マイルス・デイビス最近ほとんどテレビを観ていないのだが、先週の土曜日にNHK教育テレビで「疾走する帝王マイルス・デイビス」という番組を観た。マイルス・デイビスの音楽的半生を1時間で、それこそ疾走するがごとく紹介した番組だった。マイルス・デイビスは好きなアーティストのひとりだ。でもどうして好きなのか? この番組をみてわかったような気がした。
この番組をみるまで、恥ずかしながら、マイルス・デイビスの生い立ちはほとんど知らなかった。いや、全く知らなかった。
マイルス・デイビスは、常に新しい音楽を求め続け、自ら築き上げたスタイルを自ら破壊し、あたらしい音楽を創造していった。それが「疾走する」という修飾語の意味だった。すでに名声を得た地位があるのに、そこに安住することなく、新しい音楽を求め続ける姿に感動した。 音楽的な趣向もあるだろうが、マイルス・デイビスがどん欲に新しい音楽を創造し続けてきたということが、彼の音楽に惹かれる理由なのかもしれない。 天才だからできること? いや、凡人も一つ所に安住してはいけないだろう。常に新しく自分の殻を破り続ける努力を怠ってはいけない。 番組のなかで、マイルスのバンドに参加した唯一の東洋人であるケイ赤城が「マイルスはリファレンスだった」と語っていた。彼の音楽は、最先端の音楽の基準とされていたわけだ。マイルス・デイビスがいない今、音楽は迷走している? 初めてマイルス・デイビスを知ったのは、たぶん大学時代だ。リアルタイムでマイルス・デイビスを体験していたとしたら、復帰後のマイルスだが、覚えていない。たぶん、「帝王」という冠に反発してたのかもしれない。聴いていたのは過去のマイルスで、友人のレコードをカセットテープにコピーしてもらって聴いていた。 マイルスの音楽との再会は、17年前の新幹線の中だった。窓側の隣席でウォークマンを聴いていた女性のカセットケースに書かれたタイトルが、マイルス・デイビスだった。マイルスを聴く若くて美しい女性はめずらしい(と思った)ので、おもわず声をかけた。それがきっかけで、ずっと音楽の話がつきなかった。そのさいジャズの名盤をいろいろと紹介してもらった。彼女はボクにジャズの素晴らしさをおしえてくれた。その後もたびたびジャズCDを紹介してもらっては、買いこんだ。いま手持ちのジャズCDはほとんどこの時期に買ったものだ。 そのジャズの師匠Sさんからマイルスの番組の情報をもらった。感謝。 |
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カレンダ
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Total entries in this category: Published On: 1 月 24, 2010 01:09 午後 |