糖尿病とは  


糖尿病とは
インスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブトウ糖(血糖)が多くなっている状態です。

膵臓からの
インスリンの分泌不足による場合(インスリンが足りない状態)と、肥満などによるインスリンの作用(効果)が出にくいの場合(インスリンが有っても血糖値が下がらない状態)とが有ります。(または、両者の組み合わさった状態。)

*インスリンとは血糖値を下げるホルモンです。

1.糖尿病の症状

成人に多い糖尿病(2型糖尿病)では、多くの場合無症状
で始まります。この無症状の時期に糖尿病を発見することが重要です。(健康診断などで)

糖尿病がひどくなると尿が多くなる、のどが渇く、お腹がすく、体重が減る、疲れやすい、手足のこむらがえり(足がつる)等の症状が出ます。時には意識障害(糖尿病昏睡)となることも有ります。

2.糖尿病が疑われる場合

糖尿病治療ガイド2012−2013では、以下の場合を
現在糖尿病が否定できないグループとして、詳しい検査を勧めております。

朝食前の空腹時の血糖値が110mg/dl以上の場合

食後2時間目の血糖値が140mg/dl以上の場合

HbA1c(NGSP)6.0%〔HbA1c(JDS)5.6%〕以上の場合

健康な人の血糖値は、朝食前で70〜109mg/dlです。
尿糖が陽性の場合は、糖尿病の検査を受けて下さい。ただし、尿糖が陽性でも糖尿病でないこともあります。反対に、尿糖が陰性でも糖尿病の場合が有ります
*HbA1c(JDS) → HbA1c(NGSP)に統一されます。

3.糖尿病の診断
(平成22年7月1日より診断基準が変更になりました。
また、平成24年4月よりHbA1c(NGSP)値に変更になりました。)

@朝食前血糖値126mg/dl以上または、ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dl以上、または食後血糖値200mg/dl以上のいずれかがある場合。

AHbA1c(NGSP)6.5%
〔HbA1c(JDS)6.1%〕以上の場合。

@が2回、または@+Aが確認されれば、糖尿病であると診断されます。
 

・過去に糖尿病と診断された人や糖尿病網膜症のある人で、現在は血糖値が落ち着いている人も、糖尿病と診断します(糖尿病の疑いとして、定期的に経過観察する場合もあります)。

(その他の場合でも糖尿病と診断されることがありますが、専門的になりますのでここでは省略します。)

ブドウ糖負荷試験について
糖尿病が疑わしい場合にはブドウ糖負荷試験を行います
(ブドウ糖75gを飲んでその前後に何回か血糖値を測定します。)

正常型
:空腹時血糖値110mg/dl未満かつ2時間後血糖値140mg/dl未満

糖尿病型:空腹時血糖値126mg/dl以上または(かつ)2時間後血糖値200mg/dl以上

境界型:正常型でも糖尿病型でも無いもの

(糖尿病型でも、すぐに糖尿病と診断されない場合もたまにあります。上記糖尿病の診断を参照して下さい。)

4.1型糖尿病と2型糖尿病につい

*1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病と言うこともあります。)

1)
比較的急激に発病する事が多い(急に多尿、のどの渇き、やせが出現します。)

2)幼児期から青年期に発症することが多いとされますが、高齢者も含めあらゆる年齢で発症します。

3)日本人の糖尿病患者さんのうち約3〜5%が1型と言われています。

4)膵臓のインスリンをつくっている細胞がこわされ、最終的にはインスリンがほとんどつくられない状態になります。

5)インスリン注射をしないと昏睡に陥ってしまい、死亡することがあります。

(1型の糖尿病でも、ゆっくりと発病することがあります。この場合は、2型糖尿病との区別がつきにくく、治療経過や検査などで1型糖尿病と分かることがあります。)

*2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病とも言うこともあります。)

1)
一般に徐々に血糖があがり、無症状の時期が長い糖尿病です。

2)
成人に多い糖尿病ですが、食生活の変化に伴い最近では小児にも見かけます。

3)日本人の糖尿病患者さんのうち約95%が、2型糖尿病です。

4)
糖尿病になりやすい素質をもっている人に肥満、アルコール、精神的ストレス、加齢などの誘因が加わって発症します

5)
治療の基本は食事療法と運動療法です。

6)内服薬により治療出来ますが、インスリン療法を必要とする場合もあります。
  (内服薬で血糖値の下がらない人は、インスリン治療が必要です。