iTunesでの再生回数


Yes(プログレ)の大ファンのYさんと話をしていて、アルバム「究極」のボーナストラック「Vevery(Revisited)」がいい曲だと言われたのだが、この曲を知らなかった。

Yesは「リレイヤー」が大好きで、ついで「海洋地形学の物語」(はじめてYesを聴いたアルバム)が好きなのだが、「究極」はあまり好きではなかった。それでもYesファンの私としてはカセットテープに入れて何度も聴いていた。ところがリマスターCDをiTunesに取り込んでからはほとんど聴いていない。

そこで「究極」の再生回数を調べてみたら、発売当時のLPに収録されていた5曲で2~3回。ボーナストラックは1回しか再生していない。知らないはずだ。

ところが「リレイヤー」(全曲)でさえ9回、「海洋地形学の物語」(リマスター版)の「神の啓示」で12回。自分でも思ったより少ない。「リレイヤー」は特に愛聴盤なので、こんなハズではない。

いつもは、いったい、どんな曲を再生しているのだろうとおもって調べてみた。すると、内蔵HDを入れ替えたときにiTunesをリセットしたようで、2007年2月17日以前の再生回数はリセットされている。

曲名(再生回数)追加日(2007/2/17以降のみ)

映画「オペラ座の怪人」Overture (133)
映画「オペラ座の怪人」All I Ask Of You (129)
映画「オペラ座の怪人」The Phantom Of The Opera (127)
映画「オペラ座の怪人」Think Of Me (121)
映画「オペラ座の怪人」Prima Donna (115)
映画「オペラ座の怪人」The Mirror (114)
映画「オペラ座の怪人」The Music Of The Night (111)
映画「オペラ座の怪人」Why Have You Brought Me Here (104)
映画「オペラ座の怪人」Angel Of Music (96)
映画「オペラ座の怪人」その他 (95~36)
吹奏楽ベストナウ:「宝島」(91)
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」:イゾルデの愛の死 (88) 2008/9/8
バーンスタイン「ウエストサイドストーリー」:マンボ (59)
マーラー交響曲第5番4楽章:アダージョ (55)
倖田來未「キューティハニー」 (54)
パッヘルベルのカノン (45)
タイスの瞑想曲 (44)
ワーグナー「ローエングリン」:エルザの大聖堂への行列 (40) 2008/9/8
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」:第1幕への前奏曲 (40) 2008/9/8
マーラー交響曲第9番4楽章:アダージョ (39)
ビゼー「カルメン」:母の話を聞かせてくれ (39) 2007/6/5
バッハ「フランス組曲」第1番 (38)
アバ「ダンシングクィーン」 (36)
スクェア「宝島」 (36)
コブクロ「蕾」 (35) 2007/6/2
映画「ハウルの動く城」:人生のメリーゴーランド (35) 2007/6/19
マーラー《復活》4楽章:原光 (32)
アルビノーニのアダージョ (32)
ワーグナー「ローエングリン」第1幕への前奏曲 (31) 2008/9/8
…(略)…
ワーグナー「ジークフリート牧歌」(29)
…(略)…
バッハ「ゴールドベルク変奏曲」(28)

「ジークフリート牧歌」(22分)や「ゴールドベルク変奏曲」(51分)は、もっと聴いているかと思うが、長い曲だけあって全部聴き終えないうちに曲の途中で再生を止めることも多い。それはカウントされてないみたいだ。

それにしても「オペラ座の怪人」の再生回数が多いが、昨年の春から秋ごろまで、通勤時によく聴いていた。「序曲」は気分を高揚させてくる。「オペラ座の怪人」もサントラを順番に聴いていると全曲再生しきれないうちに通勤時間が終わるので、前半の曲に再生回数が集中している。

そのほかでは、吹奏楽部の演奏にとりあげた曲が多い。曲を聴き込んで演奏に反映させたいからだろう。「キューティハニー」などは、そうでなければこんなに聴かないと思う。なんと勉強熱心!

最近はワーグナーにハマっているのが楽曲追加後の再生回数を見てもわかる。



ところで、こんな集計ができるのものiTunesの面白いところだが、再生回数が少なくてもYesの曲はよく聴き込んでいる。当然、iTunes以前に聴き込んだということなのだが、いったいiTunesを使う前は、どうやって音楽を聴いていたのか思い出せない。

LPしか持っていない曲は、カセットに入れて聴いていたが、カセットプレーヤーは壊れたまま。今年になってついにLPプレーヤも動かなくなった。

CDを買い直した曲は、当然CDを再生していたのだが、CDプレーヤーが壊れたのはいつのことだろう。

MacOS9の時代にiTunesが発表されて以来、CDをMacに取り込んでいったが、本格的にiTunesを使うようになったのは初代iPod(10GB)(2002年3月発売)を新車(フィット)購入時のカーオーディオの代わりに購入してからのこと。フィットにはカーラジオに外部入力端子がついていたからiPodの接続が簡単にできた。このときから車にはカセットプレーヤーがなくなり、iPodに入っていない曲は聴かなくなっていった。(個人的には音楽の聴き方の革命だった)

こうして、LPやカセットテープでしか持っていない曲は聴かなくなった。

それなのに、昔よく聴いていた曲はすぐに思い出す。音楽の記憶メカニズムはすばらしい。



音楽の記憶ついでに、ワーグナーの動機(ライトモチーフ)について。

ワーグナーの歌劇、楽劇では、ライトモチーフを用いて人物の心理描写などを行なっているが、素人の私にはこれがまた難解というか、どっかで聴いた旋律とは思うけど、それがどこでどのように奏でられていたを思い出せない。舞台をみていないのでなおさら分からない。

ライトモチーフを楽譜にして解説してあっても楽譜を読むのが面倒。聴いていて、これがそう、と言ってくれるのが一番いいのだが…

ところが、うちの息子たちは、「ウルトラマンガイア」のBGMを聴き込んでいて、どの場面の音楽かを言い当てる(ワーグナーが考案したライトモチーフは映画やドラマの音楽の使い方として定着している)。

これはやっぱり私には音楽の才能がないということかなあ。


火 - 11 月 11, 2008   01:18 午前