消しゴムはんこを作る

消しゴムを使ってオリジナルスタンプを作ってみませんか。
子どものノートに、事務処理に、プレゼントに・・・
慣れてくると、けっこう細かいものも作れるようになります。
ここでは、「なかの流」消しゴムはんこ作りのノウハウをご紹介しましょう。

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使う消しゴムは、白で印面が広くとれる平らな形のものを選びましょう。
「消しかすかまとまるタイプ」の消しゴムなど特殊なものは、彫りにくい場合があるので避けた方がいいでしょう。
私の場合、百円均一などで日頃からチェックしていろいろな大きさのものを買いためています。
白上質氏などに、彫りたいデザインを描きます。
この時、消しゴムの大きさの枠を描いてはみ出ないようにします。
市販のカット集やキャラクターなども参考になるでしょう。
消しゴムのサイズに合わせてコピーして使うこともできます。
ただし営利目的で使う場合は、おすすめできません。
彫りやすいデザインとそうでないデザインがあります。
黒い面が多いほど彫りやすくなります。(A)
白抜きの目や鼻、文字などは比較的彫りやすいでしょう。(B)
線書きの絵になるほど彫るのが難しくなります。(C)
慣れてくると、かなり細かいデザインのものまで彫れるようになってきます。
下絵の上からトレーシングペーパをおいて鉛筆で写します。
この時、2Bぐらいの軟らかい鉛筆を使いましょう。
このあと消しゴムに転写しやすくなるからです。
トレースができた状態です。
消しゴムの転写面の粉をカッターの刃の背を使ってしごくように取り除きます。
プラスチック消しゴムには、可塑剤というのが含まれていて、
他への浸潤を防ぐために、粉が塗布してあります。この粉が転写の妨げとなるのであらかじめ、取り除いておく必要があるのです。
ティッシュで拭き取ってもかまいません。いずれにしても印面を傷つけないように気をつけましょう。
トレーシングペーパーの鉛筆で書いた面を消しゴムに押し当てて、淡い色の色鉛筆をつかってこすっていきます。
トレーシングペーパーがずれないように、しっかりと押さえながら作業をします。色鉛筆を使うのは、転写面がずれていないかを確認しやすいからです。

あまり細かくない場合は消しゴムを上からおいて手のひらで圧をかける方法でも転写することができます。
印刻に使うクラフトナイフは、刃の角度を一定にして固定し、消しゴムを回すようにして彫っていきます。
印面の断面は図のように台形になります。よくまちがえるのが残す面の手前から刃を入れて逆三角形になって、とれてしまうことです。子どもにこのミスが多いのであらかじめ丁寧に指導してあげる必要があります。
彫りあがった状態です。
印面に残っている転写の際の鉛筆跡をガムテープを使って取り除いておきます。
ガムテープの粘着面に3〜4回押しつけると、余分な削りかすとともに鉛筆跡もきれいに取れます。
試し押しです。
この瞬間が一番ワクワクする瞬間です。
ここで、彫り忘れがないかを確認して、修正などを加えます。
印面の裏側を彫刻刀の三角刀などを使って、凹凸をつけます。
印台の木との接着面を大きくしてはずれにくくするためです。
印台に消しゴムを接着する前に木にはんこを押しておきます。インクを付けた消しゴムを机の上に置き、その上から木を押しつけるようにすると、うまく押すことができます。
印台への接合は、木工用ボンドが適しています。
たっぷりと塗って、印面の裏側につけた凹凸の隙間に入り込むように押さえつけます。はみ出たボンドは指などで拭っておきます。印面を上にして平らなところで半日ほど乾燥させると完成です。

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