストだけマイクを使うことになった)

音楽的には、カンタータ以外の曲が新編曲となって、聴いているだけで新しさを感じる。進行では、序曲をカットして、全体を引き締めた。

カンタータ終了後のクリスマスキャロルでは4曲あった聖歌のうち2曲を幼稚園児(附属幼稚園)のみの合唱に置き換えたのが新演出だった。これはとてもかわいらしくてよかった。

キャンドルサービス後に、暗闇の中から登場する大天使が赤子のキリストを天にむかって差し出すシーンはカットになった。

ところで、カンタータ終了後、聖書朗読時に表示していたスライドに誤りがあること発覚した。いままで誰もきづなかったのだが、ちゃんと見ていただいているということ。表記の誤りをお詫びした。


金 - 12 月 12, 2008   10:57 午前