10月10日は「マグロの日」です。理由は?よく知らないのです。また、調べておきます。 とにかく、健康によいマグロをたくさん食べましょう。 |
マグロについて | ||
黒まぐろ | 「本まぐろ」とも言います。京都の市場では、単に「マグロ」と呼んでいます。幼魚を「ヨコワ」といいます。 中型を「メジ」と呼ぶところも有るようですが、京都では「ヨコワ」>「マグロ」で中間の呼び方は無いようです。 全長3メートル、500kgくらいまで成長します。大西洋の北半球の温帯域に分布しています。 イワシ、サバ、イカ、カツオなどを食べており、これらの魚を追って近海の定置網に入ることもあります。 マグロは体温が高いので、マグロが定置網にはいると他の小さな魚の鮮度が落ちると言われています。 今年は、6月後半〜7月に、塩釜や境港の生鮮物が京都に入荷していました。 |
高級な刺身として 寿司屋や料亭で利用される。 1尾が100万円以上する事もある。 「ヨコワ」は、大漁になることもあり その場合は大衆的価格で売られる。 安い「ヨコワ」はお買い得品です。 |
きはだ まぐろ |
普通「きはだ」と呼びます。京都では、この魚の幼魚を「びんちょ」と呼んでいます。(びんながまぐろとは違う。) また、この魚の10kg〜15kgくらいのものを「キメジ」とも呼んでいます。 ヒレが黄色く、体色も黄色っぽいところから「キハダマグロ」と呼ばれています。「英名 Yellow Fin Tuna」 全長2メートル、200kgくらいまで成長しますが、通常京都に入荷しているのは30kg〜40kgのものです。 世界中の熱帯・温帯海域に広く分布しており、世界各国の漁獲対象となっています。 そのため、マグロ類のうちでもっとも漁獲量の多い魚種です。 |
京都では「キハダ」が一番人気がある。 肉色は濃いピンク、他のマグロ類に比べると 脂が少ないので、味は淡泊である。 延縄と巻き網物があり、刺身には延縄物 巻き網物は缶詰の原料にされる。 大衆的な「マグロの刺身」でトロは取れない。 |
めばち まぐろ |
「めばち」(略して「バチ」)とよびます。幼魚を「ダルマ」と呼びます。目がパッチりしているところからきた名称です。 関東では、ほとんどが「メバチ」ですが京都ではあまり人気がありません。(キハダより高いのが原因の一つ?) 全長2メートル、150kgくらいまで成長します。世界中の熱帯・亜熱帯海域に分布しています。 日本のマグロの漁獲量では、この魚が一番多いようです。関東圏での消費が多いためでしょう。 京都に入荷するのは30kg〜40kgが中心ですが、たまに100kg近い「脂バチ」も入っています。 |
身に血栓が入ることがあり、人気薄である。 「キハダ」より鮮紅色で、味も濃厚である。 大きい魚から、トロも取れる。(脂バチという。) ちょっと高級な「マグロの刺身」である。 |
みなみまぐろ | 通称「インドマグロ」です。黒マグロとあまり変わらず美味で、高級魚です。京都の市場には冷凍で入っています。 最近、獲りすぎが問題になり、絶滅の危険があると言われています。国際的な資源管理が検討されています。 「黒マグロ」が北半球で、「南マグロ」は南半球に生息しています。 |
ほとんど「黒マグロ」と変わらない。 高級「刺身」である。 |
びんながまぐろ | 「びんちょうまぐろ」「トンボ」とも言います。他のマグロ類に比べると胸ビレが長いのが特徴です。 最大で1メートル20センチ、35kgくらいになります。全世界の温暖な海域に広く分布しています。 京都の市場では、この魚は「マグロ類」としての評価はされていません。ほとんど入荷しないのが現実です。 和歌山方面へ行けば、生食用で売っており、けっこう美味しいのですが、京都の市場では認知されていません。 春から夏にかけ、伊豆諸島付近や東北地方のはるか東方の黒潮前線などで勇壮な1本釣りで漁獲されます。 |
身が白いマグロで、刺身商材としては人気が なかったが、脂物が出始め定着し始めた。 なまり節や缶詰での利用が多い。 「シーチキン」の原料はこれである。 日本では不人気だがアメリカでは大人気の魚 |
これらのほかに、「タイセイヨウマグロ」「コシナガ」などがいますが、いずれも小型(1メートル未満)で漁獲量も少なく、日本の漁業の対象になっていません。
(1997年8月23日追記) このところ、京都の市場に「コシナガ」の2〜3kg程度の物が入荷しています。 これを、「コシナガ」と認識している人は、あまりおられません。みんなが「よこわもどき」とか「びんながよこわ」とか「もどきかつお」などと呼んでいます。 「ほんまは何や!はっきりせーや。」と言いたい状況です。仲卸店の従業員さんは、もっと勉強して欲しいですね。 どうも良く分からないので、大京魚類の大仁さんに直接聞きました。そしたら、「コシナガ」だと教えて下さいました。 以前、舞鶴でもあがったことがあり、ヨコワと間違えて入れたことがあるそうです。味は、ヨコワとはだいぶ違うということでした。(私は食べたことが無いです。) 今年も舞鶴であがっています。(川又水産の田中さんの情報に入っていました。)相場は、ヨコワの半額くらいですね。 |
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カジキ類のことを「かじきまぐろ」とよぶ事がありますが、これは正しくありません。
マグロは「スズキ目」「サバ上科」「サバ科」の魚で、カジキ類は「スズキ目」「カジキ上科」「マカジキ科」(一部は「メカジキ科」}の魚です。混同しないようにしてください。 |
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