カブトムシ博士になろう!
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ツノはどうしてあるの |
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オスにあるツノは、皮膚が変化してできたもので武器として使います。大きなツノと小さなツノで相手をはさんで投げ飛ばします。 |
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メスにはどうしてツノがないの |
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オスのようにけんかする必要ないからです。頭にはツノの代わりにかたいトゲがあります。穴をほりやすくするためです。 |
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ツノが短く体が小さいけどどうしてですか。 |
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成虫になってから体の大きさは変わりません。幼虫の時に十分栄養をとって大きくなれなかったからです。 |
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触角はどんな働きをしているの |
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目はあまりよく見えません。また、鼻もないため臭いもわかりません。が、触角を使ってエサの場所やメスをさがします。 |
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どのように息をするの |
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わたしたちが、口や鼻でする呼吸とはちがって、おなかの両わきに並んだ気門というところから呼吸をしています。カブトムシは、片側に9コあります。虫によって数がちがいます。 |
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においはわかるの |
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エサやメスのにおいを触角で感じ取っているようです。 |
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味はわかるの |
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カブトムシは、いろいろな味はわかりません。甘い味だけは、口のわきにある小ひげでわかるといわれています。 |
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足の先にどうしてトゲがあるの |
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カブトムシは、木にしっかりとふんばって樹液をすいます。木から落ちないようにトゲとツメでふんばらないとエサを食べられません。メスの足は、穴をほりやすくするため、先の方がスコップのように平たくなっています。 |
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目はよく見えるの |
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昆虫の目は、ほとんどが複眼と呼ばれるものです。これは、小さな目がたくさん集まってできています。カブトムシは、約1万〜2万の小さな目からできています。おもに夜間活動をするため、よくは見えてないようです。 |
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口はどうなっているの |
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樹液をなめやすいように細かいブラシになっています。このブラシは、伸び縮みして樹液をスポンジのように吸い取ります。ふだんは縮んでいるので見えません。 |
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耳はあるの |
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ありません。鳴く虫でないため必要ないのです。大きな音を立てると体に生えている細かい毛が空気の振動に反応します。 |
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どのようにして飛びますか |
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カブトムシは、かたい羽の下にやわらかい羽を折りたたんでいます。飛ぶときは、かたい羽をVの字に開きうすい羽を動かして飛びます。体が重いので飛ぶのは苦手です。 |
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飛ぶ速さはどれいくらいですか |
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1秒間に2〜3メートル進みトンボやモンシロチョウより遅い速さです。 |
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なぜ体に毛が生えているの |
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カブトムシは、土の中にもぐります。毛が生えているのは体をよごれにくくしているためです。オスに比べてメスの方が毛深いです。 |
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どれくらいの力がありますか |
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カブトムシは、するどいツメとトゲを使ってしっかりとふんばることができます。体重の約20倍のものを引っぱることができます。 |
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どれくらい生きるの |
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成虫のオスは40日間、メスは50日間ぐらいです。 |
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おしっこは、どうやってするの |
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おしっこは、片足をあげて勢いよく水鉄砲のようにします。 |
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カブトムシの種類は世界中と日本中にはどれくらいありますか |
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世界中には1300種のカブトムシがいます。その中で50種が角のあるカブトムシで、日本のカブトムシは4種類。カブトムシは日本全国にいます。タイワンカブトムシとクロマネコガネは沖縄にしかいません。コカブトムシは、全国にいます。 |
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カブトムシは何を食べているの |
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成虫はクヌギ、コナラなどの樹液をすいます。また、甘い果物の汁も好きです。幼虫は、くさった木や腐葉土を食べます。 |
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なぜ夜に行動するの |
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カブトムシは体が黒い色をしています。黒は、太陽の熱を吸収して体温を上げてしまい死んでしまいます。だから夜に行動します。またエサとなる樹液は夜や朝方が多く出るからです。カブトムシを食べる鳥が夜はいないからなのも理由です。 |
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成虫の敵は |
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フクロウやタヌキなどが食べます。体について体液を吸いとるダニも敵です。 |
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たまごは |
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1匹のメスは数回に分けて20から30コのたまごを産みます。たまごの大きさは、2〜3ミリできれいな白い色で丸い形をしています。1週間たつと2倍ほど大きくなり色も茶色になります。 |
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幼虫には目があるの |
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幼虫には目がありません。幼虫は真っ暗な土の中でくらしています。見えても真っ暗です。まわりがすべてエサに囲まれているので目を使ってエサをさがす必要がないのです。 |
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幼虫にはなぜ毛が生えているの |
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体の表面は細かい毛がたくさんはえています。この毛は、体をよごれにくくすることとまわりの様子を知るためのものです。 |
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生まれたばかりの幼虫はどんな様子ですか |
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約10ミリの大きさでしばらくは動きません。1日たつと元気にエサを食べはじめます。 |
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幼虫はどこにいるの |
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人が生活している場所にはカブトムシのエサとなるものが多くあります ワラの積んであるところ くさった木やしいたけ栽培に使った木が捨ててあるところ 製材所のオガクズの中 クヌギなどがある雑木林のくさった木や腐葉土の中 |
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成虫はどこにいるの |
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クヌギやコナラの樹液が出ているところや雑木林が近くにある外灯の下でも見つかります。 |
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幼虫を採取する際、土をほるときに注意すること |
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ほる場合は、少しずつゆっくりとほります。幼虫の体はやわらかいので傷つけないようにするためです。幼虫を見つけたら手袋をしてつかみます |
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雑木林に行くときは |
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長そでシャツと長ズボンに長靴で虫にさされないように。スズメバチやマムシに注意すること。子どもたちだけでは行かないこと。 |
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幼虫のオス・メスは区別できますか |
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お尻からふた筋目のおなかにVの字模様があるのがオスです。 |
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幼虫の敵は |
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幼虫は動きがにぶいので逃げることはできません。そのためネズミ、モグラ、ミミズや他の昆虫などのエサになってしまいます。 |
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幼虫は何回脱皮するの |
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幼虫は体が大きくなると皮を脱ぎ捨てます。これが脱皮です。カブトムシは3回脱皮して蛹になります。 |
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幼虫が茶色くなった |
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死んだのではありません。夏が近づくと茶色くなり、動きがにぶくなってエサも食べなくなってきます。これは蛹になる準備をしているのです。ぜんようといいます。 |
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蛹室 |
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成虫になるための準備をし、蛹に変身します。幼虫の形とちがって成虫に近い形をしています。オスの蛹はツノの分だけ部屋を大きく作ります。 |
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蛹は動かない |
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活発には動きませんが、ときどき体を動かします。死んでいるのではありません。よく動くようになると、もうすぐ成虫になります。 |
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蛹室をこわしてしまったらどうすればいいの |
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蛹をそのまま土にうめてしまうと、成虫になるとき羽やツノが作れなく死んでしまいます。蛹室は1度しか作れません。こわさないことが一番なのですがもしこわしてしまったら、土に蛹よりも大きな穴をあけまわりを固めます。そこに頭を上に蛹を入れてやり、その上に落ち葉などをかぶせてあげれば成虫になります。卵パックの上ブタでも代用できます。 |
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蛹が脱皮した |
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成虫になったばかりの時は、色が白く体がまだやわらかで傷つきやすくなっています。1日ほどで黒い羽になりますがまだ土の中からは出てきません。1週間ぐらいは何も食べないで土の中にいるようです。 |
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成虫のエサは |
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市販されている昆虫ゼリーを利用してもよいです。また、甘い果物をあげて下さい。スイカなどの水分の多いもの与えないでください。 |