チーズタイピングはフリーです

 おしらせ

最終更新日:03/01/08

'02/12/29   正式公開開始  
'03/01/04  比較のリンクを追加しました。
        チーズタイピング for IME,ATOK 1.0版(正式版) UPDATE
'03/01/08  チーズタイピング for ATOK 1.1版 UPDATE

What's チーズタイピング?

現在多くの人が、ヘボン式と呼ばれるアメリカ式表記にならった標準とされるローマ字をPCの日本語入力に使用していますが、入力効率が良いというわけではありません。

大多数の人は、カナ入力は習得が大変だし、英数入力との切り替えが不便なため、やむを得ずローマ字入力を使いつづけているのが実情ではないでしょうか。しかも、多くのPCユーザーにとって、ローマ字入力は外国人とコミュニケーションするためというよりは、単にPCにカナ文字列を入力するための方便に過ぎないと思います。

このような考えを発展させ、ローマ字入力に既に慣れている人でも簡単に乗換えでき、しかも入力効率をマックスまで高めるように考えだされたタイピング方法がチーズタイピングなのです。MS-IMEとATOKに対応しています。

チーズタイピングは手軽な「ホップ」と中級向けの「ステップ」、そして15%以上打鍵回数を減らせる「ツェ−ジック」の3段階の入力方法がら成り立っています。

まず、たった5つのキーを新たに覚えるだけでチーズホップが使え、入力効率UPを体感できます。そしてさらに4つのキーを覚えるとチーズステップが使えるようになる・・・と言うようにシームレスな乗り継ぎが出来るのです。

では、なぜ入力効率を上げられるのか簡単に原理を説明しましょう。以下はチーズステップのキー組合せ表です。カナは音韻を基本に並べています。

  灰色=従来と同じもの                             白=従来と変わってしまうもの(打鍵回数は変わらず)
  緑色=1鍵で入力できるようになったもの   黄色=2鍵で入力できるようになったもの
  空色=チーズステップで覚えるキー

従来のローマ字ではほとんど使われていないキーがありました。それらを、「ホップ」では「ツァ」行と「」「」「イェ」「」段、「ステップ」ではさらに「」「ウィ」「ウェ」「」段に割り当てて1鍵で入力できるようになり、従来3鍵必要だったものも、2鍵で入力できるようになったので、入力効率がUPするのです。

「ツァ」「タ」行の並びには、好き嫌いが分かれると思います。何でこのような並びになっているか疑問に思う人も多いと思いますが、国際標準で発声的にも合理的なためです。言語学者の服部四郎が昭和20年代に提唱し、新日本式と呼ばれています。

追記:「ホップ」だけでも使用頻度の高い「キャ」「ギャ」「シャ」「チャ」行等を網羅するので、十分に入力効率化できます。
追記:「ステップ」はとてもシンプルなキー体系なので、PC初心者向けにも良いかも。

どれぐらい楽に速くなるの?

以下の例文でヘボン式と、チーズステップと、ツェ−ジックとJISカナ入力を比較してみましょう。(数字は打鍵回数)

1 例文: 通訳を雇う

ヘボン 15 tsuuyakuwoyatou
ステップ 11 cuuヤkuヲヤtou
ツェ−ジック cヤkuヲヤt
JISカナ ツウヤクsヲヤトウ

 結果:カナと同等、チーズ式はヘボン式より約170%高速化

2 例文: 進捗状況表を提出

ヘボン 31 shintyokujoukyouhyouwoteishutsu
ステップ 23 sncヨkuzヨukヨuhヨuヲteisユcu
ツェ−ジック 19 sncヨkuzkhヲtsユcu
JISカナ 27 シンチsヨクジsヨウキsヨウヒsヨウsヲテイシsユツ

 結果: チーズ式勝利!ヘボン式より約160%、カナより140%省力・高速化

3 例文: 野球のティーバッティング

ヘボン 21 yakyuunothi-batthingu
ステップ 17 ヤkユunoti-battingu
ツェ−ジック 15 ヤknoti-ba;tngu
JISカナ 20 ヤキsユウノテsイーバsツテsイング

 結果:  チーズ式勝利!ヘボン式より約140%、カナより約130%高速化

3 例文: 入場券

ヘボン 10 nyuujouken
ステップ nユuzヨuken
ツェ−ジック nzkk
JISカナ 11 ニsユウジsヨウケン

 結果:  チーズ式勝利!ヘボン式より約170%、カナより約180%高速化 

ツェ−ジックは8割ぐらいの漢字を2打鍵以下で入力できますので、漢字の多い文章で非常に有効です。平均的な漢字カナ交じり文でステップなら5-10%、ツェ−ジックなら15%以上打鍵回数が少なくなります。

チ−ズステップだけ見るとささやかな入力効率化に思えますが、キーを打ちやすいように配置しているので、打鍵回数が減った以上に文字入力が楽になっていることが実感できるともいます。

尤も、「チーズタイピング」に慣れるまでの間は、むしろ遅くなってしまうでしょう。このあたりを見極めて導入を検討してください。(ただ、PCを普通に使っているだけで習得できてしまうのがチーズタイピングの特長です。私の場合、半日でフツーのローマ字には戻れなくなりました(´∀`*)

ダウンロード

チーズタイピングの本体はアプリケーションではなく、ローマ字設定を定義したデータです。ですからリソースを消費することはありません。

気に入っていただけなかった場合、いつでも標準に戻すことが出来ます。

ご注意
Microsoft(R) IME98/2000/2002に対応しています。
Microsoft(R) Windows95/98/2000/XPにて動作を確認しています。左記以外の環境での動作は保証しません。
チーズタイピングを使用したことにより生じた損失は補償いたしません。自己責任にてお願いします。

 ■チーズタイピング for MS-IME (自己解凍書庫) ダウンロード 約60Kbyte 03/01/04(Ver1.0)

ツェージックはATOK用でのみ使用できます。

   ご注意
Microsoft(R) Windows95/98/2000/XPにて動作を確認しています。左記以外の環境での動作は保証しません。
ATOK15でのみ動作確認しています。それ以外のバージョンでの動作は保証しません。

 ■チーズタイピング for ATOKスタイル定義 (自己解凍書庫) ダウンロード約65Kbyte 03/01/08(Ver1.1)

インストール/設定 (MS-IME)

 以下の画面はIME2000ですが、IME98でも2002でもほぼ同じです。

▼自己解凍ファイルを開くと、以下のメッセージが出る事がありますので2つともOKしてください。

 

▼次にIMEバーのプロパティボタンを押して、プロパティ画面を開きます。

▼ローマ字設定のドロップダウンを押して「CheeseHop」または「CheeseStep」を選び、OKしてください。

以上で準備OK。

元に戻すときは、反対にMS-IMEを選べば通常に戻ります。

 

チーズホップ入力法 

いよいよ特訓の始まりです。(笑 勇気さえあれば「ホップ」を通り越していきなり「ステップ」から入ることも不可能ではありませんが。「ホップ」からはじめることをお薦めします。

「や・ゆ・よ」を入力して位置を確認しておきましょう。「イェ」段は使用頻度の高い「シェ」「ジェ」「チェ」「ヒェ」ぐらいを覚えておけば十分だと思います。

「でぃ」「どぅ」について、従来どおり[dhi][dhu]が使えます。

複数のユーザーがいるPCにてトラブルを防ぐためにも、以下のような早見表をディスプレイ等に張っておくとよいでしょう。

チーズホップかな表        塗色部は従来と違うもの。

小さなカナの入力           特殊な表記や、打ち方がわからなくなったときに使います。

▼[l]を「よ」に割り当ててしまったので、つかえるのは[x]だけになります。今までも[x]を使っていた人なら、変更は「ゃ ゅ ょ ゎ っ」だけです。

xa xi xu xe xo xka
xy xj xl xw xc xke

一通り確認できたら、トレーニングに取り組んでみましょう。

 

チーズステップ入力法 

チーズスホップからだと新たに「ワ」「ウィ」「ウェ」「ヲ」の4キーを覚えることになります。

打鍵ルールの単純化を実現するのが中心で、「わ」「を」をのぞき、ステップで使えるようになるキーは使用頻度が低く、入力効率は改善されますが、大きくは変わりません。

またツェージックの撥音拡張の一部が使えます。

チーズステップかな表        塗色部は従来と違うもの。

似た(or同じ)音韻に、2種類の表記が可能な場合があります。

▼下記は俗に「よつがな」と呼ばれています。本来[di]=「でぃ」なのですが、使用頻度を考慮し従来どおりにしました。

zi di zu du

eXtention(拡張行)

▼B行の拡張は「V」行に相当しますが、「ぶぁ」よりも「ヴぁ」の使用頻度が高くなっているため変則的な順序にしています。

ヴぁ ヴぃ ヴ (拡張) ヴぇ ヴぉ
bw (xbaも可) bq (xbiも可) xbu bv (xbeも可) bf (xboも可)
ぶぁ (拡張) ぶぃ (拡張) ぶぇ (拡張) ぶぉ (拡張)
xbw xbq bu xbv xbf

▼H行の拡張は、「F」行に相当します。一般に「フュージョン」ぐらいしか使いません。

ひゃ ひゅ ひょ
hy hj hl
ふゃ (拡張) ふゅ (拡張) ふょ (拡張)
xhy xhj xhl

▼歴史的カナも漢字変換せずに直接打てます。

うぃ うぇ
q v f
ゐ (拡張) ゑ (拡張) ウォ (拡張)
xq xv xf (uxo も可)

一通り確認できたら、トレーニングに取り組んでみましょう。

 

in省略

チーズステップでは [kin] [hin][bin]等の入力をそれぞれ[kn][hn][bn]のように[i] を省略して入力できるようにしています。

例外的に[nun]では[nn]となってしまいますので「な」行にはありません。

例:新製品マーケティング → snseihnma-ketngu

 

ツェ−ジック入力法

ツェ−ジックは、SKYやAZIK等のアイデアをチーズタイピングに導入して出来たロ−マ字系で最も効率の高い入力法です。

早い話、「チーズステップ + AZIK」 が「ツェ−ジック」なのですが、チ−ズステップに漢字よみ入力機能を追加したものと考えると分かり易いと思います。

ただし、打鍵操作に関してはAZIKとの互換性は有りません。

なお、チーズステップをとばすのは可能だと思いますが、最初からいきなりツェージックを使うのはおすすめしません。

ツェ−ジックは以下のようにチ−ズステップの打鍵操作を継承しています。

しかし、漢字よみ入力用に組み合わせを確保するため、いくつかの変更点や制約があります。

@ 撥音専用キ−  「ん」は[ : (コロン)]で入力

A 促音専用キ−  「っ」は[ ; (セミコロン)]で入力

B MS-IMEでツェ−ジックは使用できません。

 

では、いよいよ漢字よみ入力の説明です。

漢字拡張1 長音拡張

以下の例文は大量の長音が使われています。

警察学校
コーヒー牛乳
大阪空港
照明装置
商業高校

え?「コーヒー」だけじゃないかって?とんでもない、口語では以下のように言っていませんか?

けーさつがっこー
こーひーぎゅーにゅー
おーさかくーこー
しょーめーそーち
しょーぎょーこーこー

そもそも、漢字は中国由来なので、大量の長音が使われているのですが、漢字が導入されたころの日本には長音記号も長音そのものも無かったので、「ぎょう」「ぜい」等とカナがふられ、長音であることがわかりにくくなっている訳です。

この、「実は日本語では大量の長音が使われている」事を利用して入力を楽にしようというのが、ツェ−ジックの長音拡張です。塗色部は使用頻度が高いものです。(あくまで主観ですが)

日本で使われている漢字は、不思議なことに [○aa] [○yaa][○yei]と読む物がほとんど無いので省いてありますが (近代になって導入された「マ−ジャン」「マ−ボ−どうふ」「ラ−メン」などは例外) [m-]=「マ−」、[r-]=「ラ−」などの入力も将来的には可能にするつもりです。

漢字拡張2 ん(撥音)拡張

感心 斬新 安全 純金 玄関・・・・

などのように、中国由来の漢字には「○ん」の読みが沢山あります。

日本で使われている漢字は不思議なことに[○yan][○yen][○yon]の読みが有りません。

また[○yun]にしても、実際のところ「シュン」と「ジュン」だけです。

 

漢字拡張3 AI拡張

会 海 害 外 再 才 材 財 対 大 代 灰 倍 買 杯 毎 来 頼

など「○ai」 の漢字も沢山あります。

 

「チーズタイピング」掲示板

 <準備中>

比較

チーズタイピング以外にも、文字入力効率化を目的とした方法はいろいろ有ります。導入時の比較検討に。

AZIK「エイジック」
http://hp.vector.co.jp/authors/VA002116/azik/azikindx.htm

チョイ入力
http://member.nifty.ne.jp/kb/Choi.htm/

さくら配列
http://www.debilotte.net/programming/SakuraLayout/

和ならべ
http://members.jcom.home.ne.jp/wnb/

親指シフト
http://www.oyayubi-user.gr.jp/

「花」配列
http://member.nifty.ne.jp/togasi/hana_no_kuni/

「飛鳥」配列
http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm

ナラコード
http://www.naracom.co.jp/naracode/what.html

名称の由来

「C」を使って「ち」や「つ」を入力するのが、従来のローマ字入力と比べて最大の特徴(っていうより違和感?)なので、「C's typing」なのですが、「C」を「ちー」と読むのが味噌なので、混乱の起きないよう「チーズタイピング」にしました。

ツェージックについては「C+(AZIK)エイジック」なのですが、カジック、ケージック、ツァジック・・・といろいろに読めて困るので読み方を決めさせてもらいました。

最後に

チーズタイピングは気に入っていただけたでしょうか?チーズタイピングの特徴はとにかく簡単に導入できて、それでいてしっかり入力が楽になる事だと思います。何でこんな簡単な方法が今まで無かったのか不思議で仕方ありません。

「チーズタイピング」もこのページも出来たばかり(from’02/11/20)で、まだFAQが無いとか掲示板が無いとか、何かと不備があると思いますが、なにとぞご容赦ください。

質問、ご意見、感想、提案 などなどありましたら、お気軽に作者の「Shou」にメールを書いていただけるとありがたいです。FAQ等に転載して使わせいただく場合がございますので、あらかじめご了承お願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏奥義

裏奥義はビジネス文書を、さらに大幅高速化するといわれる陰の必殺拳であるが、まだ試験的な段階である。

 ま

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おつかれさま ございま おりま いただきま いたしま

 その他

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しました ください よろしく

 

例:有り難うございました
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例:急遽入荷いたしましたのでよろしくお願いいたします
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