コートを思いのままに動き回り相手のボールを奪い去る。
トラベリング、パスミス、オフェンスはなすすべを知らない。
素早い動き、一瞬のスチール。

この秋この様なチームが京都に出現した。山城高校の事ではない。
京都市中学校バスケットボール新人大会で優勝した西ノ京中学である。

準決勝、決勝を、見事なオールコートゾーンプレスで新人戦を制覇した。何十年振りかで見るゾーンプレスに背筋が硬直しサブイボまで出る興奮を感じた。技術的に当時の山城高校と較ぶべきものではないが、バスケットボール、ゾーンプレスの醍醐味を十分に感じ楽しませてもらった。

戦績は、こうだ（準決勝、西ノ京 69-41 加茂川、決勝、西ノ京 75-67 藤森）
ダブルヘッタを西ノ京は動き走りきった。

ちなみに３位七条には東、４位加茂川には松田と山城高校OB,OGが監督先生をしている。とすると西ノ京にも山城高校OBがと思ったのだが、ベンチにはそれらしきOBは見当たらない、西ノ京の選手達は、応援団席あたりをチラチラ見上げているだけである。その応援団席前列をよく見てみると、いたいたゾーンプレスで全国を唸らせた山下先輩とその横には東山高校で活躍した福住さんだ。さかんに指示をしてる。やはり山城高校のゾーンプレスだ！ヨーシ、イケッ　私の応援する声も大きくなった。

あとで山下先輩にきくと９月の終わりころから教えられたそうだ、山城高校にも復活させて下さい。といったら笑ってはぐらかされた。(F)