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     「太陽光発電」



 銀河系の恒星のひとつである太陽は、その直径が
1,392,000kmで、地球からの距離は約1億5000万km
とされており、そこから放出された光が地球に届くのに
およそ8分20秒の時間を要すると言われています。

 そんな壮大なスケールの太陽の光を利用して発電を行う
「太陽光発電」が、近年新しいエネルギーシステムとして注目されています。


  太陽光発電は、光が当たる事により、内部に電子エネルギーが与えられる半導体の性質を
 利用し、そこから電流を取り出す事のできる「太陽電池」がシステムの根幹です。

  つまり、太陽電池は太陽の「光エネルギー」を、直接「電気エネルギー」に変換してくれる訳
 ですが、ちなみに地球に降り注ぐ太陽エネルギーの巨大さは、予想をはるかに超えるもので、
 もしそれを100%変換して利用する事が可能であれば、世界の年間消費エネルギーをまかな
 うために必要な時間は、わずか1時間でよい計算になるそうです。

  ただ、話を現実に戻せば、仮に現在市販されている太陽電池の能力では、その発電のみで、
 全人類のエネルギー需要を満たすためには、それらを中国からモンゴルにかけて大きく広がる
 「ゴビ砂漠」 (東西約1600km・南北約970km) の全面に敷き詰める必要があるそうです。


  それでも、無尽蔵でクリーンな太陽のエネルギーを利用する事は、太陽光発電システムの
 最大のメリットだと言えます。地球温暖化対策が叫ばれる昨今においては、化石燃料などの
 省資源やCO2削減の効果は大いに期待されており、一般住宅向けの標準的な発電システム
  (3kW) を設置した場合、年間で約730リットルの原油を節約し、杉の木142本分の吸収量に
 相当するCO2が削減されるそうです。

  また、日射量さえ確保できれば設置場所を選ばす、機器の構造がシンプルなため耐用年数
 は20年以上とされ、メンテナンス性にも優れていると言われています。加えて、電力会社による
 余剰電力の買取制度も、一般家庭にとっては大きな魅力です。


  一方、残念ながら見逃せないデメリットもやはり存在します。その設置コストは、前述の標準
 システムであれば、200万円を超える初期導入費用が必要で、減価の償却には、20年程度の
 期間が必要とされており、こちらは一般家庭にとっては大きな障壁です。

  それに、当然ながら夜間は発電ができず、晴天時と比較すると、曇りや雨の日の発電量は
 大幅に低下してしまいます。また、最近では都市部において、後に近隣に建物が新築された
 のが原因で、太陽光発電パネルに影が生じ、日照権を巡る新たなトラブルの火種にもなって
 いるそうです。


  今や話題の太陽光発電ではありますが、現段階では、私たちはその「長所」と「短所」を
 充分に比較検討した上で、導入を慎重に決断する必要がありそうです。

  そうは言っても、地球温暖化対策や省資源など、世界的な環境貢献の流れを考えると、
 太陽光発電の将来的な普及拡大は、さらに進んで行くものと予測されます。

  ただ、どんなに技術が進化しても、そこにある「メリット」と「デメリット」が永遠に並存する事は、
 まぬがれない事実です。なぜなら、相手が「自然エネルギー」であるからであり、大きな「恩恵」が
 ある一方で、人類の叡智を結集しても、克服できない部分が必ずそこに存在する事は、過去の
 歴史が物語っています。

  それに、何より太陽光発電システムの根幹が「電池」である以上、当然ながら
 「プラス」と「マイナス」が無くなるはずもありません...。
 

 

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