FZ10・FZ20情報集積所 FZ20・FZ5の連写能力の詳細
FZ20、FZ5では、FZ10にあった高速連写、低速連写機能に加えて、フリー連写という機能が新たに追加されました。フリー連写の撮影間隔はメーカー発表のスペックではSDカードの書き込み速度によるとなっています。このページでは、実際に高速タイプや低速タイプのSDカードを使ってユーザーが調べた、FZ20の連写能力を詳しくご紹介します。また、連写時のファインダー内画面の見え方などについても検証しています。なお、20MB/SタイプのSDカードについては、FZシリーズで使用することは出来ますが、20MB/Sの速さを生かすことは出来ません。10MB/Sと同等の速度となります。
最新のテスト結果(連写間の待ち時間)
10MB/S
PANA1-10MB/S(256MB) 0.98秒
PANA2-10MB/S(256MB) 0.97秒
IO-10MB/S(256MB)
0.99秒
KINGMAX-高速タイプ(512MB) 0.91秒
Transcend-80倍速(1GB) 0.92秒
20MB/S
PANA-20MB/S(1GB)
0.91秒
シリコンパワー(128MB) 0.92秒
PQI(64MB) 0.95秒
2MB/S
IO-2MB/S(64MB) 2.47秒
下の結果とは連写間の待ち時間が違います。これはシャッタースピードの設定の違いによるものと思われます。しかし、10MB/Sタイプのものも20MB/Sタイプのものも待ち時間の差はほとんどありません。2MB/Sのものだけ明らかに待ち時間が多くなります。
10MB/Sの高速タイプのSDカードを使用した場合(画質ファインの場合)
高速連写・・・秒間3コマ4連写後、約1.7秒待たされ次の連写が出来る。その後も同じペースで連写出来る。
低速連写・・・秒間2コマ4連写後、約1.5秒待たされ次の連写が出来る。その後も同じペースで連写が出来る。
フリー連写・・・秒間約2コマでSDカード一杯まで連写できる
2MB/Sの低速タイプのSDカードを使用した場合(画質ファインの場合)
高速連写・・・秒間3コマ4連写後、約8秒待たされ次の連写が出来る。その後も同じペースで連写出来る。
低速連写・・・秒間2コマ4連写後、約8秒待たされ次の連写が出来る。その後も同じペースで連写が出来る。
フリー連写・・・最初の4コマ目までは秒間2コマで連写できるが、その後は約1.8秒間隔でSDカード一杯まで連写できる
連写時の画面の見え方
高速連写、低速連写時のファインダーの見え方はFZ10と同じで1枚目の後ブラックアウトします。2枚目以降はブラックアウトなしで連写できます。
フリー連写時も同様に1枚目の後ブラックアウトします。その後はずっとブラックアウトなしです。
連写はどのモードでもすべてコマ送り状態(画面の静止を繰り返す)。
まとめ
高速連写時の撮影枚数がFZ10の秒間4コマから3コマに減ってしまったのは高画素化によるデータ量の増大が原因だと思いますが、この点は残念です。一方、連写後の待ち時間は短縮されており、高速タイプのSDカードを使えばより軽快に連続で連写を行うことができます。
新たに加わったフリー連写は、秒間2コマ(高速タイプのSDカードの場合)ではありますが、SDカード一杯まで撮影でき、また仮に途中でシャッターを離しても、それほどの待ち時間なしに再び連写できるというのはとてもよい点だと思います。
連写の1枚目でブラックアウトするのはFZ10と同じ仕様ですが、高速で移動するものを連写する時に見失いやすく、この点は改善を望みたいところです。
最大の問題は、すべての連写モードで画面がコマ送りになってしまうことです。規則的な動きを追う場合なら問題はあまりありませんが、不規則な動きをするもの、たとえばペットの犬や飛んでいる鳥などは、連写中にファインダーから見失ってしまう可能性が高いと思います。
他の速さのSDカードをお持ちの方の情報をお待ちしております。
各メーカーの高速、低速タイプの区別はこちらのページを参照してください。
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2004/9/5作成
2005/5/19改定(FZ5に対応)、追記(20MB/Sタイプについての記述)
2005/8/22追記(最新テスト結果)