- ジャガーという車は神秘的な?!車なのでしょうか、どう考えてもおかしい「伝説!のような不思議なお話」を聞きましたのでその真偽のほどを検討してみました。
- 曰く、「高速走行中にエアコンを使用するとコンプレッサーに過度の負担がかかり、損傷を招く場合がある、100キロ以上で走行中はエアコンの使用に注意!」
- これでは100キロ以上で走る場合はエアコンを使えないですね、何ともおかしなお話ではありませんか。
- Sr3のエアコンのコンプレッサーはエバポレーター(室内ユニット)の温度を検知してコンプレッサーの電磁クラッチをオンオフしています。
- つまり走行条件等は一切関係なく純粋に温度のみで制御されている訳で、エンジンの回転もアイドリングからフルスロットルまでの間、回転数に関係なく任意にオンオフしています。
- 例えば高速を100kmで走っていた場合のエンジン回転数を2000rpmとしましょう、で交差点で停止したあと1速で回転数を3000rpmにまで上げて発進したときにエバポレーターの温度が上がっていてコンプレッサーがオンになることもある訳ですね。
- そうすればこの場合、高速走行よりも高いエンジン回転数になっているのですが低速走行中なのでコンプレッサーは問題ないのでしょうか?
- また、エンジンアイドリング中にエアコンを使用し始めその後高速を100キロ以上で走ったとしましょう、コンプレッサーは随時オンオフを繰り返しています。
- つまりコンプレッサーは高速走行中であっても止まっていることは幾らでもあるのです、エバポレーターの温度が上がってくれば速度に関係なく再びオンとなって冷房を始めるのです。
- この場合も高速走行中にエアコンを使用し始めた訳ではないのですがやはりコンプレッサーに過度の負担が掛かるので使用は注意しなければいけないのでしょうか?
- どう考えてもおかしいと思います、そんなコンプレッサーなら使い物になりませんし、温度でオンオフしている物をどう注意するのか、注意のしようがないことをこの伝説は求めているのですね。
- エアコン設計の時点では当然エンジン回転数を考慮しているはずで5000や6000回転まで回してもコンプレッサーは何ら問題なくオンオフ出来ます。
- 確かに5000回転とかでエンジンが回っているときにコンプレッサーがオンになると急激な駆動トルクが掛かるのは事実ですが、それで電磁クラッチやコンプレッサー本体が壊れるようなことはありません、そんな話も聞いたことはありません。
- 常識で考えておかしいような「ジャガー神話!」や「ジャガー伝説!」に惑わされることの無いようにご注意下さい。
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