Modulus FB4 コピーモデルの作成


※カメラが良いので写りが良くてかなり綺麗な楽器に仕上がっているように見えますが、それは気のせいです。過度の期待は禁物です(笑)。
 また、途中で失敗した場合は気分が萎えて更新をストップすることもあるのでご了承ください。


■Modulus FB4 コピーモデルの作成

2007.6.28

とある休日に偶然オークションを見ていて、初期型"Modulus FB4"のカーボングラファイトネックを発見しました。もちろん即落札です(笑)。

初期のネックは現行のものと比較してヘッドの形状が少しだけ小振りです。また、大きな相違点としてトラスロッドの有無が挙げられます。基本的に反らないとしていたカーボングラファイトですが、やはり多少は反ることもあるようでロッドが内蔵されました。このモデルには内蔵されていません。

2007.7.3

さっそくGotoh GB707とローラー式テンションガイドを取り寄せ、もはや実験台と化している'70s PBに装着してみました。素性は良くてテンションを掛けてもほぼ真っ直ぐの状態です。

ということでボディーを自作してFLEAコピーモデルを作ってみようと考えました。

2007.7.13

今回は初めてアイチ木材さんでアルダー2ピースの材を購入しました。これに解像度の高い写真からトレースした下書きの設計図を重ねてみます。実際には設計図を元にガイドを制作し、ガイドに沿ってテンプレートを作成します。テンプレートが完成すれば外周はルーターで削っていく予定です。

 2007.7.18

まずは細かい治具から作成していくことにしました。たとえ失敗しても治具さえしっかりしたものを作っておけば再度作り直すとしても非常に簡単になりますし、作業自体が非常に楽に安心して進められるという利点があります。今までに寝起きで治具無しという状態で何度か加工しましたが、ちゃんと準備したものと比較すると完成度が全く違ってきました。

写真はネックのジョイント用の治具を製作している工程です。非常に精度の求められる部分です。

2mm厚の発泡塩ビシートに設計図を両面テープで貼り付け、デザインカッターでシートごと切り抜きます。

発泡塩ビシートが既にFB4のピックガード形状になっていますが、以前お遊びで作ったもので今回の作業とは関係ありません(苦笑)。いわゆる廃品(廃材?)利用です。

2007.7.20
3mm厚の透明塩ビシートの下に中心線とネックの輪郭を書いた設計図を敷き、出来上がった発泡塩ビのガイドを合わせながら貼り付けます。
切り取る部分にハンドドリルで大まかに穴を開けます。出来るだけトリマーの負担を減らすためであり、危険なトリマーでの作業時間を少しでも短縮することが目的です。
StingrayBassのピックガードを製作するときに活躍した自作トリマーテーブルです。
写真ではもうすっかり抜いちゃってます(笑)。
トリマーテーブルを下から見た図です。
先端のコロで発泡塩ビのガイドをトレースしながら刃の部分で透明塩ビシートを削っていきます。どの程度刃を出すかは最初にしっかりとチェックしなければいけません。
出来上がったテンプレートです。