16. Windowsのツールを使う
WindowsXPには、様々なツールやゲームが標準でインストールされています。
その中で便利なツールを取り上げ紹介します。 16.1 システム復元ツール
WindowsXPには非常に便利なツールがあります。
それは、「システムの復元」ツールです。 OSに色々なアプリケーションをインストールしたり、アンインストールしたりしていると、ごく稀にOSの動作がおかしくなる場合があります。 これは、アプリケーションとの相性であったり、インストールしたアプリがOSや他のアプリが使用するファイルを勝手に書き換えてしまったことにより、動作が不安定になったりと原因は様々です。 動作がおかしくなる前の状態に完全に戻すことは難しいのですが、ある程度までなら修復することが可能です。 スタートメニュー → ヘルプとサポート → コンピュータへの変更をシステムの復元で元に戻す → コンピュータを以前の状態に復元する を選択します。 するとカレンダーが表示されますので、日付が濃くなっている日付が復元情報のある日ですので、その中から戻したい日時を選択します(復元情報は、貴方がパソコンの情報を変更するたびにOSが自動的に保存したものです)。 後は、画面の指示に従ってください。 16.2 デフラグツール
デフラグとは、ファイルの断片化という意味で、一つのファイルがディスクのなかで複数のファイルに分割さればらばらな位置に保存されている状態を言います。
これは、ファイルの生成、消去、インストール、アンインストールなどを繰り返していると、自然となってしまう現象です。 これが激しくなると、1つのファイルを取り出すのに、ディスクのあちらこちらをアクセスしないといけないので、速度が段々遅くなります。 これを解消し、断片化されたファイルを正常な状態の戻すことをデフラグと言います。 デフラグをしないと、パソコンが異常になるようなことはありませんが、定期的(数ヶ月に1度程度)に実行することをお勧めします。 デフラグツールを起動するには、エクスプローラの任意のドライブをクリック後、右クリックするとメニューが表示されますので、プロパティを選択します。 すると、下図のような画面が表示されますので、ツールタブを選択後、「最適化する」ボタンをクリックしてください。 下図のようなディスク デフラグツールが起動されますので、デフラグしたいボリュームを選択後、「分析」ボタンをクリックしますと、現在のデフラグ状況を分析し、デフラグ処理が必要か否かの結果を表示します。 デフラグが必要ですという結果になりましたら、「最適化」ボタンをクリックします。 デフラグが完了するまでの時間は、ディスクサイズとファイル数により前後しますが、結構な時間(5分〜30分程度)が必要です。 デフラグ処理中は、デフラグ中のボリューム内のファイルを書き換える処理を行わない方が早く終わりますので、何もせずにじっと我慢してください。 17. お勧めツール
ここからは私がお勧めするツールをご紹介します。
無くても良いが、あると便利という程度のツールですので、インストールするか否かは、当然ながら貴方の自由です。 17.1 お掃除ツール●知らない間に蓄積するファイルお掃除ツールとは、パソコンの中で不要になったファイルを削除してくれるツールです。「不要になったら自分で削除するよ」 それはごもっともなのですが、ブラウザに代表されるアプリでは、インターネット情報を表示した内容は、パソコンに取り込んでいますので、それが貴方の知らない間にどんどん蓄積されます。 このようなファイルを探し出して掃除してくれるのが、お掃除ツールです。 ブラウザ自身にも、機能が付いていますのでそれを使えば良いのですが、面倒なのでこちらのツールを使います。 そのツールは「CCleaner」という名前でフリーソフトです。 URLは http://www.ccleaner.com/です。 このツールは、レジストリというアプリ情報を保持する特殊なデータも綺麗にしてくれるので便利です。 17.2 画像表示ツール
デジタルカメラで撮影した写真を保存する場所として、パソコンのハードディスクは最適です。
しかし、沢山ある写真を順に見ていくのは面倒です。 このツールを使えば、一覧で画像を表示でき、選択した画像だけを別画面で拡大表示でき且つ回転も可能です。 編集はできませんので、間違って画像を消してしまったり、余分なものを書き込んだりしないので安心です。 そのツールは、「Linar」という名前でフリーソフトです。 URLは http://www2s.biglobe.ne.jp/~smas/ です。 Googleにもお勧めのソフトがあります。 Picasaという名前のソフトで、もちろんフリーです。 このソフトは、色調の調整、赤目補正など基本的な編集を可能としている優れものです。 Google検索サイトで「more」をクリックして表示される画面より、「Picasa」をダウンロードし、インストールしてください。 17.3 スケジュール管理/メモ帳管理ツール
スケジュール、住所録、メモ帳などを総合的に管理でき且つ見た目に美しいフリーソフトです。
URLは http://www.essentialpim.com/ で、ソフト名は「EssentialPIM Free」です。 以前は付箋ソフトを使っていましたが、ディスクトップに付箋が増えるのが嫌なので、便利なツールを色々と探した結果、やっとこのツールに辿り付きました。 17.4 Googleディスクトップ
Googleディスクトップは、Google検索エンジンのHPから無料でダウンロードできる、ディスクトップ用の検索エンジンです。
Google検索エンジンのように、貴方のパソコンから、キーワードで指定した文字列を含むファイルやメールを瞬時に検索し、ブラウザ上に一覧表示してくれます。 ●Googleディスクトップの入手先入手方法は、GoogleのHPのmore という文字をクリックすると表示される画面の、「デスクトップ検索」という文字をクリックしてください。●Googleディスクトップは何故速いGoogleディスクトップは、インストール時に貴方のパソコンの中を走査し、全てのファイルやメールの内容をインデックスという名前のデータベースに登録します。そして貴方がファイルを更新したり、メールを受信する度にその内容を随時更新していますので、検索が 驚くほど速いのです。 エクスプローラやメーラにはそれぞれ検索機能が付いていますが、Googleディスクトップとの速度と比較すると雲泥の差があります。 下図の例では、「中高年のための」というキーワードで検索すると、0.33秒で結果を表示しました。 17.5 GoogleEarth
GoogleEarth(グーグルアース)は、Google検索エンジンのHPから無料でダウンロードできるソフトで、何と説明したら良いのか文章に困りますが、世界中の衛星画像を表示するソフトです。
これを使えば、貴方の家が衛星写真から確認することができるはずです。 ●GoogleEarthの入手先入手方法は、GoogleのHPのmore という文字をクリックすると表示される画面の、「GoogleEarth」という文字をクリックしてください。●何に使う?私は、初めての場所に行く時に、MapFun Web(マップファンウェブという地図検索サイト)で目的の場所と自宅からのルートを検索し、GoogleEarthでルート中の分岐店の目印を確認します。GoogleEarthで見ると、分岐点の目印となる建物の屋根の色や、街路樹の有無、ガードレールの有無、道路の微妙なカーブなど、地図情報では絶対に確認することが出来ない情報を得ることができるので重宝しています。 それ以外の使い方では、バーチャルで世界旅行が楽しめます。 以下の座標をGoogleEarthのジャンプタグにコピペ(入力)して、虫眼鏡のボタンをクリックしてください。 目的の場所へ数秒でジャンプします。 ピラミッドの直ぐ横に街があるのに驚いたり、ベルサイユ宮殿がシャルル・ド・ゴール空港と同じくらいの広さであることに驚きます。 貴方の言ってみたい場所を上空から探して見るのも楽しいかもしれません。
17.6 Autoruns
Autoruns(オートラン)は、Windowsのシステムで自動起動されるプログラムを一覧表示し、オン/オフ管理や削除することができるソフトです。
●パソコンの起動が遅くなったらフリーやシェアウェアを沢山インストールすると、いつの間にかパソコンを立ち上げると同時に色々なプログラムが起動され、パソコンのメモリやCPUを消費してしまい、パソコンの立ち上げが異常に遅くなってしまうことがあります。こういう現象になってしまった場合には、自動起動しているプログラムの内、不要なプログラムをアンインストールするのが一般的なのですが、いつか使うかもしれないので、できたら残しておきたいと思うとなかなかアンインストールできません。 ●Autorunsで不要なプログラムを停止このような場合、Autorunsを使用して、自動起動させたくないプログラムを一時的に停止することが可能です。自動起動が必要になった時に、また自動起動するように設定し直すこともできます。 自動起動に戻さなくても、エクスプローラから手動で立ち上げれば良いのですけれどもねぇ。 不要になったプログラムは、アンインストールする手順に従って削除することも可能でえすが、このプログラムを利用して自動起動情報から削除することもできます。 但し、削除してもプログラムファイルが消される訳ではなく、レジストリというプログラム情報を保持している箇所からプログラム名が消されるだけです。 AutorunsをAltechから検索してダウンロードし、インストールしてください。 ●Autorunsの使い方Autorunsを起動すると、下図のような画面が立ち上がりますので、沢山あるタブの中から「Logon」タブを選択します。Logonタブには、自動起動されるプログラムの一覧が表示されていますので、その中から自動起動を止めたいプログラムを選択し、チェックマークをオフにします。 自動起動を再開する場合には、チェックマークをオンにするだけです。 Autorunsのメニューによる「Save(保存)」は必要ありません。 保存は、設定内容をテキストファイルに保存するのみで、たいした意味はありません。 Autorunsで停止設定したプログラムを本当に停止させるには、パソコンを再起動させる必要があります。 ●どのプログラムを止める?では、どのプログラムを止めれば良いのでしょうか?先ずは、画面の右端に一覧で表示されている「Image Path」に、そのプログラムの格納先が表示されていますので、今使っていないプログラムがどれか大体分かります。(ご自分でインストールされたのですから、大体覚えているはずです) どれを止めてよいか分からない場合には、取りあえず全部止めてみて、必要なプログラムのみを後から選択していくという手もあります。 但し、ウィルス対策ソフトは止めないように注意してください。 ちょっとくらい止めても構いませんが、ず〜っと止めたままだとウィルスに感染する可能性があります。 17.7 Microsoft PowerToys for Windows XP
Microsoft PowerToys for Windows XPは、その名の通り Windows XP 用にマイクロソフトが提供している無償のツール類です。
今まで誰かが作成して提供していたソフトのアイデアを模倣したような物ばかりですが、出来栄えは「流石」というように思います。 その中で、お勧めは「Virtual Desktop Manager」というソフトです。 画面に多くのウィンドウを表示していると、画面を切り替えるのが面倒になりますし、画面上が乱雑になります。 Virtual Desktop Managerは、4つの仮想画面を用意し、それぞれの仮想画面上に作業単位でウィンドウを開いておけば、仮想画面を切り替えるだけで画面を切り替えられるという物です。 間単に言いますと、自分のパソコンに4台のモニターを接続したのと同じ事ができると言えば良いのでしょうか?。 百聞は一見にしかずということで、画面を見ていただきましょう。 上の画像は、4つの仮想画面全体を見渡した時の画面です。 4つの仮想画面の内、任意の画面をクリックすると、その画面を通常の画面のように使用できます。 別の作業を行う場合には、別の画面に切り替えて、ウィンドウが何も表示されていない画面から作業を開始できます。 元の画面に戻る場合は、また切り替えれば良いのです。 画面の切り替えは、任意のキーを割り当てることもできます。 Virtual Desktop ManagerをVirtual Desktop Managerの Deskman.exe をダウンロードし、インストールしてください。 このソフトは英語なので、日本語にするには、 Virtual Desktop Manager 日本語化をVirtual Desktop Manager 日本語化からダウンロードし、インストールしてください。 日本語にするには、Virtual Desktop Managerをダウンロードし、同時に Virtual Desktop Manager 日本語化もダウンロードして、XXXXXXX_JP.exe という「_JP」がファイル名についている Exe ファイルを実行してください。 ●起動方法インストールしただけでは、Virtual Desktop Manager は起動しません。起動するには、タスクバーを右クリックすると、下記画面が表示されますので、その中から ツールバー を選択します。 すると、下記画面が表示されますので、その中から ディスクトップマネージャ を選択すると起動します。 起動すると、タスクバーに下記のような画面が表示されます。 4枡に分かれているボタンをクリックすると、画面が4分割された仮想画面全体を見渡せます。 「1〜4」と書かれたボタンをクリックすると、それぞれの仮想画面が表示されます。 「1〜4」のボタン表示が不要な場合には、タスクバーに表示されている Virtual Desktop Manager を右クリックすると表示されるメニューから、「Show Quick Switch Buttons」のチェックを外すと、4枡のボタンのみが表示されます。 デフォルトの設定ですと、タスクバーは4つの仮想画面で共通して使われますので、タスクバーに仮想画面全てに表示されているウィンドウが全て表示されてしまい、使いにくくなってしまいます。 そのような場合には、先ほどのメニューから「Shared Desktops」のチェックを外せば、それぞれの仮想画面でタスクバーが独立して使用可能となります。 仮想画面の切り替えをキーボードより行うこともできます。 先ほどのメニューより「Configure ShortCut Kyes」を選択すると、下記画面が表示されますので、この画面でそれぞれの画面を切り替えるキーを設定します。 この画面では、「Ctrl+F1」キー押下で仮想画面1に切り替えられるように設定しています。 |
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