寒の戻りか、春の遅れか−。桜の開花予想に先駆けるようにオンナのコ達はスプリングコートに身を包み、小雪舞う街を颯爽歩きます。そんな彼女達を横目で見ながらマフラーぐるぐるで震えてるのがMSの三月(笑)そしてこの季節は暫しの別離を味わう季節でもあります。MSの高校時代からのツレ、Liddleが仕事で東京へ行くことになり、壮行会がてらに久々にkimfukuと三人でメシを食うことに。昔は同じ部活で毎日顔を合わせてましたが、考えればメシを食うのも二年ぶり!?こりゃあ喜んで貰える店を探さなにゃ〜。

折しも季節は名残の冬。そんな寒い夜に恋しくなる料理と言えばやっぱり鍋!!ってなワケで鍋と言えばの『唐々鍋の店 政』へ。ココは鍋から連想する日本的な良い意味でのバタくささとは無縁のイカにも堀江なダイニング。店内は喧噪とは無縁の居心地の良さです。メニューは鍋以外にも焼肉の定番ラインやアラカルトメニューも充実し、以前O氏と来た時に彼はいたく塩ホルモンに感激してました。なんせオーダーを彼に任せたら肉×鍋のみの直球勝負!!しかも満腹になってから鍋のシメ(雑炊やうどん)の存在に気づいて後悔したのが実に彼らしい話(笑)

今回はハナから鍋に照準を絞ってオーダーします。鍋の登場まで暫し三人で近況をアテに乾杯します。話が弾んでグラスは空に、程よく皿が落ち着いた頃。いよいよ唐々鍋の登場です。ココの場合、自分達でつくらなくても完成した鍋が供されます。セルフの楽しさはありませんが、話に夢中で焦がす心配無用なのが嬉しいですね。土鍋の蓋を開ければネギとモヤシに油揚げ、豆腐を煮込んだ真っ赤なスープがご挨拶。鍋をすくえば鶏団子とホルモンが隠れています。

まずはたっぷりスープを含んだネギを一口。すると真っ赤なスープが演出する刺激的なルックスとは裏腹に、まず丸い甘さが広がって、その甘さを包んで辛さがジワジワ。毎度のことながら他では味わえない辛さの新世界。ホルモンの臭みを隠す、なんて消極的な辛さじゃなくて、ただ「旨い」を追求した故の辛味。相の手に「辛いね〜」と言いながらも箸はスイスイ進んで二時間経過。気が付けばシメの雑炊タイム。たっぷりと出汁を吸った雑炊は至福の旨さでみんなキッチリ満腹になりました。

でもまだまだ話は尽きなくて『政』から徒歩10秒のカフェ『CHARBON』へ移動。ココでも話題は過去から現在、未来へ及んでノンストップの二時間半(笑)小雪が夜の帳を飾り、風が頬を刺す夜に、腹の底から燃え上がる情熱を感じた夜でした。

(05.03.13)

【shop information】
 唐々鍋の店 政
 大阪市西区北堀江1-6-17
 06-6535-0768

寒い夜だから…。