地球温暖化について


地球は46億年かけて絶妙な生物環境をつくりあげてきた。

人間は1日に約20〜25キログラムの空気を吸う、およそ6畳の部屋いっぱいの空気である。空気は酸素21%窒素78%アルゴン、オゾンそして二酸化炭素が0.03%である。
人間は活動することにより酸素を吸い、二酸化炭素CO2をはき出す。逆に植物は二酸化炭素CO2を吸って酸素を出す。植物の光合成だ。従って生命を維持する酸素を植物が作り出している。植物がなければ人間を含め動物はいきていけない。
人間が1人生存するのに約15本の樹木が必要といわれている。また、問題になっている僅かな二酸化炭素CO2がなければ地球の温度はマイナス17℃で生物にとっては極めて苛酷な環境となる。地球は大気の構成、生物の多様化など絶妙なバランスを46億年かけ生態系をつくりあげて来たかけがえのない星である。


化石燃料の大量消費が地球環境を変える。

人間の文明の発達とともに化石燃料の消費による二酸化炭素CO2排出が増大し、温室効果が高まってきている。IPCC/気候変動に関する政府間パネルの調査では、この100年間で地球の温度は0.7℃上昇し海面は17cm上昇したと報告されている。
今、世界12ヶ国17の研究チームにより温暖化研究がなされ、日本のチームは国立環境研究所など3機関により今世紀末の地球温暖化のシュミレーションをおこなっている。 
未来の地球環境が見えてくる。今世紀末には、これからの地球は1.7〜4.4℃の気温上昇が起こるとシュミレーションされ、この気温上昇により地球上では高温干ばつにより農業生産が落ちる地域がでてくる。雨が減って水不足で危機する地域もでる。また、大雨により大洪水に見舞われる地域がでてくるなど地球環境が人間の手により悪化することとなる。



森林破壊が地球温暖化を加速する。

産業の発展に必要不可欠な資源として森林伐採や環境汚染のために、1分間にサッカーコート20面分もの広さの森林が世界中からなくなっている。特に南米やアフリカでは、急激な森林伐採が進行していて森林の減少率は毎年増えている。
植林や緑化活動で森林の再生活動が行われているが、失われていくスピードのほうが圧倒的に速く、このままでは地球上から森林がほとんどなくなってしまう日が来るかもしれない。
自然の森には、様々な種類の植物や動物で構成された生態系があり、その中を通る川や地下水によって酸素を多く含んだ栄養分豊かな水が海へと流れ込んでいく。
海では陸地からの栄養分と酸素が様々な生物の生態系を助けている。海上では、雨を含んだ雲が生まれ、地球上の熱をコントロールしながらやがて雨や雪となって森林を潤す。
森林と海の循環機能は地球上の温度と大気のバランスを保ってくれる炭素吸収源であり、大切な浄化システムなのだ。いまこのシステムの機能が弱り、どんどんと温暖化も進行してしまう。


今世紀末までの温度上昇を2℃までにおさえなければならない理由は。

地球には絶滅危惧種を含め微生物から人間まで多種類の生物が水域や陸域で関連しながら暮らしている。これが生態系と呼ばれる。生態系は、太陽のエネルギーと二酸化炭素と水から光合成により栄養分をつくる植物、植物を食べる草食動物、草食動物を食べる肉食動物、枯れ葉や死骸を分解する微生物とこれらが食物連鎖の循環を形成している。
もし、この植物連鎖が絶たれれば、生態系が崩壊する。生態系には最小の個体数と多様さを必要とする。これをサスティナブル均衡と呼ばれている。この均衡が失われると、その種は絶滅する。
地球の温度上昇は生態系を破戒する。多くの植物は年間3kmも移動できない。100年で2℃の上昇は、緯度が300km北に移動することとなる。したがって2℃以上の上昇は環境変化についていけない樹木が消滅し地球の生態系が大きく破戒されることとなる。




不幸な地球環境を子孫に残さない。

生態系が破戒されればサスティナブル均衡が壊れ、食物連鎖が寸断され、絶滅する生物種が増え地球規模での食料危機そして生物生存危機が起こることとなる。
手を尽くさないままの100年後の地球では、耐え難い厳しい地球環境のなかに私達の子孫はいる。不幸な地球環境を子孫に残さないためには今を生きる私達が地球温暖化を防がなけれならない。




1本の木の大切さ。

たかが1本の木でも生態系に欠くことのできない役目を担っている。鳥や昆虫を育み花の交配から作物を育て、酸素をつくり、その地下ではひとつかみの土壌に何億いう微生物が生息し、枯死した木の葉や植物、昆虫や動物の遺体,排泄物などを分解し、生命に欠くことできない窒素を作り出す。動物達はそれを利用しなければ生きてはいけない。
また、温室効果ガスの吸収源を考えれば、たとえば樹齢30年の木は年間約90kgのCO2吸収し炭素として固定していく。樹齢30年の木は約2t以上のCO2を固定していることとなる。
1本の木を切り倒せば木に固定していた炭素がCO2として大気に放出される。
木は景観を向上させる。生物多様性のサスティナブル均衡を保つ重要な役目を担っている。微気候緩和の役目をする。大気・土壌の浄化をおこないセラピー効果も与えてくれる。特に防災としての防火・防熱・遮音の役目も果たしている。
新海浜地域は緑がふんだんにある。ふんだんにあるがゆえに1本の木を大切にする意識が希薄になるかもしれない。なにげない1本の木が私達の命の営みを支えていることを認識したい。


都市緑化樹木のCO2固定量の算出


彦根市は<低炭素社会構築都市宣言>行ないました。

25年度第1回役員会議において、彦根市の<低炭素社会構築都市宣言>に賛同し、新海浜自治会は低炭素化社会構築に向け実践していくことを決議しました。



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